
【エンタメ総合】
千鳥を育てたTVディレクター、突如業界から姿を消す 津野允氏の今&「日本のテレビマンに伝えたい」本音が明らかに

お笑いコンビ・千鳥を育てた関西のテレビディレクターが、2023年、突如として業界から姿を消した。その後を追った番組『ザ・ドキュメンタリー ベトナムD~日本のテレビをやめた47歳の男~』が、きょう31日深夜にテレビ大阪・テレビ東京で放送される。テレビ大阪で深夜1時30分~、テレビ東京で深夜3時50分~。
【写真】千鳥を育てた…津野允ディレクター ベトナムでの姿
津野允(つのまこと)氏は22歳で制作会社に入り、関西のテレビ業界で腕をふるってきた。千鳥の大悟とノブは「今の千鳥のスタイルを作った」と慕い、野性爆弾・くっきー!も「編集の偉大さに気付かされた」と言う。
手がけた番組は、『せやねん!』(MBSテレビ)、『探偵!ナイトスクープ』『相席食堂』(ABCテレビ)など各局の看板番組で、大阪では指折りのトップディレクターと呼ばれた。
そんな津野氏が業界を離れて向かった先は、日本から3000キロ以上離れた異国の地・ベトナムだった。2023年10月、JICA協力隊員として、2年間の期限付きで派遣。首都・ハノイにある同国最大の国営テレビ局・ベトナムテレビ(VTV)で“新しいテレビの可能性”に向き合う。
9つあるチャンネルのうち、津野が携わるのはVTV4(外国語放送)。ベトナムと日本の時事を日本語で伝えるニュース番組『ジャパンリンク』で、ナレーションの添削、日本語の発音のチェックといったサポートを担当する。
ベトナムでは、新たな発見続きの毎日。日本とはまるで異なる制作現場に衝撃を受けたという。ベトナムのテレビマンは、リポートもナレーションも編集もすべて1人で請け負う。男女の垣根もなく、業界の女性率の高さも顕著。その背景には、ベトナムのジェンダーに対する独自の考え方があった。
テレビ番組をあらゆるプラットフォームでそのまま無料で見られるのも、日本との大きな違い。日本のテレビマンが最も考えなければならないことはここにあると、津野氏は訴える。「日本のテレビマンに伝えたい」本音が明かされる。
そして取材ディレクターとの縁で、俳優・舘ひろしがなんとナレーションを担当する。