
【音楽】
超特急・タカシ&シューヤ、『せぶいれのうた』1年ぶりに開催 2人そろってのステージに喜び「やっぱツインボーカルですね!」

9人組メインダンサー&バックボーカルグループ・超特急のツインボーカルであるタカシとシューヤが、2人だけでステージに立つ『せぶいれのうた』を1年ぶりに開催した。本ライブは、3月21日の神奈川・カルッツかわさき公演を皮切りに3会場4公演実施し、全公演チケットはソールドアウト。4ピースバンドによる生演奏をバックにパフォーマンスを存分に発揮し、8号車(ファンの総称)を魅了した。
【ライブ写真】白とチャコールのペンライトで埋め尽くされ…!会場を魅了したタカシ&シューヤ
普段は7人のダンサーを歌で支えている7号車のタカシと11号車のシューヤ。その号車ナンバーから“せぶいれ(セブンイレブン)”と呼ばれる2人は、超特急の楽曲をアコースティックバージョンとしてアレンジして歌唱する、新たなプロジェクト“アコースティック超特急”を昨年始動させ、昨春初のライブ『せぶいれのうた』を行った。普段の超特急ライブとの最大の違いは生バンドをバックに歌うことで、1年ぶりとなる今回の公演でもギター、ベース、ドラム、キーボードの演奏をBGMに、ステージ上に作られた階段から2人並んで入場。互いに向き合い、まずは「a kind of love」のサビを美しいピアノの音色とともに届けて、ピッタリと寄り添ったロングトーンでライブの幕は開いた。歌声のみならず、歌詞に合わせてタカシがシューヤの肩に手を回して寄り添ったりと、視覚面からも2人の親密さをアピール。シューヤを見て“君のいるココが居場所なんだよ”とステージを指差したタカシは“この先の未来 君と描いて行きたい”と歌う落ちサビで朗々たるロングトーンを響かせた。
ボルドーとブラックのセットアップに身を包んだ2人か歌う切ない冬のラブソング「Whiteout」は、ジャジーなバンド演奏に乗ったファルセットの掛け合いで一気に軽快な印象となり、タカシの主旋律に上からハモるシューヤのボーカルからも楽しさが隠せない。さらにイントロから歓声が起こった「Hey Hey Hey」も、楽曲のファンクなグルーブが生演奏との相性抜群で “まさにここがせぶいれ!”と歌詞を歌い替えたタカシは、後ろのバンドに向かって“みんな仕上がってる?”と歌いかけてサポートメンバーを紹介。生音による即興性の高いパフォーマンスに、2人のイメージカラーである白とチャコールのペンライトも大きく振られ、そのノリと勢いは公演を追うごとに増していった。
MCでは「超特急の…せぶいれです!」と、通常の超特急ポーズのあとにタカシは親指を突き出し、シューヤはあごにピースを当てる「新しい僕らの挨拶」もお披露目。タカシは、超特急の楽曲をバンドと一緒に「普段とは異なるテイストで届けていきたい」と伝えた。
鍵盤をメインとした演奏で歌い上げた「refrain」では主旋律とハモりを自在に入れ替え、「Thinking of you」では動きの細かい難しいメロディをピアノに乗せたファルセットで美しくたどっていく。さらに、繰り返されるギターのピッキング音で始まったのが「You Don’t Care」。エモーショナルなボーカルを掛け合い、曲が持つ幻想的な切なさを増幅させて『せぶいれのうた』ならではの、大人で上質なムードを醸し出してみせた。昨年はベース、ドラム、キーボードと3ピース編成だったバンドに今年はギターが加わったことで、それぞれの楽器の特性を活かしたセットリストもより多彩なものに。最終日の大阪公演では「最初は“アコースティック超特急”ということでバンドの音数も少なめにしたけれど、やってみるとギターも欲しくなった」と、4ピースになった理由をタカシが明かした。
ここからオーディエンスと共に着席スタイルとなり、セットリストやグッズもすべて2人で考案したことを語り、また、このライブを通して超特急の楽曲の良さを知ってほしいと告げて、ファンタジックな“夜”の楽曲を並べていく。「みんなサビで手を振っていきましょう!」(シューヤ)と始まった「星屑のダンスフロア」のサビでは、客席で振られる白とチャコールのペンライトが星屑の河を作り上げて、タカシも「いいですよ!綺麗な景色や!」と笑顔に。ラストで透明感抜群のハモりを聞かせ、その後は『せぶいれのうた』で個人的に歌いたかったという楽曲を、2人が順に披露。まず、タカシがタイトルコールするなり歓声が湧き、星のような光がステージに瞬いた「Full moon」は、タカシのフェイクに続くシューヤの低音ボーカルも新鮮で、アウトロでは同期のコーラスを生声で再現するレアな一幕も。シューヤが「やりたいと強く希望した」という「Fashion」では、逆にシューヤのフェイクからタカシが歌い始めを担当し、かなり高音域なサビをそれぞれ1ブロックずつ歌い上げていった。いずれの曲も最後は互いに見つめ合いながら歌声をそろえていくのも印象的で、2人の呼吸のシンクロぶりにも感嘆させられる。
再び立ち上がっての「Call My Name」ではアッパーに攻めまくり、“C’mon up!”のコールで客席のペンライトが突き上がると、さらに“せぶいれNo.1!”とブチ上げる。8号車とバンドとの一体感を楽しんでから、初日公演では体調不良でライブを欠席した1月からを振り返って「療養期間中8号車の声を聞いて本当に救われました。だから、こうやって再び笑顔で大好きなみんなと会うことができてるんだなと思います」とタカシが感謝。「僕たちにしかない何かがあると信じているので、超特急と同じく僕たち2人もパワーアップできるように、もっともっと頑張っていきたいなと思います」と宣言した。シューヤも「2人でライブができているのは幸せなこと。だから1回1回を大切にしたい」と語り、東京公演でも「やっぱツインボーカルですね!気持ちいいですよね!」と笑顔。大阪での最終公演では、2人での雑誌連載やテレビ出演などのメディア露出が増えていることにも触れて「これからも2人で楽しんで音楽を届けていきたい」と伝えた。
そんな2人の想いを歌で届けたのが、日々を生きる葛藤をつづった「EBiDAY EBiNAI」。アカペラでサビを順に歌いつなぎ、声を重ねたところでバンドが入るオープニングも感動的で、力強さと透明感を併せ持ったボーカルに8号車の拍手が湧き起こった。歌メロのアレンジやオブリガードも自由自在に、鍛え上げられたボーカル力を発揮したのに加え、タカシは“僕はうずくまって”という歌詞で実際にしゃがみ込んだり、シューヤが渾身の力で“Call my name”と声を轟かせる場面も。そのパフォーマンスには彼らのリアルな想いがにじんで、ロックなギターソロとともに8号車の胸を熱くする。続いて『せぶいれのうた』ならではのアレンジで8号車を驚かせたのが「Star Gear」だ。最初はピアノメインで壮大に届け、タカシの「ラストスパート、まだまだ盛り上がっていくぞ!」という号令でバンドがインして以降は、2人でラップを掛け合って躍動感たっぷりにアプローチ。エレクトロな原曲の見事なメタモルフォーゼに会場は熱を帯びた。
さらに、バンドメンバーの名を呼ぶコール&レスポンスで場内の温度を上げて、なだれ込んだ「AwA AwA」からはラストスパート。生音で鳴らされる祭りビートに客席は物理的にも揺れまくり、ステージを往来する2人はフェイクを掛け合って、ロングトーンで場を圧倒する。シューヤ加入後の初リリース作であり、タカシいわく「せぶいれ名物の曲」でもある「宇宙ドライブ」でも、リピートし続けるバンド演奏に合わせて「ペンライト、ぐるぐる回して!」と階段をダッシュ!光の絶景に「めっちゃいい景色!」と喜んで、最後は「ごちそうさまでした!」とポーズを決める。極めつけに「Burn!」では1階の客席通路へと下り、8号車に間近から手を振って、センターの通路では2人で肩を組むシーンも。ステージに戻っての大サビでは、2人で見つめ合いながら歌声を寄り添わせ、東京公演では「この3月、めちゃくちゃ俺ボーカルしてるわ!すごい楽しいわ!」とタカシが声を弾ませた。
また、超特急のライブでは「ラスト1曲となりました」とリーダーのリョウガが告げると「イエーイ!」と歓声が起こるのが恒例となっているが、『せぶいれのうた』では低い声から始まって一気にテンションを上げていく新たなスタイルを2人が提唱。ツアーを通して浸透させていった結果、最終公演ではジェットコースターのように急上昇する声が説明ナシで湧いて、2人を「完成しました!最高!」と喜ばせた。そして「これから新生活が始まったり、頑張っていく皆さんに、この曲を届けます」(タカシ)とコールされたのは「Yell」。2人にとっては思い出深いリリカルなウェディングソングを、目と目を見交わしながら丁寧に歌い上げ、薄絹のように繊細なハーモニーを重ねて「また、いつか『せぶいれのうた』で会いましょう!」(シューヤ)と本編を終えた。
「せぶいれ!」コールに応え、神奈川・東京公演では「Asayake」が、大阪公演では「gr8st journey」がアンコール披露。最終公演では「4公演あっという間だった」と名残惜しみつつ、シューヤから「噂によると、次は2倍はいけるんじゃないですかね」といううれしい言葉もあり、タカシも「『せぶいれのうた』だけじゃなく、いろんな活動できるように頑張ります」と意気込