
【アニメ】
富野由悠季総監督、ガンダムパビリオンにメッセージ「まだ全部夢物語なんですけれど…」

『機動戦士ガンダム』の富野由悠季総監督が大阪・関西万博のパビリオン『GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION』に対して寄せたメッセージが9日、公開された。
【写真】ワクワクする!『GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION』 入口
4月13日に発売するガイドブック『GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION』に寄せられた富野監督のメッセージの一部を公開。富野監督は「『GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION』でご覧いただいたものは、言ってしまうとまだ全部夢物語なんですけれど、『そういう可能性があるのだから未来に対して絶望しないでいただきたい』と言えることが大事」と述べた。
バンダイナムコホールディングスが出展する同パビリオンは、未来のスペースエアポートをイメージした外観。その横には、全高約17メートルの実物大ガンダム像「RX-78F00/E ガンダム」が鎮座する。
内部では、ガンダムシリーズが描いてきた「宇宙での暮らし」や「まだ実現していない科学技術」を臨場感のある新作映像『GUNDAM:Next Universal Century』と、フェーズ0から7までのパビリオン空間を通して描く。
来場者は新たな「宇宙世紀」という設定の中で、軌道エレベーターに乗って、宇宙ステーション「スタージャブロー」まで移動。そして、人類とモビルスーツが共存する映像世界には、背中部分に「グラスフェザー」という装備を装着したガンダムや、さまざまなモビルスーツ、新デザインのハロが登場する。
同日に初めてメディアを対象とした内覧会を実施し、内部を公開した。また併せて開館式を開き、バンダイナムコホールディングスの浅古有寿代表取締役社長、桃井信彦取締役副社長、BANDAI SPIRITSの榊原博代表取締役社長・チーフガンダムオフィサー、バンダイナムコフィルムワークスの浅沼誠代表取締役社長が出席した。
■富野由悠季総監督メッセージ(一部)
「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」でご覧いただいたものは、言ってしまうとまだ全部夢物語なんですけれど「そういう可能性があるのだから未来に対して絶望しないでいただきたい」と言えることが大事なんです。(中略)未来が真っ暗ではないという感触を得られるのはとても大事なんです。そういう未来に繋がる研究やビジョンに触れると、50年100年たっても人類の未来のためにやるべき仕事があるんだという希望を感じることができるのです。そういう意味で「GUNDAMNEXT FUTUREPAVILION」が、大阪・関西万博という場所で展示されるものとしては、素敵なものになっているのではないかと思います。多くの人に見ていただいて、人類の未来と可能性についての認識を高めていただければ幸いです。