
【エンタメ総合】
『特捜9 final season』第2話:身元不明の赤ちゃんと凍結卵子盗難、2つの事件が交錯

井ノ原快彦主演のテレビ朝日系人気シリーズ『特捜9 final season』(毎週水曜 後9:00)の第2話が今夜(16日)放送される。
【画像】捜査支援分析センターの三ツ矢翔平(向井康二)も登場
2018年4月、『警視庁捜査一課9係』からバトンを受け継ぐ形でスタートした、井ノ原快彦主演『特捜9』――。以来、難事件に挑む個性派刑事たちの活躍と、背景にあるそれぞれの人生模様を丁寧に描いてきた人気シリーズが、ついに『final season』を迎える。
■身元不明の赤ちゃん、凍結卵子盗難の事件を追う中で“命”の重さを問う
頭から血を流しふらふらと交番にやってきた男・市ノ瀬悠人(東ヨシアキ)の腕には男の子の赤ちゃんが抱かれていた。その後、村瀬(小宮山)志保(羽田美智子)、青柳靖(吹越満)、矢沢英明(田口浩正)、高尾由真 (深川麻衣)らの捜査で、絶命した悠人は他殺の可能性があり、抱いていた赤ちゃんは彼の子どもではないことがわかった。青柳によると、悠人には恋人がいたらしいが、子どものいる女性と付き合っていたということだろうか…。
一方で、特捜班に向かう道中、班長の浅輪直樹(井ノ原)はレディースクリニックの前で取り乱している女性・奥原杏里(映美くらら)と遭遇する。杏里は「子どもが誘拐された」と騒ぐが、盗まれたのは自身の凍結卵子だった。犯人は人材派遣会社の経営者である杏里に対して、「後から伝える要求に従わなければ卵子はどうなるかわからない」と脅迫してきたという。
直樹は、由真の後輩である品川東署・盗犯係の南双葉(富田望生)と行動をともにするが、卵子を持ち出したのはクリニックの事務員・長谷部恵奈(玉井らん)である可能性が浮上。2人は恵奈のもとへと向かうも、直樹らが訪れると彼女は小学生を突き飛ばし逃走を図ろうと試みるのだった。双葉は「市民を危ない目に遭わせてまで守らなければならないものなのでしょうか?」と、凍結卵子は“命”なのかどうかを、直樹に問いかけて…。やがて、悠人が抱いていた赤ちゃんの母親が判明し、そのことを機に、事件は思わぬ事態に発展していく。
■第2話ゲストは元宝塚女優・映美くららと朝ドラで個性発揮の富田望生
ゲストの一人、映美は元宝塚歌劇団・月組トップ娘役で、退団後は『スカイキャッスル』(2024年/テレビ朝日)、映画『ババンババンバンバンパイア』(7月4日公開予定)などのドラマ、映画で活躍。第2話で、人材派遣会社の女性経営者・杏里を演じる。盗まれた凍結卵子は自身にとって年齢的にも最後の卵子。「未来の子どもの命」だと主張し、「窃盗」ではなく「誘拐」だと強く直樹に訴える。犯人の目的は金なのか、それとも!?ラストには、杏里にある衝撃の事実が突きつけられる。映美の重厚な泣きの演技に注目だ。
一方、直樹と捜査にあたる双葉を演じるのは、NHKの連続テレビ小説『なつぞら』(19年)、『ブギウギ』(23年)で個性を発揮した富田。双葉は直樹に「私たちが守ろうとしているものは、本当に“命”なのでしょうか?」と疑問を投げかけ、揺れる心情を吐露。この問いかけに、最初は答えない直樹だったが、やがて特捜班の信念を語っていく。ふたりのエモーショナルなやり取りも見どころだ。
身元不明の赤ちゃん、凍結卵子の奇妙な誘拐…この2つの事件が結ばれたときに訪れる意外過ぎる結末は、“命”についても深く考えさせられる物語となっている。
■由真が結婚!?直樹は倫子から衝撃の告白?青柳にも転機が!?
そして、班長・直樹を筆頭とした、志保、青柳、矢沢、由真ら特捜班のメンバーたちの悩みと葛藤も描かれる。由真はなにやら志保に結婚生活のリサーチ!?矢沢は息子・福太郎に初めての彼女ができて気が気でなく…。志保、青柳にも、人生の転機が訪れる予感が…。そんな中、直樹は妻・倫子(中越典子)のあることを告げられて!?今後、特捜班メンバーたちに訪れるそれぞれの人生の岐路で、どのような決断をしていくのか見届けたい。