
【映画】
寺尾聰&松坂桃李、念願の共演は親子役「誰とでも仕事をしたいというわけじゃない」

俳優で歌手の寺尾聰、俳優の松坂桃李が23日、都内で行われた映画『父と僕の終わらない歌』(5月23日公開)完成披露試写会前舞台あいさつに登壇し、出演の決めてを明かした。
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本作は、2016年、イギリスから投稿された1本の動画からはじまる奇跡の実話をもとに、日本を舞台に横須賀に生きる父と息子に置き換えた。それぞれの愛と葛藤と、家族や友人たちに支えられながら、アルツハイマーの父が若き日に諦めたレコードデビューの夢を再び叶えようとするまでの、感動の物語を描く。
この日は、作品の舞台である神奈川県・横須賀市の爽やかな海岸をイメージしたステージ装飾を背景に、トークを展開した。
シナリオを読んだ率直な感想について、松坂は「この作品に参加させてもらう意義っていうものはすごく強く感じました」とした上で、「何より寺尾さんとご一緒できるのであればやらせていただきます!」と出演オファーに返したと告白。「制作サイドの方がいま寺尾さんに投げているところなので、ってことだったので、どうか、どうか…!寺尾さん、よろしくお願いします!っていう思いを込めながら」と振り返る。
また「何年も前に、寺尾さんが主演の作品にちょろっと出させていただくタイミングで肺炎を患ってしまって。医者からも止められたんですけれども、なんとか無理言って、少しでもいいからと言って、じゃあ1日だったらいいですよっていうことで参加させていただいた瞬間がありまして」と明かす。
「そこから『軍師官兵衛』っていう大河ドラマでも(共演は)あるんですけれども、いつかちゃんとご一緒したい、がっつりと共演したいっていう思いが自分の中にありまして」と念願叶っての共演となったことを喜んだ。
寺尾は「シナリオを読む前に、主演はどなたですか?っていつも聞いています。そのときに松坂桃李さんですって聞いて、だったらちょっと前向きに考えようかなって」と、松坂が出演承諾の鍵になったという。
続けて「誰とでも仕事をしたいなと思うわけじゃなくて、できるだけ楽しい芝居をしてて、とてもいい気持ちになれる俳優さんと一緒に仕事がしたいなと、こう思うんです」と吐露。
隣に立つ松坂と、妻を演じた松坂慶子の腕を順番にとり「松坂桃李と親子で、松坂慶子さんと夫婦でしょ」と、共演の喜びをお茶目に話していた。
イベントにはほかに、佐藤栞里、副島淳、三宅裕司、石倉三郎、齋藤飛鳥が登壇した。小泉徳宏監督は体調不良のため欠席した。