
【映画】
映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』ポップコーンバトルのメイキング&オフショット

荒木飛呂彦の人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』から生まれたスピンオフ『岸辺露伴は動かない』を実写映画化した『岸辺露伴は動かない 懺悔室』(5月23日公開)より、原作ファンから名シーンと言われるポップコーンバトルを映像化したシーンのメイキング&オフショット写真が公開された。
【画像】解禁となったそのほかのメイキング写真
原作漫画シリーズの原点となる伝説のエピソード「懺悔室」に、映画オリジナルのエピソードを追加し、時空を超えて続く“呪い”に満ちた物語を、“全編ヴェネツィアロケ”で描く本作。
物語は、露伴が懺悔室である告白を聞いてしまうことから始まる。それは25年前に起きた奇妙な出来事だった。解体現場で働く水尾(大東駿介)の前に現れたのは、浮浪者のソトバ(戸次重幸)。水尾に食べ物を乞うが拒絶された挙句、階段から転落して死んでしまう。しかし、次の瞬間、死んだはずのソトバが現れ、水尾に「お前が幸せの絶頂の時、絶望を味わせてやる」と呪いの言葉を叫ぶ──。
10年後。ソトバの言葉が現実にならぬよう、幸福に怯えながらも必死に生きてきた水尾だが、ある日無邪気に遊ぶ娘の姿を見て「心からの幸せ」を感じてしまう。その瞬間、再びソトバが現れ、ポップコーンを街灯より高く投げて口で3回キャッチするという試練を水尾に突きつける――運命の審判が始まった。ソトバに憑依された娘、宙に舞い散るポップコーン、勝負のカギを握る鳩たち――。
解禁された写真には、試練に挑む水尾を演じる大東の姿とともに撮影スタッフの緊迫した空気感や、ヴェネツィアらしい美しい建物や水路が写り込んでいる。大東はこのシーンについて「撮影の前後は眠れなかったです。本編では3回投げるだけですが、2日間かけて撮影をしました。後で聞いたら150カットも撮影していたようで(笑)体感としては全くそんな感じがしなかったのと、スタッフの皆さんのおかげでカット数を気にすることなく撮影に集中出来たのでありがたかったです」と撮影を振り返っている。
プレッシャーと戦いながらも集中し、役作りに励む姿からは、役者としての真摯(しんし)な姿勢が伝わってくる。ロケハンを重ねて見つけた原作さながらの美しいヴェネツィアのCampo(=広場)、そして鳩たち。これ以上ない条件のロケーションの中で熱演する大東。リアルで臨場感あふれる緊迫のバトルシーンは、まさに本作の見どころの一つといえる。
■ストーリー
漫画家・岸辺露伴はヴェネツィアの教会で、仮面を被った男の恐ろしい懺悔を聞く。それは誤って浮浪者を殺したことでかけられた「幸せの絶頂の時に“絶望”を味わう」呪いの告白だった。幸福から必死に逃れようと生きてきた男は、ある日無邪気に遊ぶ娘を見て「心からの幸せ」を感じてしまう。その瞬間、死んだ筈の浮浪者が現れ、ポップコーンを使った試練に挑まされる。
「ポップコーンを投げて3回続けて口でキャッチできたら俺の呪いは消える。しかし失敗したら最大の絶望を受け入れろ…」。奇妙な告白にのめりこむ露伴は、相手を本にして人の記憶や体験を読むことができる特殊能力を使ってしまう…。やがて自身にも「幸福になる呪い」が襲いかかっている事に気付く。