
【その他】
【RIZIN】朝倉未来が736日ぶりの復活勝利!「またすぐに戻ってきます。朝倉未来は最強じゃないといけないので」

■『RIZIN男祭り』(4日・東京ドーム)
第15試合
◯朝倉未来 ― X鈴木千裕
3ラウンドTKO(ドクターストップ)
東京ドームという大舞台で復帰戦を迎えた朝倉未来が、前フェザー級王者の鈴木千裕との真っ向勝負で見事な復活勝利を飾った。朝倉の打撃で鈴木が流血し、3ラウンドにドクターストップのTKOという結末で、2023年4月29日の牛久絢太郎戦以来、実に736日ぶりの勝利に東京ドームの観客は大きな拍手を送った。
【試合映像】朝倉未来が736日ぶりの復活勝利! 鈴木千裕が流血でドクターストップ
朝倉は昨年7月の『超RIZIN.3』で平本蓮に敗れて引退を発表したが、大みそかの『雷神番外地』で現役復帰と平本との再戦が決定した。しかし平本が2月に右肩の大怪我により試合は中止になり、前フェザー級王者の鈴木と対戦することになった。
鈴木は昨年大みそか大会でクレベル・コイケに敗れてフェザー級ベルトを失い、最速で取り戻すために3月30日の『RIZIN.50』で強敵のカルシャガ・ダウトベックと対戦。激闘の末に判定負けし、大きなダメージを負ったように思われたが、驚異的な回復力で35日後に朝倉とリングで向かい合った。
リングサイドに平本、そして那須川天心が見守る中で午後8時3分にゴングが打ち鳴らされる。1ラウンド序盤はキックで距離を取った朝倉に対して鈴木がパンチで攻め立てると、それを見切った朝倉がタックルに成功し鈴木をコーナーで倒して、上から強烈なパンチを降らせる。一気に攻勢をかけたい朝倉だが、クレベルと寝技を鍛えてきた鈴木もガードを固めて動きを作らせず。終了直前に朝倉がサイドポジションから立ち上がりパンチを狙うも、鈴木も下からの蹴り上げ=ペダラーダで牽制したところで、5分が終了した。
大歓声を受けながら始まった第2ラウンド、朝倉が飛びヒザ蹴りを繰り出し鈴木を下がらせたところで再びタックルから1ラウンドと同じポジション奪取に成功。鈴木の固いガードを抜けて朝倉がパンチ、そしてヒジを鈴木にヒットさせ続けて、このラウンドも完全に朝倉がコントロールした。
この日一番の熱狂の中で始まった運命の第3ラウンド、判定では分が悪い鈴木が大ぶりパンチで逆転を狙い前に出ると、朝倉も打撃で応戦。もつれて鈴木がまたもや下のポジションとなり、朝倉が強烈な打撃を打ち続けると、鈴木の流血をドクターがチェック。続行不可能と判断され、ドクターストップで朝倉がTKO勝利を飾った。
コーナーに登り喜びを爆発させた朝倉は、マイクを持ち「強くなって帰ってきました。良くないときも応援してくれて、ありがとうございます」とファンに感謝し、「またすぐに戻ってきます。朝倉未来は最強じゃないといけないので」と約束すると、ファンは大きな声援と拍手を送った。