【音楽】
X JAPAN・PATAが“イエローハート”弾くシーンも hide with Spread Beaverが届けた“現在進行形”のライブ

“イエローハート”を手にするX JAPAN・PATA photo by Kazuko Tanaka (CAPS)


 1998年にhideさんとその仲間たちによって結成されたロックバンド・hide with Spread Beaver。hideさんの急逝という衝撃を乗り越え、バンドは本人不在のままアルバム『Ja,Zoo』を完成させ、同年には全国ツアーも実施した。それ以降、hideさんの映像とともに活動を続けるスタイルを貫いてきた。



【画像】白熱のステージを作り上げたhide with Spread Beaverメンバーショット



 そんなバンドが、hideさんの生誕60周年を記念したスペシャルBOX『REPSYCLE 〜hide 60th Anniversary Special Box〜』の発売にあわせ、5月2日、3日に東京体育館でワンマン公演を開催。ここでは、3日公演の模様を紹介する。



 会場周辺にはhideさんの愛車や支援団体のテントが並び、親子連れの姿も多く見られた。すでに場外から特別な雰囲気が漂う中、ステージではhideさんの象徴的なギター「イエローハート」がスクリーンの映像とともに存在感を放っていた。



 ライブは「POSE」「BACTERIA」「DAMAGE」といったハードな楽曲で幕を開けた。ギターのKIYOSHIが「hideが帰ってきたぜ、祭りだぜー!」と叫ぶと、映像のhideさんが「江戸っ子だってね」と応じる。リアルとバーチャルが自然に融合したそのやりとりに、最新のテクノロジーの進化を感じさせられた。



 キーボードのD.I.E.によるソロが際立った「Cafe Le Psyence」では、hideさんが映像内でその演奏を賞賛。鍵盤の手元を映し出すスクリーン演出も加わり、現実と映像の境界はさらに曖昧になった。背後ではベースのCHIROLYNが歌声を重ね、音に厚みを加えていた。



 「PINK SPIDER」ではhideさんのボーカルがこれまでになくクリアに響き、「EYES LOVE YOU」では“DEATH HOLLYWOOD ver.”から通常バージョンへと移行。hideさんの持つ多面的な表現力が際立つ構成となった。



 「FISH SCRATCH FEVER」では、D.I.E.が魚を模したシャツ姿で登場し、メンバーを魚に例えながら観客とのコール&レスポンスを展開。CHIROLYNらもその世界観に乗り、hideさんが好んだ“遊び心”がステージを彩った。



 15分の休憩を挟んだ第2部には、木村世治(ZEPPET STORE)がゲスト出演。1996年の仙台公演でhideさんが木村を紹介する映像が流れた後、「FLAKE」「GOOD-BYE」を披露。かつてhideさんが「いつかデュエットしようぜ」と語った言葉が、映像と音を通して現実のものとなった。



 第3部は「PSYCHOMMUNITY」の映像から再開。「DICE」「DOUBT」と重厚な楽曲が続く中、X JAPANのPATAが車椅子で登場。「はい、行ってまいります」と言葉を残すと、「CELEBRATION」を演奏し、さらに「松本さん、今夜もお借りします」とhideさんのイエローハートを手に「TELL ME」も披露した。



 ラストは「ROCKET DIVE」。CHIROLYNの「でっけえロケットを打ち上げようぜ!」という叫びとともに金銀テープが宙を舞い、会場の熱気は最高潮に。終演直前には「We are hide with Spread Beaver!」と力強い一言を残した。



 アンコールはなく、メンバーが手を取り合ってステージ前に並んだ。中央にだけ空いたスペース。その奥に静かに置かれたイエローハートが、hideさんの“存在”を確かに伝えていた。



 hideさんの映像とバンドの生演奏がひとつになり、まるで“hideさんが今ここにいる”と感じられる時間が生まれた夜だった。



 6月29日午後6時からWOWOWライブ、WOWOWオンデマンドで同公演の模様が独占放送・配信されることが決定している。また、同公演のライブ写真、ビハインドザシーン、メンバー独占インタビュー、27年ぶりとなる最新アーティスト写真のメイキングなどを収めたフォトブック『REPSYCLE BOOK(仮)』が完全限定生産で発売されることも決まっている。



 さらに、hideさんの誕生日にあたる12月13日に神奈川・CLUB CITTA'でライブパーティ『hide Birthday Party 2025』が実施されることも発表された。hide with Spread BeaverのメンバーがDJ、ソロ、バンドなどそれぞれの活動スタイルで登場するほか、PATA、木村世治らも出演する。



『hide Memorial Day 2025 hide with Spread Beaver “REPSYCLE”〜Life is still going on!! 〜』セットリスト

<1部>

SE:PSYENCE

M1:POSE

M2:BACTERIA

M3:DAMAGE

M4:BEAUTY & STUPID

M5:限界破裂

M6:Cafe Le Psyence

M7:FLAME

M8:PINK SPIDER

M9:EYES LOVE YOU(DEATH HOLLYWOOD ver.)〜 EYES LOVE YOU

M10:MISERY

M11:Junk Story

M12:FISH SCRATCH FEVER

M13:ever free



<2部>

Guest1:木村世治(FLAKE)

Guest2:木村世治 feat. hide(GOOD-BYE)



<3部>

SE:PSYCHOMMUNITY

M14:DICE

M15:DOUBT

M16:CELEBRATION

M17:TELL ME

M18:ROCKET DIVE



SE:HURRY GO ROUND

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