
【音楽】
辰巳ゆうと、浅草公会堂で“演歌だけ”のコンサート開催 五木ひろし譲りの“着流し”で1000人魅了

演歌歌手・辰巳ゆうとが8日、東京・台東区の浅草公会堂で『力いっぱい演歌です! 辰巳ゆうとコンサート in 浅草公会堂~だけ、だけ、だけ、だけ、演歌だけ~』と題したコンサートを開催した。約1000席の会場は、デビュー当時からの熱烈なファンで満席となり、演歌一色のプログラムで観客を魅了した。
【画像】ジャケット姿やキラキラ衣装も!辰巳ゆうとステージショット
今年でデビュー8年目を迎えた辰巳は、第9弾シングル「運命の夏」がオリコン週間演歌・歌謡シングルランキングで14週連続トップ10入りを果たすなど、演歌界の若手実力派として活躍中。これまでポップス寄りの作品やカバーにも意欲的に取り組んできたが、今回の公演では“演歌だけ”にこだわった内容で構成された。
2月には地元・大阪の新歌舞伎座でも同様のコンセプトで公演を行っており、いずれもチケットは完売。浅草公演の開演前には、「最近はオリジナル曲にも演歌ではないものが増えてきましたが、自分の中ではまだまだ演歌の心がめらめらと燃えているということを感じていただきたい」と意気込みを語った。
この日のセットリストについて辰巳は、「演歌というジャンルの中にも幅広い世界観があります。細川たかしさんの『望郷じょんから』のような壮大な曲から、小林幸子さんの『おもいで酒』のようなしんみりとした大人の演歌まで、さまざまな魅力をお届けできれば」と説明。また、「長編歌謡浪曲 俵星玄蕃」にも挑戦することで、演歌の奥深さを伝えたいと語った。
ステージでは、五木ひろしから贈られた着流し姿で登場し、尺八と三味線の生演奏に乗せて「浪花の花形」でオープニングを飾った。続けて、美空ひばりの「柔」や橋幸夫の「潮来笠」などの昭和演歌を披露。春日八郎の「別れの一本杉」は尺八と歌だけで聴かせ、細川たかしの「望郷じょんから」は三味線とのコラボで表現力を発揮した。
さらに、小林幸子の「おもいで酒」、三波春夫の「長編歌謡浪曲『元禄名槍譜 俵星玄蕃』」にも挑戦し、自身の楽曲では、デビュー曲「下町純情」、第2弾シングル「おとこの純情」、デビュー5周年記念シングル「雪月花」などを熱唱。アンコールでは、前作「迷宮のマリア」と最新シングル「運命の夏」の2曲を披露し、全19曲の演歌プログラム(うち2曲を除く)で最後まで客席を楽しませた。
辰巳は、10月24日に東京・LINE CUBE SHIBUYAでスペシャルコンサートを開催することも発表。最新シングル「運命の夏」は、ジャケット写真とカップリング曲が異なるA、B、Cの3タイプが1月29日に発売され、その後4月30日にD、E、Fの3タイプが加わり、全6タイプがリリースされている。