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演出・須賀健太、劇団『ハイキュー』第2弾は「原作を丁寧に」 ”日向”ユニフォームは「いまでもこっそり着てます」

俳優の須賀健太が16日、都内で行われた劇団『ハイキュー』“出逢い”公開ゲネプロ前囲み会見に出席。自身が演出を務める本作への思いを語った。
【写真】烏野&音駒になりきるキャストと”演出家の威厳”を見せる須賀健太
本作は古舘春一氏による大人気バレーボール漫画『ハイキュー !!』を原作とし、演出・須賀が牽引する劇団「ハイキュー !!」第2弾で、 主人公・日向翔陽が所属する烏野高校バレー部と、かつての因縁のライバルであり東京の古豪・音駒高校との“出逢い”を描く。前作に続き演出は須賀が務め、日向翔陽役を加藤憲史郎、影山飛雄役を若林星弥、今回から新たに登場する孤爪研磨役を湊丈瑠、黒尾鉄朗役を大村征弥が演じる。
会見には須賀のほか、キャスト4人も参加。緊張した表情の4人を前に、須賀はシャツの下に忍ばせていた劇団『ハイキュー』のTシャツを報道陣に向け笑顔でアピール。さっそく場を和ませた。公開ゲネプロを迎えての心境を問われると「前作の旗揚げ公演をやらせていただいただけでも本当に夢のような時間だったんですけど、こうして2作目を作らせていただけるということは、お客様に評価していただいた証というか、みんなが頑張ってくれて1作目がしっかりと繋がった証だなと思って、本当にうれしい気持ちでした」と喜びを明かした。
その上で、第1弾となる前作は「ある種のボーナスステージ」と表現した須賀。劇団『ハイキュー』の前身にはハイパープロジェクション演劇『ハイキュー』があり、「(前作の)役者の皆さんとスタッフの皆さんがつないできたものを、僕たちがバトンを受け取ってできた、ある種僕らだけではなく成功したものだと思っていて」とし「そういう意味では今作が1作目のような気持ちで臨まなくてはいけないと僕自身は思って。本当に準備段階からより深く携わらせていただきたいなという思いで、1つ1つのジャッジをしていったという感じなんですけど、今日まであっという間で、稽古が始まってから特にもうあっという間で、あと1年まではいかないけど、半年稽古したいですねっていう感じです」と語った。
演出を担当することについては「前作から時間も少し空いていたのと、僕自身『ハイキュー』以外で演出という経験をさせていただくことはないので、なんなら皆さん(キャスト)より勉強中というか、1つ1つのことがほんとに新鮮で、未だに毎日これでよかったのかなっていうことの連続なんですけど、そこは逆に知らないからこそ飛び込んでいく気持ちでやらせていただきました」と謙虚に語った。ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー』では主人公・日向翔陽を演じていたが、いまだにユニフォームを着たくなることもあるといい、「いま家に1着あるんでこっそり着てます」と明かし笑いを誘った。
最後のあいさつで須賀は「今作は漫画を原作とした舞台の中でも、かなり上位に入るぐらい丁寧に原作を描いた作品」と自負したあと、「だいぶ大口叩いたかな…」と頬をさすりながら苦笑い。続けて「でも、本当に丁寧にみんなで立体化していくっていう作業をできた作品だったなと思っています」とし「ハイキューを好きな方もそうですけど、初めてハイキューに触れるっていう方にもおすすめしたい1本になってます」と胸を張る。
さらに「僕が演じさせていただいていたとき、もうこの内容を経験はしてるんですけど、そのときはまだ原作が完結していなくて、烏野と音駒というチームがどういう描かれ方を最終的にするのかっていうものがわからない中で作っていた部分があったので、今作はそういう意味でも、僕自身が体験できなかった部分を彼らに経験してもらう意味でも、最後まで完結したからこそ作れるこの“出逢い”というものを意識して作らせていただきました」と、ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー』から進化した部分も明かした須賀。「ぜひ1人でも多くの方に見ていただきたいと思っています。配信もありますので、ぜひとも見ていただければ」とアピールして締めくくった。
公演は17日~25日に東京・品川プリンスホテル・ステラボール、5月30日~6月1日まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて上演される。