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『世にも奇妙な物語35周年SP』放送を前に”縁”キャスト&スタッフから祝福の声【メッセージあり】

フジテレビの人気ドラマシリーズ『世にも奇妙な物語』が放送35周年を迎えることを受けて31日、土曜プレミアム『世にも奇妙な物語35周年SP~伝説の名作 一夜限りの復活編~』(後9:00)が放送される。今回、そんな“伝説のエピソード”を彩ってきたキャスト・脚本家・原作者・監督らから、35周年の節目を祝う熱いコメントが到着した。
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『35周年SP』で放送されるエピソードのラインナップが発表されると、SNS上では「これは神回」「懐かしい!」「見逃せない!」といった歓喜の声であふれ、大きな盛り上がりを見せた。初期の名作から近年の話題作まで、時代を超えたエピソードばかりが並んだラインナップに、多くの視聴者が心を躍らせた。
そして今回、そんな“伝説のエピソード”を彩ってきたキャスト・脚本家・原作者・監督らから、35周年の節目を祝う熱いコメントが到着。『奇妙』の黎明期に執筆した、『続・続・最後から二番目の恋』脚本家・岡田惠和、2012年に「奇妙」初の原作・脚本・出演の3役担当で脚本家デビューを果たしたバカリズム、『孤独のグルメ』の原作者であり、『夜汽車の男』原作「夜行」の著者・久住昌之、さらには、令和の「奇妙」ホラーの代表格『恋の記憶、止まらないで』主演の斉藤由貴ら、番組とゆかりのある豪華な面々がコメントを寄せた。
■以下、メッセージ一覧
●岡田惠和(『瞬』(1992)、『ガード下の出来事』(1993)・脚本)
「35周年おめでとうございます。私はたくさんは参加できませんでしたが、共に同じ時代を生きた思いがあります。一時間三話のオムニバスなので、監督たちが一秒の尺を本気で奪いあっていたのを横目で見てなんだか笑っていました。少しでも尺がほしいから「前回一秒貸したから今回は返してもらう」とか本気で言いあっていて。私が書かせてもらったのは「ガード下の出来事」というタイトルで、話のオチが聞けない謎の男の話でした。「ハイヌーン」という玉置浩二さん出演作がとにかく衝撃的に面白くて、それを撮った演出の坂本太郎さんと組めて緊張したし、幸せでした。しかも菅原文太さんが主演、上野顕太郎さんの原作。すごいです。今でも好きな、いい想い出です。これからもいつまでもドラマが続きますように祈っております。世界はいつだって奇妙ですから」
●バカリズム(『来世不動産』(2012)原作・脚本・出演)
「35周年おめでとうございます。12年前、『来世不動産』で原作・脚本・出演をさせていただき、それがドラマの脚本の仕事をいただくきっかけとなりました。『世にも奇妙な物語』は、僕の脚本活動の原点です。もしあの時お声がけいただかなかったら、きっとその後も脚本を書くことはなかったと思います。これからも変わらず“奇妙な物語”を作り続け、40周年の際にもまたコメントさせていただけると嬉しいです」
●久住昌之(『夜汽車の男』(2002)原作)
◎今回復活放送される作品の想い
「初めてオンエアされたのを見た時は、正直、ちょっとがっかりしました。主人公の食のこだわりの『理由』が少年時代にさかのぼって描かれていたから。ボクはそういう『どうしてかというと』はマンガに一切描いてなかったので。だけど、時間が経つに従って『ドラマはマンガと違うから』という気持ちが強くなり、素直にこれはこれで面白いと思うようになりました。さらに大杉漣さんの演技がよくて『あの時こういうドラマになってよかったな』と思うようになりました。これはいつか書いておきたかった本心です」
◎35周年を迎えた「奇妙」への想い
「ボクは短編ドラマが好きで、しかもそれがものすごく大変なこともわかるので、このシリーズが35年も続いたのはすごいと思う。ボクの描いてきたマンガも全て『世にも奇妙な物語』みたいなものです。ボクのキャリアの隣にずっとあった番組と言えます」
◎視聴者のみなさまへ
「『夜汽車の男』はボクのデビュー作のドラマ化です。ここには『孤独のグルメ』の原点があると思います。どうぞよろしく」
●北川悦吏子(『ズンドコベロンチョ』(1991)脚本)
「『世にも奇妙な物語』は私が、まだ連ドラデビュー前の20代の頃、本当にたくさん書かせてもらいました。『ズンドコベロンチョ』は今も語り継がれる名作(迷?)になりました。深夜から、ゴールデンに移行する頃に、たくさん書いた記憶です。立ち上がりから知っています。このような長く続く番組が、これからもたくさん生まれることを期待します」
<キャスト>
●斉藤由貴(『恋の記憶、止まらないで』(2019)主演)
◎今回復活放送される作品の想い
「怖い役の方々が皆さんものすごく温和で優しくて朗らかだったので、『これがホラー撮影の内幕か…!』と感動した覚えがあります(笑)。なので、撮影は怖いというよりとても面白かったです」
◎35 周年を迎えた『世にも奇妙な物語』への想い
「一つのシリーズが35年の長きにわたって愛され支持されるのは本当に並大抵のことではありません。それほどまでに視聴者の方々の心を掴む、稀有な作品に参加でき、しかもこのように記念の企画に選ばれたことが本当に名誉です」
◎視聴者のみなさまへ
「不条理、不可解、恐怖、はたまた、滑稽。人間の心の闇を、短い分数の物語の中で、そっと覗く体験を、どうぞお楽しみください。見逃し配信がないというのが、『世にも奇妙な物語』っぽいですし」
●大杉弘美(『夜汽車の男』主演:大杉漣 夫人)
「【さまざまな奇妙な物語】を生みだし続け35年、これからもそのエネルギーに期待いたします。今回、大杉漣が最多出演と初めて知りました。おそらく大杉本人も(えっ?そうなんだ)と驚いているかもしれません。『夜汽車の男』は独特な味わいがあります。気持ちをほころばせつつ、おたのしみいただければこの作品に関わられた多くの方々、そして大杉にとってとてもうれしいことだろうとおもいます」
<監督>
●石井克人(『BLACK ROOM』(2001)脚本・演出)
◎今回復活放送される作品の想い
「まず『世にも』の新作をとお声いただいた時、実は以前いた会社を独立しようかなと思っていた頃で、いくつか自主映画を書き溜めていて、そのうちの1本が『世にも』っぽかったので、タモリさんのシーンを付け加えて、すでに描き終えていた絵コンテを提出し、それが採用されました。その後、樹木希林さんの出演を交渉した際も面白く、久々のドラマ出演で、しかもシナリオが訳わからないのよ、と言っていまして、樹木さんがその時食事をしていた六本木のお店に呼ばれまして、隣でビール飲みながら『出てくださいよー』と言っていたのもいい思い出です、樹木さん曰く、脚本はよくわからないけど、娘さんが『出たほうがいいよ』と言ってくれたおかげで、出演してくれることになりました。ありがたいことです。オタク的な言い回しや、動き方がわからないのよー、とも言っていましたので、現場で僕がやりますから真似してくださいというと、ソレならやるわ!といってくださり、現場でも楽しく過ごしていただきました。志賀廣太郎さんも当時は、僕は演劇を教えてはいるけど、長めのドラマにはまだ出たことないから心配ですよーと言われていたのですが、CM制作で頻繁に出演していただいていたので、いつも通りで大丈夫ですよ志賀さん面白いから!と励ましつつの撮影でしたが、みなさん撮影が始まってしまえばノリノリで、現場の3日間を過ごしていました。特に木村さんの気合いは凄まじく、ずっと現場に居続けてナオキの芝居作りや掛け合いを楽しんでいました、ソレ以外に我修院さんの思い出も面白いのですが、これは作品視聴前だとネタバレになるのでやめておきます」
◎35周年を迎えた「奇妙」への想い
「35年も続いているということで、すごい番組過ぎて、驚きしかないです、まだまだ続いてまた参加できたら嬉しいですね!」
◎視聴者のみなさまへ
「奇妙な部屋で起こる密室劇です。楽しんで見ていただけたら幸いです!ありがとうございます、感謝しています!」
●鈴木雅之(『夜汽車の男』(2002)演出)
「世にも奇妙な物語を立ち上げたころ 私たちは皆まだ若く 30歳前後の駆け出しのプロデューサー 演出 作家 でした 別の仕事おわりに
毎日集まり ワイワイと何か月もかけてうわさのマキオの本をつくったのを思い出します それから35年も経ってしまった
その35年 私も 数多くのドラマや映画をつくってきましたが その作品たちの原点は 間違いなく世にも奇妙な物語にあります
大切なことを ほとんど奇妙を作りながら学んだと言ってもいいでしょう
そんな世にも奇妙な物語を私は 23本ぐらい撮っていると思いますが その中でも 夜汽車の男は 気に入ってる作品の一本です
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