【エンタメ総合】
佐野勇斗、綾瀬はるかは「親戚のお姉ちゃんみたい」

『ひとりでしにたい』の場面カット(C)NHK


 俳優の綾瀬はるかが主演を務める、NHKドラマ『ひとりでしにたい』(毎週土曜 後10:00/全6回)が、21日にスタートする。今回は、那須田優弥役・佐野勇斗にインタビュー。作品への思いや、共演する綾瀬の印象などを聞いた。



【写真】笑顔で憧れの人について話した綾瀬はるか



 原作は、文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞したカレー沢薫氏の同名漫画。「死」と「笑い」の融合した「笑って読める終活ギャグマンガ」と評された作品を、大河ドラマ『青天を衝け』、連続テレビ小説『あさが来た』の大森美香氏による脚本で制作する。



 主人公・山口鳴海(綾瀬)は、未婚・子なしの一人暮らしを謳歌していた。しかし、憧れていたキャリアウーマンの伯母が思いもよらない孤独死をしたことをきっかけに、焦って婚活を始めてしまい撃沈。年下の同僚・那須田優弥から「結婚すれば安心って昭和の発想ですよね?」とバッサリ切り捨てられ、鳴海は「婚活」から180度方針転換して「終活」について考え始める。これは、30代後半独身の主人公が、時に世間の常識に傷つきながら、時に誰かと比べてしまい落ち込み、時に居て当たり前に思っていた周囲の人々に感謝しながら、よりよく死ぬためによりよく生きる方法を、這はいつくばって模索する社会派「終活」コメディー。



 佐野が演じるのは、鳴海の同僚・那須田優弥役。都庁から出向組のエリート。孤独死を恐れて急に婚活を始めた鳴海に対し「40歳手前で無料婚活アプリ登録しても男来なくないですか?」と煽るが、実は鳴海に好意をよせている「こじらせ男子」。終活事情や孤独死になぜか詳しく、それには彼の生い立ちが影響していた…。



 今作のオファーを受けてから原作を読んだという佐野は「終活や独身としてどう生きていくのか…。重たい話を扱っているのかなと思っていたのですが、クスクス笑いながら原作を読ませていただきました」と回想。大森氏が手掛ける脚本は「原作にすごく近い形で作ってくださった」といい「もう後は自分次第だなって思っていました」と撮影に臨んだ際の心境を明かした。



 鳴海を演じる綾瀬との共演について聞かれると「国民的と呼ばれる女優さん。撮影前は多少の緊張感がありましたが、実際にお会いしたら本当にフランクな方でした」と振り返る。役者としても刺激を受ける部分が多かったようで「表情が繊細だし、すごくお芝居が上手いなと要所要所で思うことがありました。一番は人柄が勉強になりましたね。いい空気にして現場を進めていくのが本当に上手くて、それを素でやっているのが天才だなと思いました」とリスペクトの眼差しを向けた。



 綾瀬が劇中でダンスを披露するシーンでは、佐野の撮影予定はなかったものの、綾瀬の「佐野くんも一緒に覚えてよ!」というリクエストもあり、一緒に振りを覚えたという裏話も。佐野は「楽しかったです。親戚のお姉ちゃんみたいな感じでした(笑)」と笑顔で話していた。



 最後に視聴者に向けて、佐野は「誰しもが自分ことのように改めて考えさせられて、それを面白く楽しめるお話だと思います。ぜひ暗くならず、学びになるという意味で楽しんでいただけたらなと思います」とメッセージを送った。

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