
【エンタメ総合】
向井康二、“タイBLドラマ”『Dating Game』に達成感 周囲のサポートに感謝「世界中の人に見てもらえたらそれが一番の幸せ」

9人組グループ・Snow Manの向井康二が17日、タイ・バンコクで行われたボーイズラブ・ロマンスコメディードラマ『Dating Game~口説いてもいいですか、ボス!?~』の記者会見に参加した。ファングリーティング後に、タイのドラマ公式SNSで募集されたFlirt Seat(特別応援席)に当選したファンに向け、想いを語った。このほど会見のリポートが到着した。
【写真】さわやかなグリーンのセットアップでイベントに登壇した向井康二
向井は、タイドラマ史上初の日本人主演を務める今作で全編タイ語での演技に挑戦。脚本は胸キュン新世代BLドラマ『Cutie Pie』や『Close Friend』など、象徴的なタイBLドラマを手がけたクリエイティブチームが集結。さらに、多くの名作を生み出してきた実力派脚本家・Maya、All-Write Teamらとのコラボレーションにより、より魅力的な物語がつむがれる。
かつていじめられっ子だったオタク気質のヒル(マーチ=チュターウット・パッタラガムポン)は、「Yuka! Love Me Please」という女性キャラの恋愛シミュレーションゲームの「Yuka」に愛と自信をもらい、見違えるほどのイケメンプログラマーに成長。ヒルは「Yuka! Love Me Please」を開発した会社に念願かなって就職を果たし、そこで日本からきた完璧すぎる、冷酷な鬼社長・ジュンジ(向井)と出会うことになる。
またジュンジの友人で有名店のオーナーシェフ・パットを演じるフルーク=ナタット・シリポントーン。ヒルの同僚でイケメン&プレイボーイなゲームプログラマーをJド=タンタット・ターリンピロムが演じている。
■製作チームが語る向井康二の起用理由「日本人側のキャストで最後のピース」
会見のスタートは本プロジェクトの立ち上げの経緯や、日タイ共同制作に込めた想いなどを製作スタッフを代表して、菅原大樹氏(ゼネラルプロデューサー)、ロジャー氏(プロジェクトコンサルタント兼マーケティングディレクター)、コビ氏(監督)、ヒューズ氏(プロデューサー)が語った。
企画発案者でもある菅原ゼネラルプロデューサーは「コロナ禍に韓国やタイなどのアジア圏の各国の映像を観る機会が増えて、自分自身も日本だけではなく、ご近所でもあるアジア圏の方々と仲良くしたい」と企画意図を説明。「向井くんが単身でタイに乗り込んで、あとみなさんオールタイの役者さんということで、不安のことがありましたけど、ここにいる皆さんもそうですし、キャスト、スタッフの皆さんがすごく温かく迎え入れてくれて。そして向井くんもタイ語をいれて、そこまで僕が出るところがなかったぐらいうまく回っていたと思います。ひとますこの作品を制作できてよかったなと思っています。あとはこの作品がアジアの方々に観てもらえたらうれしいです」とコメントした。
数々の映画やドラマシリーズの成功をマーケティング面で支えてきたタイ側のアドバイザーとして参加しているロジャーは、「日タイの俳優たちが一緒に共演して、ドラマを撮影するということがなかったので、制作をするサイドの人間としてはワクワクすることばかりで、やってみたいという気持ちが大きかった」と語り、「一番最初にキャストのみなさんに話した時も『そういうことやってみたいです』と前向きな声があったからこそ、撮影を終えて皆さんに今日披露することができました」と満面の笑みで語った。
そしてタイとの共同製作という国際的プロジェクト作品の監督を担ったコビ監督は、「2国での共同製作ということで、カルチャーの違い、仕事のカルチャーの違いは楽しい。チャレンジではあるけれども、こうして両国が分かり合えるいいチャンスでもあります」と語り、「向井くんと話すときはタイ語で話してました。向井くんのタイ語力は100%だった」と絶賛した。
企画初期から物語の構築にも関わり、撮影全体の進行などを調整してきたプロデューサーのフューズは、「今回日本とのお仕事ということで、タイの制作サイドにとって日本のノウハウを勉強するためにいい機会であり、日本サイドもタイの撮影方法やプロダクションのステップを解って頂くいいチャンスだと思います。意地でタイ人はできるという分野に対して、日本サイドの皆さんにわかって欲しいと思って、自分で可能な限りすべてのプロセスに携わっています」と力強くアピールしていた。
ここでMCを務めているポッピーから「なぜに向井康二さんだったんですか?」と台本にない質問が出てきてと、「向井くんと別の作品でご一緒した機会があって、彼の人となりとか、ポテンシャルは知っていて、アジアに目を向けてやりたいなと考えていたときに、タイの中に飛び込んで作っていきたいと思っている方で、優秀なスタッフが集まってくれる中で、日本人側のキャストで最後のピースと言いますか、彼がいなかったらひょっとしたら(作品が)できなかったかもしれないほどの唯一無二と言いますか、日本でタイ語もしゃべれてスター性もある人はなかなかいないと思うので、そういった意味で彼が出演してくれたっていうのはうれしかったですし、その分現場も含めてみんな頑張ろうとなりつつも、迎え入れていただけるタイのマーチさん含めキャストのみなさんのご助力だと思いますので、本当にみんなのおかげでございます」と感謝の意を述べた。
■向井康二、タイ語での芝居に苦戦も共演者が絶賛「いいエネルギーをもらえて力になりました」
MCの呼び込みで1人づつ登場したキャストのなか、最後に呼ばれた向井は観客と反対側のスクリーンに向かって両手を振りながら現れ、出演者のビクターにツッコまれながらステージへ上がり、みんなの笑いを誘うおちゃめな一面も。
マーチが「みなさん、こんばんは。私たちのドラマ『Dating Game』の世界へようこそ。僕はヒルを演じてます。会えてうれしいです」と先陣を切ってあいさつすると、キャスト全員「おぉぉ」と称賛の声を上げたところに、「AIに相談しました」とジョークも。向井、フルーク、ユド、フォンド、そしてビクターとオカタは日本語でのあいさつを披露して、タイだけではなく、日本のファンの心をつかんだ。
日本にも多くのファンがいて、ファンミーティングも定期的に行っているユドとフルークに日本での活動に関して問われると、フルークは「僕もフルークもこれまで何度も日本のファンの皆さんにお会いする機会がありました。今日もすてきなファンの方たちに会えて、日本へいくと温かい気持ちになります。日本へ行くたびにとてもかわいく感じます。代わりに愛と温かさを受け取っています」とにっこり。
ユドは「タイ人や日本人だけではなく、ご来場のみなさま、配信を見ている世界中のみなさまに感謝します。ありがとうございます」と2人そろって日本への愛と感謝を語る。ポッピーからフルークとユドにドラマに出演した感想を聞かれると2人もクスクス笑い「楽しい、楽しい、嬉しい、緊張してる」と言いながらも、「オファーが来たときは緊張しました。やっぱりこういった大きなプロジェクトなのでうまくやっていけるかなと緊張しましたけど、緊張しながらでもワクワクという気持ちの方が勝っていたので、愛されるシリーズになるように頑張りました」と答えると、フルークはシンプルに「同じです」と答え、「今回こういった大きなプロジェクトですばらしい俳優さんたちと共演できるすばらしいチャンスでした」と答え、向井に視線を向けバトンタッチ。
向井は「お母さんがタイ人なのでタイ語の勉強をお母さんとして、タイが好きなので俳優として参加することが夢でした」と答えつつ「何で日本人役なのにタイ語が多いんだ」とボヤキも。「日本人でタイ語が多いけど、隣に座っているマーチくんがたくさん教えてくれたんです」と絶賛。マーチは「日本語で話したほうがいいの?」とぼけるも「母国語でない言葉で演技するのはすごく大変な事なんです。言葉を覚えるだけでなく、その役に入って、気持ちを理解してしゃべらないといけない、プラス自分のしゃべるところだけじゃなくて、相手がしゃべってきてどこで終わって次は自分がっていうところもわかっていないといけないことはすごく大変」と向井の努力を称える。
さらに「私たちタイ人にとってタイ語は生まれつきしゃべれる言葉になっているので、それは特別ではないので、今回、康二のために、こんな僕にとって普通な事だけど力になれるんだと、ちょっとしたタイ語をしゃべれてよかったと誇りを持っていてすごいなと思いましたし、康二はそういう人で僕にもそう思わせてくれる力を持ってくれる人です」と力説した。
続けてマーチは「言語ってやっぱり難しいですよね。自分が普段使ってない言葉を使って気持ちを込めてしゃべるって難しい。しかも最初にお話がきた時に、大丈夫、台本の言葉少ないからって言われたけど、それは嘘です。あるシーンでは4ページぐらいの長さの台本があって、全部しゃべらなければならない。タイ人にとっても難しいのに彼はできてしまう。僕がパートナーとしてできることは、その4ページをど