
【映画】
妻夫木聡、映画『宝島』名古屋キャラバンで熱弁「映画の奇跡を信じている」

映画『宝島』(9月19日公開)の宣伝アンバサダーとして全国キャラバン中の俳優の妻夫木聡。21・22日の日程で、沖縄、静岡に次ぐ3ヶ所目の愛知を訪れ、21日にはミッドランドシネマ2で開催された「ミッドランドスクエアシネマpresents予告と宣伝から楽しむシネマの世界2025夏~秋公開作品【予告上映&宣伝大会】」に登壇。大友啓史監督と共にプレゼンテーションを行った。
【動画】映画『宝島』特報映像
このイベントは、映画会社の宣伝担当者が自社作品を本気でアピールするミッドランドシネマの独自企画で、各社こn身の夏から秋にかけて公開される5作品を紹介。『宝島』がトリを務めた。
プレゼンテーションを終えた直後の妻夫木に感想を聞くと、「緊張しましたが、楽しかった」と笑顔を見せ、「通常の舞台あいさつとは違うスタイルで作品について話すことができ、“なぜこのキャラバンを始めたのか”について、自分でも改めて気づく部分があり、言葉にすることで思いを整理できました」と手応えを語った。
妻夫木は、以前主演した『ウォーターボーイズ』(2001年)の全国キャンペーンを引き合いに出し、劇場で生まれた“奇跡”を振り返った。
「富山にあるTOHOシネマズ ファボーレ富山という劇場では、支配人やスタッフの皆さんが自主的に、魚の形をしたカードを用意してくれました。そこに観客が感想を書き込んで、壁一面に魚の群れのように貼り出されていった――そんな独自の盛り上げ方をしてくれたんです。そうした“劇場発”の作品への愛がリピーターを生み出し、結果として動員成績を全国2位にまで押し上げた。これは僕たちがただキャンペーンで訪れただけでは生まれない現象で、まさに映画の持つ力なんだと思います。『宝島』も、僕たちの想いがしっかり届けば、そんな奇跡がまた起こるかもしれない。僕は、その希望を信じているんです」
映画のキャンペーンで名古屋を訪れるのは、久しぶりだという。「毎年のように訪れていた時期もあったので、今回こうして自分の出演した作品と共に再び戻ってこられたことが、とても感慨深いです。僕の中で名古屋は“映画と共に生きてきた街”という印象があるんですよね」。
そんな久しぶりの訪問がかなった今回のキャラバンを「僕自身、楽しんでいます。最初は“届けなきゃ”という使命感や、“伝えたい”という純粋な気持ちが出発点だったんですが、今はそれに加えて、“届けることそのものに喜びを感じている”自分がいるんですよね」と妻夫木。その表情には充実感がにじんでいた。
この日の実施内容は、複数の地元媒体の取材と本大会でのプレゼンテーションだったが、『宝島』の全国キャラバンでは、上映後に観客とのQ&Aや名刺を配りながら一人ひとりと向き合う時間を大切にしているという。妻夫木はその意義について、「“面白かった”“感動した”という言葉をいただけるのももちろんうれしいのですが、“この映画を作ってくれてありがとう”という言葉を直接聞けるのは、キャラバンだからこそ得られるものだと思うんです。それを聞いたとき、映画が誰かの人生にほんの少しでも変化をもたらしたんだと実感できて、本当にうれしいです」と語っていた。
22日は、「シネマワールドららぽーと安城」での舞台あいさつと、「ららぽーと安城」でトークイベントに登壇。次週28日は富山、29日は長野を訪れる予定。