
【エンタメ総合】
島崎遥香&ISSEI、“強い意思”を表情で見せる 『もしレン』キービジュアル公開

元AKB48・俳優の島崎遥香が主演を務め、ISSEIが共演する、CBCテレビ新設「ドラマトリップ」枠『もしも世界に「レンアイ」がなかったら』(7月31日スタート、毎週木曜 深0:58)のキービジュアルが3日、公開された。
【画像】「もしも世界に「レンアイ」がなかったら」原作書影
原作は、2021年に恋愛ウェブメディア「AM(アム)」で連載され、“恋愛することが普通じゃない”という独自の世界観で描かれる物語が共感を集め話題を呼んだコミック『もしも世界に「レンアイ」がなかったら』。仕事、恋愛、結婚、悩みの尽きないアラサー女性の心情を赤裸々に描くタッチで知られる作家・ヤチナツ氏の原作を『ファーストペンギン!』『となりのナースエイド』など話題作の演出を数多く担当する今和紀監督が手掛ける。
本作の共同脚本に作詞家・小説家として活躍している児玉雨子氏が参加することが決定。アンジュルム、モーニング娘。、私立恵比寿中学、FRUITS ZIPPERなど、さまざまなアイドルグループや、数々のテレビアニメ作品に歌詞を提供し、小説家としても2023年、『##NAME##』で第169回芥川龍之介賞候補となるなど目覚ましい活躍を見せる児玉氏初の脚本参加となる。共同脚本には花田麻衣子氏、今和紀氏も参加することが明らかになった。
この世界では普通ではないとされる“レンアイ”(=特定の人を好きになる感情を持つマイノリティ)を自覚し、葛藤する主人公・乙葉(島崎)と、同じく“レンアイ”でありながら、乙葉とは違い感情を隠しながら生きるハレ(ISSEI)。2人の前に垂れ下がるリボンには「え?怖くない?嫉妬したりするの」「理解できない」「不快」といったレンアイに対する世間の声が書かれ、社会で居心地の悪さを感じてしまう乙葉とハレの心情を表している。傷付き、葛藤しながらも「それでも恋をする」という強い意志を秘めた2人の表情も見どころとなる。
また、原作のヤチナツ氏が書き下ろしたイラスト、キービジュアル撮影時のメイキング映像も到着。実際にリボンを垂らして行われた撮影現場での様子を見ることができる。
【コメント全文】
■児玉雨子氏(脚本)
とても深刻なことをポップに描写している原作をふまえ、マジョリティーとマイノリティーが逆転した世界の中で、現実のマイノリティーが晒される視線や彼・彼女たちの言葉を書くことはとても責任ある仕事でした。個人的には初めてのドラマ脚本参加でしたので、ふだん書いている歌詞とも小説とも違う制作進行や、メディアによる表現の違いにいちいち驚いてしまいました。共同脚本としてご一緒した今和紀監督、脚本家の花田麻衣子さんからも大変刺激を受けました。何よりキャストのみなさんがていねいに演じてくださったこともうれしかったです。
レンアイ関係はもちろんですが、個人的には登場人物たちが築き合う友情についても大切に取り扱いました。ぜひ、登場するすべての人間関係にご注目してもらえればうれしいです。
■花田麻衣子氏(脚本)
人の心の核の部分に触れる繊細な原作のドラマ脚本を書かせていただき、身が引き締まる思いです。すばらしいキャスト・スタッフの方々の中に参加させていただき大変光栄でした。価値観が反転している世界で生きる、主人公やその周囲の人々の悩みや葛藤は、現実で多くの人たちが抱えているものと同じなのだと執筆する中で感じました。この作品が、観ている誰かの心にそっと寄り添うことができたら、ドラマ制作に参加させていただいたひとりとして、こんなにうれしいことはありません。