【経済・トレンド】
サントリー、飲食店向けノンアルベース「ZEROPPA」を発売

ベースのノンアル「ZEROPPA」


 サントリーは8日、東京都港区のスターライズタワーにて、飲食店向けの新商品「ZEROPPA(ゼロッパ)」の体験会を開催した。飲食店従事者やメディア関係者を招いたこのイベントは、同社が提唱する“ベースのノンアル”という新たなカテゴリーを体験してもらうことを目的に実施された。



 「ZEROPPA」は、焼酎やウイスキーからアルコール分を取り除いたノンアルコールエキスを用いた商品で、炭酸水やジュースなどの清涼飲料と割って飲むことで、まるで本物のお酒のような“複雑な味わい”と“余韻”を楽しめるのが特長だ。

 体験会では、サントリー ビール・RTD本部 ノンアル部長の福本匡志氏、開発を担当したスピリッツ・ワイン商品開発研究部の宮嶋麻由氏が登壇。同社が進めるノンアルコール飲料のコア戦略、2025年上期の取り組みと2025年下期の取り組み、そして商品の特長などを説明。福本氏は、「ノンアル飲料を“我慢の消極的な選択肢”ではなく、“楽しい時の積極的な選択肢”にイメージを変えていく」と語り、同社が近年進めてきたノンアルを“SMARTからFUN”な飲み物に転換させていくことを強調した。(※SMART:我慢のときの飲み物 FUN:楽しいときに前向きに選ぶもの)



 サントリーは、2010年にビールテイスト飲料「オールフリー」を発売以降、RTD商品への拡大も図り、現在「のんある酒場 レモンサワー ノンアルコール」「のんある酒場 ハイボール ノンアルコール」「ノンアルでワインの休日(赤)(白)」といった飲用シーンに合わせたノンアル製品を展開。特にここ数年は、飲食店市場におけるノンアル需要の拡大に注目しており、今回の「ZEROPPA」はその象徴とも言える存在だ。



 イベントでは試飲が行われ、炭酸水やペプシコーラなどで割った複数のバリエーションが提供された。また、会場内ではレシピ提案も紹介され、ノンアルでも多彩なサワースタイルが楽しめる可能性を体感できる場となった。



 体験会終了後は、東京タワー正面玄関前広場に設置された常設のコンセプトショップ「ノンアル∞STAND by ZEROPPA(ノンアル ムゲンダイ スタンド バイ ゼロッパ)」が報道関係者に公開された。このショップは7月18日より営業開始予定で、「ZEROPPA」を使った「ゼロよいサワー」を中心にここでしか味わえないオリジナルドリンクや、ザンギやメンチカツなどのフードメニューが提供される。ノンアルと食の新しいペアリング体験を提供することで、ノンアルの魅力を広く伝えていく方針だ。



 「ZEROPPA」は9月16日に飲食店限定で発売予定。今後は全国1,000店舗での取り扱いを目指す。

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