【エンタメ総合】
「受け取り手に委ねる」長濱ねる、芸能活動10年目の現在地【インタビュー】

長濱ねる 撮影:大野代樹 (C)ORICON NewS inc.


 俳優の長濱ねる(26)が、8年ぶりとなるセカンド写真集『長濱ねる』(講談社)を15日に発売する。撮影時25歳、芸能活動10年目という節目を記念した写真集だ。20歳で欅坂46を卒業し、約1年間の活動休止後、芸能活動を再開した長濱。アイドルとして活動していた1st写真集発売時からは環境も大きく変わった。今回のインタビューでは、そんな環境の変化とともに「受け取り手に委ねる」ようになったという内面の変化についても語ってくれた。



【全身ショット】エレガントなワンピース姿で美しさあふれる長濱ねる



■アイドル経験が現在の自分の支えに



――2017年に1st写真集『ここから』を発売されてから8年。当時とは全く環境が違いますが、“ここから”出発した現在地をどのようにとらえていらっしゃいますか。



【長濱】当時は毎日ついていくのに必死で、新しい環境に慣れないことも多く、なかなか未来に思いを馳せることができませんでしたが、改めて振り返ると、アイドル時代に本気で頑張ったことや、踏ん張ってきた力が、今の自分を支えてくれているなと思います。



――欅坂46時代には今の環境を想像していなかった?



【長濱】全く想像してなかったです。当時はアイドル活動の先にお芝居があるとは思っていませんでした。



――近年は『舞いあがれ!』『アンサンブル』『いつか、ヒーロー』など、話題作に立て続けに出演されています。



【長濱】卒業後にも様々なジャンルのお仕事をさせていただきました。しかし、その全てに100%の力を尽くそうと思っても中途半端になってしまい、後悔することもありました。これからは自分の手が届く範囲に絞って、熱量を注いでいこうと考えています。今は特にお芝居を頑張りたいです。



■「いい意味でいろんなことを諦められるようになった」



――そんな中で考え方も変わりましたか?



【長濱】いい意味でいろんなことを諦められるようになりました。当時は「こう見られたい」とか「本当の自分を理解してほしい」という思いがすごく強くて、メディアに出た情報が本当の自分じゃないと弁明したくなることもありました。でも、お芝居をするようになってから、「受け取り手に委ねる」という考え方になりました。どんな印象を持っても、それがその人の受け取り方で、それぞれに正解や間違いがあるわけではない。そういった自意識のあり方がすごく変わった気がします。



――それで楽になった部分も?



【長濱】すごく楽になりました。「嫌われたくない」という気持ちは今でもありますが、直接お会いする人にきちんと向き合えばいいと思えるようになって。表現することを仕事にしているので、その表現はどんな形で受け取ってもらってもいいのかな、と思うようになりました。



――8年の経験を感じさせる言葉ですね。では最後に、今作は「時が経ってもまた開きたくなる写真集」がテーマと伺いましたが、長濱さん自身が今後また開くタイミングはどんな時だと思いますか。



【長濱】撮影はちょうど1年前でしたが、今振り返ってもあの時こんなこと考えていたなとか、こういうことに悩んでいたな、と、自分がまた少し変わっていて、きっとこれからもどんどん変わっていくと思いますし、想像していない道に進むかもしれません。でも、そのときどきでこの写真集が“お守り”のような存在になってくれたらうれしいです。



【プロフィール】

1998年、長崎県生まれ。幼少期は五島列島で過ごす。2015年にけやき坂46(現在の日向坂46)として活動を始めたのち、欅坂46のメンバーとしてデビュー。19年に同グループを卒業。卒業後はドラマ『舞いあがれ!』『ウソ婚』『院内警察』『366日』『アンサンブル』、現在放送中の『いつか、ヒーロー』など数々の作品に出演し、エッセイの執筆、報道番組『news zero』火曜パートナーとしても活躍。東京2025デフリンピックの応援アンバサダー、長崎市観光大使や、西九州新幹線長崎県広報大使も務めた。

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