【エンタメ総合】
SUPER EIGHT安田章大、「たくさん言葉によって痛みを覚えた」経験ふまえ後遺症と向き合う「言葉に嘘のないように」

映画『火垂るの墓』音声ガイド付き上映会に登場した安田章大 (C)ORICON NewS inc.


 5人組グループ・SUPER EIGHTの安田章大(40)が12日、視覚に制限のある人向けの映画『火垂るの墓』音声ガイド付き上映会に登場した。



【写真】上映会にメンバーカラーで登場した安田章大



 本作の音声ガイドを担当した安田は、脳腫瘍(髄膜腫)の手術による光過敏の後遺症と向き合ってきた。「家の中でテレビを観るにしても部屋の電気をすごく暗くして、光の刺激をなるだけ少なくしてという生活」とし、「自分自身が耳を大事にしていく、そして自分が感じる感情を耳からもらった情報で大切に自分の体に落とし込んでいくっていうのが、手術してから特に変わりました」と説明。続けて「僕にとっては(耳は)大事な情報源なんですよね。やっぱ生活スタイルがすごく変わりましたね」と明かした。



 音声ガイドを担当するにあたり、安田は「言葉が持つ温度とか湿度とか匂いとか、その人が何を思って言葉を発しているのか、そしてその発した思いの裏側にどんな実は思いがはらんでいるのかっていうところに、普段生きていて着目して人と会話をしているんです」と明かした。「自分自身は今までの仕事の経験上、たくさん言葉によって痛みを覚えたり、傷つけられてきたりっていう経験をしてきた」と告白。その分「自分自身がこういう風に言葉を扱わせていただける仕事に関しては、より自分自身が言葉に嘘のないような感情で向き合うような必要があるのじゃないのか」と思ったといい、「自分の中で日々精進してた中で、こういう出会いがあったので、これのこの活動の中では大切にしていきたい」と穏やかな笑みをたたえた。



 また、「『言葉というものを相手に届けるときは、相手をハグをするように言葉を届けなきゃいけないんだよ』という言葉を昔読んでいた本で感じたことがあったりしまして」と過去に呼んだという本の言葉を引用し、「やはり言葉を時に暴力であり、時に言葉、時に抱擁するように優しいハグであり」と表現。「僕自身はこれからいろんな言葉を届けるにあたって、自分が発言する言葉に覚悟を持ち、自分自身で優しさをちゃんと相手に届けていくということを覚悟して、これからもこの届け方をしていきたい」と語った。



 Netflixでは、スタジオジブリが手がけた不朽の名作アニメーション映画『火垂るの墓』を、15日より日本国内で初配信される。今回の上映会は、それに先駆けて行われたもので、作品に新たに収録された音声ガイド(Audio Description)付きでの上映となった。



 Netflixは、国境、時代、言語、視覚や聴覚など、あらゆる違いや制限を越えて、誰もが物語にアクセスできる視聴環境の提供を目指しており、その一環として音声ガイドの充実に取り組んでいる。音声ガイドは、登場人物の動きや表情、場面の変化などをナレーションで補足し、せりふだけでは伝わりづらい視覚情報を視聴者に届ける。 



 イベントには安田のほかに、新潮社コンテンツ事業室室長・八代新一郎氏が登壇。MCは、Netflix Director,Dubbing-APAC・吉野菜穂子氏が務めた。

関連記事


最近の記事

茨城の求人情報