【アニメ】
『鬼滅の刃』不死川実弥の役作り「とにかく鬼」意識 関智一、戦闘シーンで風の呼吸に喜び

テレビアニメ「鬼滅の刃」柱稽古編の場面カット (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable


 テレビアニメ『鬼滅の刃』の『特別編集版「鬼滅の刃」柱稽古 開幕編』が16日、フジテレビ系で放送された。風柱・不死川実弥と蛇柱・伊黒小芭内が共闘し、鬼と戦うシーンから描かれたが、2人が技“風の呼吸”蛇の呼吸“と披露するのは柱稽古編が初。さらにこのシーンはアニメだけのオリジナルストーリーとなった。不死川役の関智一は、ORICON NEWSの取材に収録の様子や役作りについて語っている。



【画像】アニオリ!不死川&伊黒の共闘シーン 公開された場面カット



 ■出番が少なく周囲の声に作品参加「実感があまりわかず(笑)」



 これまで実弥は登場していたものの、関は「柱稽古編前までだと柱たちが集まって産屋敷(耀哉/声・森川智之)さんと会議をする場面が主な出番でした。鬼と戦い「呼吸」を使って技を出す場面などはまだなかったので、周囲から『鬼滅の刃、見ています!』と声をかけてもらっても実感があまりわかず」と笑いながら告白。



 第一話では伊黒小芭内(声・鈴村健一)とタッグを組んで任務に向かうなど、不死川実弥の本格的なバトルシーンがアニメで初めて描かれた。実弥が活躍する姿について、「いよいよ『全集中の呼吸』を使って鬼を倒す、いわゆる鬼滅の刃的な場面を演じることができました」と喜ぶ。



 「劇場版なども一観客としても楽しんで胸を踊らせていただいていた部分もあったので、やっとそのパッションが解き放たれたので、ありがたいです」と安堵の表情を浮かべる。



 収録では、「メインキャストの人たちとも一緒に収録をしました。内心『炭治郎の声の人だ』『善逸の声だ!』『すげぇ~、伊之助だ』となりました。そこで、『鬼滅の刃』に出演していたことを改めて実感しました(笑)」とテンションが上がったという。



■風の呼吸セリフに大満足 本格的な戦闘で披露し「やっと言わせていただける!」



 不死川実弥が操るのは「風の呼吸」。待望の技名披露に、「世間だと『全集中でお勉強頑張って!』のような形で盛り上がっているのを聞いていたので、台本に記載があったとき、『やっと言わせていただける!』というありがたい気持ちになりました」と率直な心境を明かす。



 アフレコでは、「自分がこうかなと考えていたものを、スタッフさんにご意見を聞きながら調整していきました。技を出した後にセリフを言っているような印象もあったので、そっと言うパターンも試しましたが、最終的には威勢よく行く方向にした記憶があります」と試行錯誤したことを振り返る。



 そして、全集中の呼吸のセリフ解禁後は「風の呼吸のセリフは3回くらい続けてやりました(笑)たまっていた何かを出し尽くすかのようにやりました。想定していたより、やや声を大きく出して風を放った感じですね」と充実感を口にした。



 実弥を演じる楽しさを、「鬼を滅する大きな目標に向かってすべてを研ぎ澄ませて暮らしているからなのでしょうけど、些事は気にせず、余分なことに対して思ったことをズバズバ言えちゃうところは気持ちがいい」と説明。



 その醍醐味がある一方で、「弟(玄弥)のことをどう思っているかはありますが、実弥が出さないでいるものは出す必要はないと思っています」と演技のスタンスについて言及する。



 「僕のエゴにならないよう、鬼のことだけ考えている芝居がいい。そこは当初の印象からもブレていないです」と意図を説明する。



■第一印象から変わらない不死川実弥の軸 「とにかく鬼、鬼、鬼、鬼」を意識



 初登場時の不死川は、禰豆子を攻撃して怖い印象もあったが、『刀鍛冶の里編』では良き兄の一面も垣間見られた。改めて実弥の印象を聞くと、関は「幼少期の出来事を受けて、家族を守るために鬼と戦う。敵討ちの面もあるかもしれないけど、鬼を倒すためにすべてをつぎ込んできたのが見て取れるので、周囲から見たら少し粗野に映ることもあると思います」と答える。



関は「別に実弥自身は何も変わっていないのではないかと思う」とうなずき、「実弥のすべてを知らない状態だからそう感じるだけで、状況を把握すれば理解できる部分も出てくる。実弥の持っている情報が皆さんに開示され、だんだんピースも埋まってきたので、実弥の人物像が徐々にわかってきているところ。パッと見やその場の行動だけで人はわからない良い例だと思います」と想いをめぐらせる。



 『刀鍛冶の里編』で幼少期を演じたことも踏まえ、不死川実弥の役作りや印象、捉え方に何か変化はあったかという質問に、関は「さほどないというか。最初の頃、演じるにあたって、あまり実弥の本心は知らない方がいいと思いました。知らないまま、そのシーンごとに描かれていることを、ある意味場当たり的に行こうという方に切り替えたので、印象はあまり変わっていません」と告白。



 「とにかく鬼、鬼、鬼、鬼という。鬼を倒すために邪魔なものはいらないし害をなすものを排除する。あとは産屋敷さんに対しての忠誠心みたいな部分と、猟奇的な雰囲気すら感じるけど産屋敷さんの前では礼を尽くすし、柱で集まって話しているときも理路整然と話す。ただ鬼のことに関してだけは熱く血気盛んに取り組む印象は、最初から変わらないですね」と打ち明けた。



(撮影:上野留加/文:遠藤政樹/編集:櫻井偉明)

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