【エンタメ総合】
Mrs. GREEN APPLE大森元貴、徹底した役作りをして挑んだ朝ドラ撮影「楽しんで準備しました」

連続テレビ小説『あんぱん』の場面カット(C)NHK


 俳優の今田美桜が主演を務める、連続テレビ小説『あんぱん』(月~土 前8:00 NHK総合 ※土曜日は1週間の振り返り/月~金 前 7:30 NHK BS、BSプレミアム4K)。今回は、本作でドラマ初出演を飾る3人組バンド・Mrs. GREEN APPLEの大森元貴(Vo/Gt)にインタビュー。キャラクターの内面はもちろんのこと、髪型や衣装、そして体型にまで徹底した役作りについて語ってくれた。



【写真あり】あの人が消えた…ネット衝撃の相関図



 中園ミホ氏が手掛ける第112作目の連続テレビ小説は、アンパンマンを生み出したやなせたかしと妻・暢の夫婦をモデルに描く。生きる意味も失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかったヒロイン・朝田のぶと柳井嵩の人生。何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現したアンパンマンにたどり着くまでの道のりを通じて、生きる喜びが全身から湧いてくるような愛と勇気の物語を届ける。



 改めて本作への出演について大森は「(制作統括が)我々のライブを見てくださってお声がけをいただいて、率直にすごく光栄でした。演劇を交えたようなライブツアーをしていたので、その部分で何か感じていただけるものがあったのだと思うと、開催した意義みたいものを感じました」と感慨深げに回想。



 続けて「ご丁寧に熱いオファーをいただいて、率直に出たいと思いました」というものの「自分に朝ドラ(の出演)が務まるのかということと、私を買いかぶっていないだろうか?というところで不安もありました」と素直な胸の内も明かす。それでも「ワクワクしましたし、すごくありがたいお話だったので『出たいです!』とお話をさせていただきました」と目を輝かせた。



 そんな大森が演じるのは、CM音楽や映画・テレビ・ラジオの劇音楽を多数作曲する作曲家・いせたくや。いせは作曲業のかたわら、ミュージカル創作にも意欲を燃やす役どころ。生涯で1万5000曲以上を作曲。音楽を担当したミュージカル『見上げてごらん夜の星を』で柳井嵩(北村匠海)が舞台美術を担当することになり、嵩が作詞を担当した「手のひらを太陽に」の作曲を手がけることになっていく…という役どころだ。



 「劇的というか、芝居がかったような青年でセリフ量も多い。言葉の抑揚や、立ち振る舞いで『小さい頃から芝居が好きだったんだろうな』というのが香るように意識しました。今までの『あんぱん』とは、少し違ったテンポ感でキャラクターを表現できればいいなと思い演じさせていただきました」



 さらに「視覚的」にも役作りを徹底し「自分にできることは何だろうと考えて、3キロから5キロくらい体重を増やしました」と告白。「ちょっと戻らなくてビックリしています(笑)。近々、ライブなんだけどどうしようみたいな…(笑)」とジョークも交えて場を和ませた。



 現在28歳の大森だが、劇中で演じたいせは、初登場時18歳の設定。「衣装も学ラン。僕自身、人生で学ランを着たことがなかった。自分のビジュアルも新鮮で驚きましたね。若々しく、フレッシュに演じられたらいいなと思いました。そして僕がデビューしたのも18歳。当時の自分と照らし合わせながら、何にフラストレーションを感じて、何に希望を抱いて表現の道に進もうとしたのか。自分事として役との共通項を探りました」と振り返る。



 撮影にあたって髪型を変更する必要もあったが「(抵抗は)全然ないです」と即答。「たくやに合わせて、ビジュアルも含めて変化として、見てくださっている人にどう楽しんでもらえるかなと思って“朝ドラ逆算”をして、いろいろやったりしました。撮影のために黒髪にして襟足を切ることになるから、それまでは逆に髪を伸ばして染めて遊んでやろうかなって。むしろそんな具合に楽しんで準備しました」と明かし、「ドライヤーが楽で感謝しています(笑)」と笑顔をみせた。



 記者から手応えを問われると「実際に放送されてみてどうなるのかな…という感じですね」と謙そん気味に回答。実際に共演した北村からは「今までになかったテンポ感で非常にやりやすい」という声ももらったといい「自分がやろうとしていることは、この方向のままでいいのかなって。彼からの言葉が一つの指針になりました。(自己採点は)80点前後くらいですかね(笑)。まだまだ分からないです、基準値がないので」とほほ笑みながら話していた。

関連記事


最近の記事

茨城の求人情報