
【映画】
田中麗奈、戦地へ赴く艦長の妻役「普通がいいなって言葉が身に沁みました」 若き水雷員役・奥平大兼を絶賛

俳優の田中麗奈、小滝祥平プロデューサーが26日、都内で行われた「ニッポン放送『上柳昌彦 あさぼらけ』映画『雪風 YUKIKAZE』特別試写会」に登壇。MCを務めた上柳昌彦とともに作品について語った。
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今作は、太平洋戦争中に実在した一隻の駆逐艦(くちくかん)「雪風」の知られざる史実を背景に、戦中、戦後、さらに現代へとつながる激動の時代を懸命に生き抜いた人々の姿とその運命を壮大なスケールで描く。田中は、竹野内豊が演じる「雪風」艦長の妻を演じた。
田中と小滝プロデューサーの出会いは、映画『はつ恋』(2000年)。田中は「高校を卒業して1作目の作品でした。卒業式を終えてから、衣装合わせをしたことを覚えています」と振り返り、「真田広之さんや原田美枝子さんなど、大先輩方とご一緒して、知恵熱が出るぐらいたくさん吸収することがありました」と懐かしんだ。
その後も、時代劇初挑戦となった映画『山桜』(08年)など、作品を共にすることが多い2人。今作でのキャスティングは、小滝プロデューサーが「ずっと出ているわけではないんですが、250人の命を引っ張る艦長の奥さんというところで、スクリーンに焼き付けなくてはいけない。田中さんしかいないと思いました」とオファーしたという。田中と小滝プロデューサーは“武士に仕える妻”をイメージしたそうで小滝プロデューサーは「ご自分の役割を全うされたと思います」と絶賛した。
田中は同作について「普通がいいなって言葉が身に沁みました」とかみしめるように語り、「世代を超えて見ていただける映画です。私の娘ももう少し年齢を重ねたら一緒に見たいです。今、幸せに生きられている日常は、先人が命を削って力を尽くしてくれたからこそ。感謝の気持ちが湧いてくる作品です」とアピールした。
また、今作には奥平大兼も出演し、若き水雷員を熱演している。2、3年前の共演以来、趣味のレコードや古着の話をするなど、気が合うという田中は「奥平くんって主役の人だなと。華があるし、深みがある」と絶賛していた。