
【映画】
細田守監督『果てしなきスカーレット』90秒予告で明かされた衝撃の一端 各キャラクターの場面カットも公開

細田守監督の新作アニメーション映画『果てしなきスカーレット』(11月21日公開)の重要シーンをふんだんに盛り込んだ90秒の予告映像が、8月1日の“サマーウォーズの日”に解禁された。
【動画】映画『果てしなきスカーレット』90秒予告
2009年の同日には細田作品の代表作『サマーウォーズ』が公開されたほか、物語のキーマンの一人・栄おばあちゃんの誕生日でもあることから、8月1日は“サマーウォーズの日”と命名。今年は日本テレビ系「金曜ロードショー」で『サマーウォーズ』が放送され、その本編終了後には『果てしなきスカーレット』の30秒特報映像が地上波で初公開された。
今回解禁された90秒の予告映像は、そのロングバージョン。<死者の国>でボロボロになりながら旅を続ける王女・スカーレット(CV:芦田愛菜)を軸に、「裏切り者には罰を与えなければならない…」と父・アムレット(CV:市村正親)を処刑するクローディアス(CV:役所広司)という衝撃的なシーンから幕を開ける。
激しい復讐心を燃やすスカーレットの前に、現代に生きているはずの日本人看護師・聖(CV:岡田将生)が現れる。なぜ自分が<死者の国>に迷い込んだのかも分からぬまま、スカーレットと旅を共にする聖。クローディアスが放つ刺客集団に命を狙われる中でも戦いを止めようと説得を試み、どんなに突き放されても優しい言葉をかける聖の姿に、復讐心だけで生きてきたスカーレットの心が少しずつ揺らぎ始める。
必死にもがく2人の姿は、「生きるとは何か」「愛とは何か」という問いへと観る者を導いていく。予告編は、そんな“復讐の先にあるもの”を感じさせる胸に迫る映像に仕上がっている。
また、<死者の国>でスカーレットと聖がぶつかり合い、支え合いながら“生きようとする”姿を切り取った場面カットも一挙公開。険しい表情を見せる宿敵・クローディアスや、やさしい父アムレットとの思い出の笑顔、吉田鋼太郎が演じるヴォルティマンド、斉藤由貴演じるガートルード、松重豊演じるコーネリウスら、個性豊かなキャラクターたちの姿も映し出されている。その中には、巨大な“竜”の姿も…。この竜は何者なのか、スカーレットと聖にどう関わっていくのか――期待が高まる。
■『果てしなきスカーレット』ストーリー
死んで、生きて、愛を知った。
父の敵(かたき)への復讐に失敗した王女・スカーレットは、<死者の国>で目を覚ます。
ここは、人々が略奪と暴力に明け暮れ、力のない者や傷ついた者は<虚無>となり、その存在が消えてしまうという狂気の世界。
敵(かたき)である、父を殺して王位を奪った叔父・クローディアスもまたこの世界に居ることを知り、スカーレットは改めて復讐を強く胸に誓う。
そんな中彼女は、現代の日本からやってきた看護師・聖と出会う。
時を超えて出会った二人は、最初は衝突しながらも、<死者の国>を共に旅することに。
戦うことでしか生きられないスカーレットと、戦うことを望まない聖。
傷ついた自分の身体を治療し、敵・味方に関わらず優しく接する聖の温かい人柄に触れ、凍り付いていたスカーレットの心は、徐々に溶かされていく――。
一方でクローディアスは、<死者の国>で誰もが夢見る“見果てぬ場所”を見つけ出し、我がものにしようと民衆を扇動し、支配していた。
またスカーレットが復讐を果たすために自身を探していると聞きつけ、彼女を<虚無>とするために容赦なく刺客を差し向ける。
スカーレットと聖もまた、次々と現れる刺客と闘いながら、クローディアスを見つけ出すために、“見果てぬ場所”を目指してゆく…。
そして訪れる運命の刻(とき)。
果てしない旅路の先に、スカーレットがたどり着く、ある<決断>とは――