
【音楽】
timelesz、新体制初の横アリライブに1.5万人熱狂 オリジナルメンバーから粋なギフト【ライブレポ】

8人組グループ・timelesz(佐藤勝利、菊池風磨、松島聡、寺西拓人、原嘉孝、橋本将生、猪俣周杜、篠塚大輝)が6日、全国ツアー『We're timelesz LIVE TOUR 2025 episode 1~FAM~』横浜アリーナ公演を開催した。オーディション「timelesz project」(通称・タイプロ)を経て今年2月に新体制となって以降、初のツアーで、終盤にtimeleszとして初の東西ドーム公演もサプライズで発表。さらに佐藤、菊池、松島から新メンバーに粋なギフトも贈られた。(以下、本編ネタバレを含みます)
【ライブカット】現体制アリーナツアーで一体感あるステージ
同ツアーは6月28日の千葉・ららアリーナ東京ベイを皮切りに全国8都市で全24公演を実施、総動員数は約24万9000人にのぼる。横浜アリーナ公演は8月6日・7日の2日間で3公演が行われ、1公演1万5000人、合計4万5000人を動員する。
セットリストは、新体制初のアルバム『FAM』収録曲を中心に26曲で構成。オープニング映像は「timelesz PARTY」をテーマに、メンバーたちが準備する姿をおちゃめに描き、会場のテンションを高めた。ステージセットは“FAM(Family)”をイメージし、床はフローリング仕様、メンバーカラーの本やワインボトルの装飾など細部までこだわりとあたたかみを感じるデザインでファンであるsecondzを出迎えた。
1曲目「Rock this Party」から、菊池が「横浜、騒げるか!」とぶち上げ、走り出した花道では8人がズラリと並んでダンスで魅せる圧巻の場面も。初CD化となった自己紹介ラップ「We’re timelesz」は、各メンバーが持ち寄ったキーワードに、菊池がフロウを手がけた記念すべき曲で、観客もメンバーの愛称を叫び、掛け合いも盛り上がりをみせた。
MCでは、11月12日には新体制初のCDシングル「Steal The Show/レシピ」のリリース、12月17日にはオーディションの裏側を収めたBlu-ray&DVD『timelesz project -AUDITION- Special Edition』の発売が決定。『タイプロ』最終審査からドーム公演まで彼らのリアルな姿を描くドキュメンタリー番組『timelesz project ‐REAL‐』が来年Netflixで世界配信されることが発表。さらに、静岡・エコパアリーナでの千秋楽公演はファミリークラブオンラインで生配信されるなどサプライズ尽くしとなった。
そんな中でも、難しい単語を覚え始めた猪俣をイジったり、仮面ライダーの変身を再現し強心臓ぶりを発揮する橋本、「ありがと!」とモニター越しにウィンクし「そんなの覚えたの!? しのはそのままでいいんだよ!」と菊池に甘やかされる篠塚、バックダンサーとして参加した横アリ公演の思い出に花を咲かせる寺西と原など8人全員でわちゃわちゃトークを展開し、結束力も垣間見えた。
一方で、新メンバーのみの楽曲「君へ」は曲フリを担当する菊池がタイトルを間違えその場にへたり込む場面も。佐藤から「新聞社のみなさん書いてください!」、松島から「菊池風磨、めったにないですから!」とイジられまくり。「タイトル忘れてるようじゃ無理か。タイトルはいれておかないと…」と『タイプロ』で披露した名言を引き合いに笑いをかっさらった。
そんな「君へ」は、新メンバー5人がタイプロを通じて得た友情や感謝、愛をつむいだ一曲。続く、菊池、佐藤、松島は3人体制ラストシングル「because」でメンバー、ファンへのこれまでの感謝を歌い上げ、会場はしんみりとした空気でいっぱいになった。
中盤のInterコーナーでは、佐藤がアコースティックギターを演奏する中、寺西が情熱的なダンス、猪俣は前職(塗装業※経理を担当)を活かしたスプレーアート、橋本はステージ上で肉を焼くパフォーマンスを披露し、松島と共に華麗なダンスも。菊池&原はラップの応酬で沸かせ、最後に“飲み干す drinking up”というフローで締めくくる。これを受け、篠塚は水の早飲みという特技で一瞬にしてペットボトルをぺしゃんこに。全員の個性が光る構成となった。
オーディション課題曲「Anthem」「人生遊戯」「RUN」なども次々と披露。ワイルドなダンスチューン「New phase」、かわいさ満載の「SWEET」、“王道”が詰め込まれた「革命のDancin’ night」では、菊池・松島・佐藤がタイプロ審査時にプロデュースを務めた楽曲で、当時のチームメイトにスポットが当てられた振り付けと演出で“エモさ”も爆発。オーディション時からパワーアップした全員でのパフォーマンスでスキルアップも感じさせた。
なお「SWEET」や「革命のDancin’ night」ではセンターステージが変形。「Cream」「手をたたけ愛ならせ」では8機のテレスコリフター、「Flavor」ではスケルトンLEDを使用するなど、機構演出でも驚かせていた。
終盤のあいさつの前にはサプライズでドーム公演が発表。今年12月26、27の両日に京セラドーム大阪、来年1月7、8の両日に東京ドームで新体制、そしてtimeleszに改名後初の2大ドームライブとなる。メンバーは次々と涙し、菊池が改めて日程を読み上げ「timeleszドームが決まりました!」と高らかに報告。大歓声に会場が揺れ、secondzから「おめでとう!」の声が飛び交った。
するとここで菊池から実は、佐藤、松島とともに新メンバー5人にサプライズを用意していたことが明かされるも菊池は「こんなデカイの出ちゃったからナシ!」と撤回。ほかのメンバーと会場からの後押しで、後ろのセットからメンバーカラーと名前入りの箱が現れた。「せーの!」で開くと中身ははエメラルドグリーンのハンドマイクで、「初心を忘れず大きな舞台で活躍していこう」という想いのもと、新体制の始まりの地として8人で訪れたハワイの海をイメージしたおそろいの品だ。これには5人も「うれしい!」「かわいい!」と大喜び。寺西は「一生大事にするよ」と笑顔がこぼれた。
最後は新曲「Steal The Show」が横浜公演で初披露され、力強いダンスと共に未来への決意を表現。『タイプロ』最終審査の課題曲でありSexy Zone時代からの名曲「RUN」で会場を駆け抜けると本編は終了。アンコールではハワイでの写真をはじめ、メンバーのファミリー感じられるオフショットをあしらったトロッコで会場をかけめぐった。メインステージに戻ると菊池の掛け声のもと「We are timelesz!」と1万5000人が一体となると「ありがとう!」「ドームでね!」「また会おう!」と手を振りながら名残惜しそうにステージを後にした。