
【エンタメ総合】
湊かなえ氏、市川染五郎と衝撃の出会い “人間標本”状態で「まさかパンツ一丁でケースの中とは」

俳優の西島秀俊、歌舞伎俳優の市川染五郎が13日、都内で行われたAmazon MGMスタジオ制作の新ドラマシリーズ『人間標本』の制作発表会見に参加した。
【動画】湊かなえ、市川染五郎と初対面は“パンツ一丁” 映画『母性』以来タッグの廣木監督を3分間熱烈称賛「役者さんを撮るのと同じぐらい背景を撮るのが上手」
Prime Videoは、Amazon MGMスタジオ制作の新ドラマシリーズ『人間標本』を、12月19日からプライム会員向けに世界配信することを発表(全5話一挙配信)。本作は、『告白』、『母性』、『ユートピア』などの衝撃作で知られるベストセラー作家・湊かなえ氏が、デビュー15周年を記念して書き下ろした同名小説の実写ドラマとなる。“イヤミスの女王”と呼ばれる、湊氏が10年来温めてきた「親の子殺し」というセンセーショナルなテーマの映像化を手掛けるのは、『母性』(2022)でタッグを組んだ名匠・廣木隆一監督。主演は、西島、息子役として本作が現代劇ドラマ初出演となる染五郎が出演する。
穏やかな表情で狂気の犯行を独自するミステリアスな主人公、榊史朗役を演じるのが西島。数多の国際的評価を受けた『ドライブ・マイカー』(2021)をはじめ、国内外の話題作に出演しキャリアを重ねている。その息子、榊至役には、今年20歳を迎え“歌舞伎界のプリンス”との異名をとる染五郎が。本作が現代劇ドラマ初出演で、西島と“親子役”で初共演をする。
西島は「本当に見ごたえのある、最後まで先の読めない素晴らしいドラマが完成したと思っています」とアピール。染五郎は「今回、初めて現代劇ドラマに出演させていただきまして、役者としてとても新鮮で、そして濃密な撮影期間を過ごさせていただいた。ようやくこの日を迎えられたことをとても感慨深く、うれしく思っております」と心境を明かしていた。
リアルな“人間標本”が登場する。湊氏は「ロケ見学に行かせてもらったのが、ちょうど標本の場面で。山奥まで行った。ちょうどその前日の天気が悪かったので、登山靴、登山ウェアを着て行かないと歩きにくいようなところにあった。足を踏み入れたら『こんな場所があったんだ』と、そのままのところに標本が置いてありまして。この作品は、標本が『あぁ』と思うものでなかったら『こんなことで少年たちは殺されてしまったの?』と一気にこのリアリティが薄まるものが『これを作るなら0.01%だけど、実際にこれを作るためなら一線踏み越える人がいるかもしれない』と思ってもらえる、1番キーになるアイテムだなと思っていた。森の中になじんでいた。役者さんは、そのまま生きてる人が入っていない素晴らしい標本を作ってくださっていた。標本をお願いするときに『私は本の中ではああいう風な設定にしたけれど、この映像として素晴らしいものを作ってください』とお伝えした。本当に異世界に迷い込んだような空間になっていて感動しました」と力説した。
標本のアップのシーンだけは染五郎が演じていたそう。湊氏は「私、染五郎さんに初めてお会いしたのが標本の日で。まさか初めてお会いして、あいさつした後に死んでる状態を見せてもらうって(笑)。初めての経験で。『染五郎さん、ケース入ります』って入られていた」と振り返る。死体役を演じる俳優を見たのは初めてだったそうで湊氏は「本当に血が通っていないように見えました。素晴らしかったです!」と絶賛すると、染五郎は「ちゃんとした至で初めての時はお会いしたかったんですけど…。まさかパンツ一丁でケースの中に入るとは…」と苦笑いを浮かべていた。
蝶に魅せられた榊史朗は、なぜ息子を含む6人の少年たちを「人間標本」にしたのか。その狂気の犯行の真相は複数の視点によって新たな真実へと姿を変えていく。耽美と狂気の世界観が融合し、禁断の物語が交錯する極上のミステリーサスベンスとなる。
会見には、廣木監督も参加した。