【エンタメ総合】
オリコン『好きなラジオパーソナリティー(俳優/アーティスト編)』、初代1位は福山雅治【トップ10掲載】

オリコン『2025年 好きなラジオパーソナリティー(俳優/アーティスト編)』1位の福山雅治 撮影/小池哲夫 (C)oricon ME inc.


 1925年3月22日、現在のNHKがラジオ放送をスタートさせて100年。ORICON NEWSでは、節目の年でもある今年から『好きなラジオパーソナリティーランキング』を新設。今年度は「アーティスト・俳優編」と「芸人編」というカテゴリに分け、調査を行った。今週発表の「アーティスト・俳優編」(「芸人編」は26日発表)では、かつては“深夜ラジオの雄”として人気を博し、現在は『福山雅治 福のラジオ』『JET STREAM』(ともにTOKYO FM)、『地底人ラジオ』(渋谷のラジオ)を担当している【福山雅治】が1位に輝いた。



【ランキング表】若手からベテランまで興味深い結果に…『2025年 好きなラジオパーソナリティーランキング(俳優/アーティスト編)』TOP10



■新設ランキング“初代1位”は長きにわたってラジオと向き合ってきた福山雅治



 新設ランキングの“初代1位”に輝いたのは、長きにわたってラジオと向き合ってきた【福山雅治】。1992年1月から、ニッポン放送木曜深夜3時の通称“2部枠”で『福山雅治のオールナイトニッポン』をスタートさせて以来、曜日や時間帯を移しながらも、23年にわたって同局でレギュラーパーソナリティーを担当。2015年3月の『福山雅治のオールナイトニッポンサタデースペシャル“魂のラジオ”』最終回では、深夜ラジオへの思いを次のように語っていた。



 「僕自身がラジオをどういうイメージで続けてきたかと言うと、僕が長崎で小学生6年生、中学1年生でラジオを聴き始めた頃、深夜、街も、家族も寝静まり、テレビも終わって自分だけが眠れずに起きている中、唯一外との“つながり”を感じる事ができたのが深夜ラジオでした。だから、僕はあの頃の自分に対して語りかけるつもりで23年間、深夜ラジオを続けてきました」



 2022年7月放送の『地底人ラジオ』では、長きにわたる親交があるフリーアナウンサーの荘口彰久から「途中活動をお休みしている期間(1996年~98年に音楽活動を休止)があったにもかかわらず、ファンクラブをやめずにずっと続けている」と向けられると「今じゃ許されないよ。ただね、ファンの方に聞くと『そうですか?でも、ラジオ続けていたじゃないですか』。僕も荘口さんも、ラジオは仕事じゃなくて生活だもんね。生活の一部だから。その当時から、仕事の扱いじゃなかった。でも、それが仕事になっているということが幸せなことで…」とのコメントも残していた。その思いは行動にも現れており、自身が発案し、2011年には東日本大震災被災地復興支援特番『I’m with U キミと、24時間ラジオ』(ニッポン放送)のメインパーソナリティーも務めた。



 現在担当している『福のラジオ』では、土曜午後2時からの放送で、福山への質問・相談をはじめ、日常で起こったことなど、老若男女問わずメッセージを募集。1970年開局のTOKYO FMの前身にあたるFM東海時代の67年からスタートしたFM界の最長寿番組『JET STREAM』では、2020年から“機長”として、リスナーをイマジネーションの世界旅行へと誘っている。荘口との『地底人ラジオ』では、まさに“全地球規模”で番組収録を行うなど、それぞれの番組で魅力を放っている。



 ユーザーからは「学生時代からずっと[オールナイトニッポン]を2部から聞いているのでもうずっと生活の一部みたいなものですね。魅力は、歌とtalkのギャップなんですが、真逆というわけではなく、何かつながっている感じもあるし、ANN時代のアコギでのリクエストには、毎回しびれています」(埼玉県/40代/男性)、「すごくいい声でしょうもないことを話したりするのも魅力。最近は若い子にファンと言われて、仕込みでないか気にしつつ喜んでいてかわいかった」(千葉県/30代/女性)、「軽快でユーモラスなトークが面白いので」(神奈川県/50代/男性)といった声が寄せられた。



■2位は星野源 深夜ラジオの魅力を凝縮した『ANN』が幅広い世代に人気



 1位の福山と大接戦で2位に輝いたのは、自らもリスナーとして「ラジオ」に救われた経験を持つ【星野源】。中高生時代、TBSラジオ『コサキンDEワァオ!』(1981年から2009年まで放送)を聞いていた星野は、ORICON NEWSのインタビューで「くだらない」ことの尊さについて語っている。



「僕がラジオに来た面白いメールに対して『バカじゃないの?』って言うのは、中高生の時に聞いていたコサキン(小堺一機・関根勤)のお2人のラジオの影響です。本当にバカバカしいやり取りを延々とやられていて(笑)、それがめちゃくちゃ面白くて。『バカじゃないの?』と言い合っている感じが大好きだったんです。その当時、いろんなことをぐるぐる考えて、気にしながら、傷つきながら、日々生きて…みたいな思春期に、あのくだらない2時間をカセットテープに録音して、聞きながら登校して、帰りもまた同じものを2時間聞いて、みたいな経験には、自身をかなり救ってもらいました」



 2016年からスタートしたニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』は、2024年9月には400回を迎えた。星野の言葉、選曲、リスナーたちが秀逸な投稿を送ってくるコーナー、発想力豊かな企画など、深夜ラジオの魅力がギュッと詰まった放送を届けている。2024年1月2日深夜の放送では、年末に収録したものをオンエアする予定だったが、令和6年能登半島地震を受け、星野の提案で急きょ生放送に変更。星野、番組スタッフ全員が有楽町・ニッポン放送のスタジオに集結して、「いつも通り」の放送を全国に届けるべく、いつものようにリスナーからのメールを読み、寄せられたリクエストに応え、くだらない話も交えながら、被災地で聴いている方々に寄り添いながら番組を届けた。



 ユーザーからは「程よい内輪感、でも誰も置いてかないあたたかさ、ニセ明のガチな人生相談、源さんの選曲(常にフルかけ)、近況報告からとてつもなくくだらない話までどれも最高です」(茨城県/50代/女性)、「長年聞いてきて、毒のある発言もたまにありますが、深夜ラジオらしい下ネタや面白い話がリスナーも巻き込んでいるのがとても面白くてほぼ毎週聴いています」(神奈川県/30代/男性)、「真面目な話をしているかと思えば、一転して、くだらない話をするなどものすごいギャップがあり、聴いていてとても楽しいです」(奈良県/30代/男性)などの感想が寄せられた。



■若年層から支持を集めた田中樹、“日曜昼の人気番組”を30年以上続ける山下達郎がTOP5入り



 3位は【田中樹(SixTONES)】がランクイン。2020年からスタートしたニッポン放送『SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル』では、レギュラーパーソナリティーを担当している。20年にはKis-My-Ft2とともに、21年・22年はSixTONESのみで12月24日正午から翌25日クリスマスの正午まで放送される『ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』のメインパーソナリティーとして活躍。22年の『ミュージックソン』エンディングで、田中は「『ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』の夢は、日本の、そして世界のすべての信号機が音の出る信号機になることです。1人ではかなえられない夢です。いつか夢がかなったとき、あなたと一緒に、歌って、笑いたいと思います。夢がかなうその日まで、これからもラジオ・チャリティ・ミュージックソンをずっとずっとよろしくお願いします」と呼びかけていた。



 ユーザーからは「ラジオのくだらない面白さが全部詰まっている番組でずっと楽しく聞いていられる。ただし、田中樹さんのラジオパーソナリティーのスキルがとんでもなく高いのと週替わりで来る5人のメンバーの個性が良い意味でヤバイいのでハマって抜け出せない」(大阪府/40代/女性)、「メールの読み方が上手くて毎週笑いながら聴ける。リスナーを傷つけない言葉選びに安心感がある。メンバーの誰と組んでもメンバーの良さや面白い話を引き出している」(長野県/20代/女性)、「どの組み合わせでも面白くてSixTONESの仲の良さとひとりひとりのタレントパワーを感じます。そんなメンバーをぶんまわすMC田中さんがすごい!」(熊本県/30代/女性)といった評価が寄せられた。



 4位は【山下達郎】。1992年から放送されているTOKYO FM『山下達郎のサンデー・ソングブック』は「山下達郎の個人コレクションを使って発信される日本最高のオールディーズ・プログラム」との紹介文の通り、選曲と音質にこだわった内容で多くのリスナーを魅了してきた。大瀧詠一さん(2013年死去)との「新春放談」、妻・竹内まりやとの「夫婦放談」など、ここでしか聞けない貴重なトークも魅力のひとつ。



 リスナーからは「何十年も変わらず音楽の深い話をしているのはすごい。とても興味深く拝聴している」(宮城県/30代/女性)、「落ち着いたトークと、音楽が楽しめるから」(鹿児島県/40代/男性)、「話す声まできれいで良い」(神奈川県/40代/女性)などといった感想が寄せられた。


関連記事


最近の記事

茨城の求人情報