
【エンタメ総合】
TBS田村真子アナ“好きな女性アナ”1位で芽生えた自覚 目指す“アナウンサー像”も「私にしかできないキャリアの積み方を…」

TBSの田村真子アナ(29)が、27日に自身初のフォトエッセイ『陽がのぼるほうへ』(太田出版)を刊行する。このほど行われた取材会で、同書についてはもちろん、担当している『ラヴィット!』(月~金 前8:00)について率直な思いを語っていった。
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ORICON NEWSが、昨年12月に発表した毎年恒例の『好きな女性アナウンサーランキング』で、田村アナは1位に輝いた。同日放送の『ラヴィット!』(月~金 前8:00)では、田村アナの足跡などをたどりながら、ランキング発表を行っていったが、好きな女性アナでは、TBS史上初となる快挙に、スタジオ中が感動と歓喜に包まれた。
放送からおよそ9ヶ月が経過したが、当時のことを鮮明に覚えている。「ランキングを発表してもらった放送後、スタジオから打ち合わせの部屋に戻る道中でも『ラヴィット!』のスタッフさんはもちろん喜んでくれたんですけど、他の部署の人とか、会社の人とか、すれ違う方が、皆さん本当に『おめでとう!』と、すごく喜んでくださって。私、人生でこんなにおめでとうって言われること、この先あるのかなっていうぐらい、会社の方からこう祝ってもらって、すごく皆さん喜んでくださったんです」。
そうした声を受けて、芽生えた気持ちもあるようで「もちろん1位いただいたことはうれしいんですけど、最初の瞬間とかって、別に自覚もないし、だから何が変わるんだ…とい冷静な気持ちもありました。順位はいただいたけど、やることは変わらないし…と思っていたんですけど、みなさんが喜んでいる姿を見て、なんかそれがやっぱり何よりうれしくて。これからも、そういうスタッフさんたちと一緒にいいものを作っていきたいですし、自分では『そんなそんな…』って思うけど、ちょっとやっぱり1位をいただいたからには、自覚を持って、TBSの中で頑張らないとっていう思いは芽生えました」と言葉に力を込めた。
周囲からは「次は2連覇だね」と期待する声もあるが、当の本人は「もちろんよかれと思って言ってくださるんですけど『ちょっと2連覇とかはやめてください…』と、思うんですけど(笑)。自分自身でどうにかなる問題でもないので…。でも、こうやって周りの人たちが喜んでくださるなら、もっと頑張りたい、期待に応えたいっていう思いは以前より増しました」と恐縮しつつコメント。「もともと期待に応えたいとかっていうタイプの人間ではなく、やることを着々とやっていくというタイプでしたが、1位をいただいてからは、やっぱりその話を受けて、なんか一応しっかりしなきゃいけない…じゃないですが、TBSのアナウンサーとして頑張ろうと思いました」と心境の変化を口にした。
今後、目指すアナウンサー像についても話題になると、田村アナは「これでもし私が、報道をやりたいとかってなったら、私は割と真面目な面もあるので、『ラヴィット!』であんないろんなことできなくなっちゃうんじゃないのかなとか、どうなんだろうとかすごく思っちゃって、葛藤が増えちゃうと思うので、今はそういう具体的なビションは持ってないんですけど」と告白。
続けて「新人の頃には割と報道の方をやって、途中からこうやってバラエティーに変わって、今ではバラエティーのお仕事を、『ラヴィット!』以外にもやらせてもらったり…。今、活躍されている先輩たちみたいになれるものならなりたいっていう思いもありつつ、『ラヴィット!』という番組自体がTBSの中でも今までなかった番組で、特殊なものだと思うので、それをこうやって経験した私にしかできないキャリアの積み方みたいなのができればいいなって漠然とは思っています」とアピールした。
その上で「じゃあ今培ったものを何にどう生かせるかっていうのは、やってみないとわからないので、はっきりは言えないんですけど。なかなかこんないろんな経験してきているアナウンサーもいないんじゃないかなと思うので(笑)、それを生かしていける仕事ができればと思います」と呼びかけた。
20代最後の年に書籍の出版となったが、どんな30代を思い描いているのだろう。「30代になったからといって何かがガラッと変わるわけでもないですし、わから(ん)ないですけど、あんまり先のことを考えずにここまでやってきてしまったので、なんかいろいろ言われるんです。上司との面談などでも、『次どういう仕事やっていきたい?』みたいな質問をされるのですが、なんかほんとにもう思い浮かばないし、考えなきゃいけないんだろうなと思いつつも、考えてこなかったんです」。その上で、ニコッと笑ってみせた。
「上司にも『ちょっと今が必死すぎて、そういうの考えていたらちょっと毎日『ラヴィット!』でいろんなことできないです』とかって言って、ここまで来たので(笑)。30になったら、もうちょっと長い目で、自分のキャリアについて考えていかなきゃいけないなと思うので、なんかその心のゆとりも作れるように生活していかなきゃなとは思っています」
田村アナが、カルチャー誌『Quick Japan』と公式Webメディア『QJWeb』で毎月掲載していたエッセイ連載に、書籍オリジナルコンテンツを加えた自身初となるフォトエッセイ。連載原稿のほか書き下ろし原稿を加えた15篇のエッセイと、60ページ以上の大ボリュームのフォトストーリー、さらに親友・近藤千尋との対談インタビューや連載写真のフォトアルバムで構成されている。