【映画】
竹野内豊ら、戦争経験者から託された思いに決意新た 映画イベントで駆逐艦の元乗組員からメッセージ

戦争経験者から託された思いに決意を新たにした(左から)奥平大兼、竹野内豊、田中麗奈 (C)ORICON NewS inc.


 俳優の竹野内豊、奥平大兼、田中麗奈が27日、都内で行われた映画『雪風 YUKIKAZE』大ヒット御礼舞台あいさつに登場。太平洋戦争当時に、実際に駆逐艦に乗艦していた元電信員の男性からのコメントを聞き、演者としての決意を新たにした。



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 同作は、太平洋戦争中に実在した一隻の駆逐艦(くちくかん)「雪風」の知られざる史実を背景に、戦中、戦後、さらに現代へとつながる激動の時代を懸命に生き抜いた人々の姿とその運命を壮大なスケールで描く。戦後80年、昭和100年という節目となる本年の終戦記念日8月15日から全国358館にて劇場公開が始まった。



 イベントでは映画制作陣が制作にあたり、実際に当時の話を伺った駆逐艦「初霜」の元乗員だった今井桂さんからのメッセージが届けられた。今井さんは本作公開前の6月5日に同作を鑑賞。同30日に99歳でその生涯を終えた。今井さんは「映画を見させていただいて、迫力と偉大さに頭が真っ白になるほどの感激をいたしました」と感謝を述べた一方、当時体験した苛烈な戦闘について、生々しい描写を交えて語った。そして最後には絞り出すように、「もう二度とこのような戦争は起こしたくない」と語った。



 この映像を見届けた竹野内は「今井さんが話した、『もう何がなんだかわからない』という状態は、戦争を体験した人じゃないと、その壮絶な恐ろしさっていうのはわからない。もう絶対に繰り返してはならない」と言葉に力を込めた。



 奥平は「もう二度と起こしていけないと言っていたけど、その言葉の重みが伝わってきた。戦争の恐ろしさ、平和の大切さを伝えることはすごく大切だと思った。今後、戦争を題材にした作品に携わることができたなら、(今井さんから)受け継いだ気持ちをなくさず、残していきたい」と語った。



 田中は「戦争を語りたくないとい人がいる中で、つらい体験を映画の制作に託してくれたことは、身を削る思いだったと思う。今井さんの思いに本当に感謝です。制作したからには、過去を次世代に伝える一つの義務があると改めて感じた」と強調した。

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