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竹中直人、シュトレーゼマンで続投 ユーモアたっぷりにまじめな演劇論「不安はずっとある」

俳優の竹中直人が28日、都内で行われたミュージカル『のだめカンタービレ』シンフォニックコンサート!製作発表会見に登壇した。
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本作は二ノ宮知子氏による漫画『のだめカンタービレ』が原作で、2023年にミュージカル化が実現。この度の第2弾では、フルオーケストラのアリーナコンサートとなる。実写版のレジェンドキャストでもある、のだめ役・上野樹里、シュトレーゼマン役・竹中直人、そして同役で菊田一夫演劇賞を受賞した千秋真一役の三浦宏規が続投。ほかに、大作・話題作の中心で活躍を続ける豪華キャストが一部日替わりで出演する。
竹中はシュトレーゼマンのトレードマークの長髪姿で登場。冒頭には、「昔を思い出しますね、髪があった頃を…」とユーモアたっぷりに話し、「温かい目で見守っていただけたらうれしいです」とあいさつ。前回のミュージカルでは、ドラマ版、映画版にも増して自由な芝居で楽しませていた竹中。今回のアプローチについて聞かれると、竹中としてなのかシュトレーゼマンとしてなのか曖昧なまま「さっぱりまだ私にもわかりません」と回答し、「どっちでしゃべっていいか…」と吐露。また、「なだぎは本当に僕のじゃまをするんです。ものすごく冷たい目で僕を見るから。僕はなだぎとはバチバチですよ」と終始繰り広げたなだぎ武との一触即発のやりとりでも爆笑をさらっていた。
アプローチについては改めて、「普段から無意識にやっているんで、こういうアプローチしてみようとか工夫しないんです。みなさんの空気に支えられて、それを受け取って動くだけなんで、どんな言葉が飛び出すかわからないです」と明かした竹中。共演陣については、「とてもすてきなチーム。楽しい時間が作れるなと思って。でも、全部で8公演なので、あっという間に終わっちゃうんだろうなって、いまからとても切ない気持ちで準備しています」とカンパニーへの愛も話していた。
会見後の取材では、前回に引き続きの今作でも楽曲を手掛けた和田唱を絶賛し、「和田唱さんの音楽があまりにもすばらしくて、その音楽を歌えるのがうれしくて。僕はとにかく和田さんの音楽に向き合う」と意気込んだ竹中。「ばっちりですか?」と準備のほどを聞かれると、突然おだやかな口調で「不安だね。いくつになっても不安はずっとあるよ。その中でやっていくのが演劇だなって思いますよ」と語りだし、会場を笑いで包んでいた。
会見にはほかに、上野樹里、三浦宏規、松島勇之介、有澤樟太郎、高橋健介、華 優希、清水美依紗、大久保祥太郎、竹内將人、なだぎ武、ピアニストの石井琢磨が登壇した。