
【音楽】
人間椅子、約2年ぶりの新アルバム『まほろば』11月にリリース 全国9都市を巡るツアーも発表

ロックバンド・人間椅子が、通算24枚目となるオリジナルアルバム『まほろば』を11月19日にリリースすることを発表した。オリジナル作としては約2年ぶりの新作となる。
【写真】約2年ぶりにアルバムリリース!人間椅子のアーティスト写真アザーカット
昨年は、バンド生活35周年のアニバーサリーイヤーとして、ライブ映像作品『バンド生活三十五年 怪奇と幻想』(Blu-ray/DVD)のリリースや、過去作のアナログ盤化、和嶋慎治(ギター&ボーカル)による自選詩集『無情のスキャット』の刊行、大型夏フェスへの出演、そして春、秋の2度にわたる全国ツアー開催など、精力的な活動を展開していた。
そしてバンド生活36年目を迎えた今年、春頃から「人間椅子が楽曲制作の準備をしている」という情報が伝わり始め、やがて「本格的な制作期間に入り、ライブ活動を制限している」との話が音楽業界関係者の間でささやかれるようになっていた。
そうしたなか、バンドと所属レーベル・徳間ジャパンコミュニケーションズの双方から、新作アルバム『まほろば』のリリースが正式にアナウンスされた。
さらに、アルバム発売を記念した全国ツアーの開催も同時に発表。11月24日に和嶋と鈴木研一(ベース&ボーカル)の地元・青森県弘前市で幕を開け、12月17日の東京・Zepp Hanedaまで、全国9都市9公演を巡るスケジュールとなっている。
アルバムの詳細やCDジャケットを含むアートワーク、ツアーチケットの発売情報などは今後順次発表予定となっている。
■『アルバム発売記念ワンマンツアー(仮)』
・11月24日(月/祝) 青森・弘前 KEEP THE BEAT
・11月27日(木) 北海道・札幌 PENNY LANE 24
・11月29日(土) 青森・Quarter
・12月1日(月) 宮城・仙台 Rensa
・12月4日(木) 大阪・心斎橋 BIGCAT
・12月8日(月) 福岡・DRUM Be-1
・12月10日(水) 愛知・名古屋 Electric Lady Land
・12月13日(土) 香川・高松 OLIVE HALL
・12月17日(水) 東京・Zepp Haneda(Tokyo)
■和嶋慎治による『まほろば』コンセプト
まほろば──「素晴らしい場所」「住みやすい場所」という意味の日本の古語。楽園。理想郷。古事記にも出てくる言葉──。
世界は大きな転換期にある。そのことは、アルバム『苦楽』『色即是空』のコンセプトにおいても、述べたかと思います。そうして実際に、時代はますますきな臭く、不穏な空気が漂い出しています。具体的な我々の生活にしても、なかなか良くなる兆しはありません。我々は、ひいては世界は、どこに向かおうとしているのでしょうか。
こうした時代にあって、アーティストは何をするべきなのでしょう。かつてのカウンターカルチャーの担い手たちの一部は、政治的発言を声高にしていました。しかしながら現今、ことに日本においては、いたずらに分断、対立を生むだけのように思えます。さりげなく警鐘を鳴らす? 確かにひとつのやり方には違いありません。ですが、その作品に触れることによってただ憂鬱な気持ちになってしまうのでは、元も子もありません。
人間は、明日を見なくては生きていけません。有り体にいうと、夢や希望です。素晴らしい世界がいつかきっと到来する、そう思わないでは生きていけないのが、ごく自然な人間の姿だと思います。
人間椅子の音楽は、暗さ、重さを身上とするものですが、このような時代だからこそ、その中に一片の明るさ、可能性、未来への期待を込めたいと、今アルバムでは考えます。よってアルバムタイトルを、理想郷を表す『まほろば』にした次第です。数々の作品の題名になっている言葉ではありますが、人間椅子は日本語にこだわっているバンドです。日本の文化への尊敬、感謝、また存続を切望する意味でも、いにしえの日本語『まほろば』を、あえてタイトルとさせていただきました。
今アルバムが、皆さまの何らかの慰めになれば幸いです。