
【経済・トレンド】
サントリーHD新浪剛史氏が代表取締役会長辞任 会見でコメント「会長の仕事を続けることができなくなったことは残念」

経済同友会代表幹事でサントリーホールディングス代表取締役会長の新浪剛史氏が違法の疑いがあるサプリメントをめぐり、福岡県警の捜査を受けたことが発覚し、同社会長を辞任したことを受け、サントリーホールディングスは2日に緊急会見を開いた。鳥井信宏代表取締役社長、山田賢治取締役副社長が出席し、経緯を説明した。
【写真】突然の辞任…新社長に就任した鳥井信宏氏が緊急会見
会見開始前にはプレスリリースも配布された。「代表取締役の辞任について」という内容で「下記の通り、新浪剛史氏が、9月1日付で当社代表取締役会長を辞任いたしましたので、お知らせします。お客様ならびに関係各位の皆様にご心配とご迷惑をお掛けすることを深くお詫び申し上げます」としている。
辞任の理由については「当社は、8月22日、当社代表取締役会長新浪氏から、警察による捜査が行われたとの報告を受けました。当社は、ガバナンス上極めて深刻な事案であるという認識を有し、直ちに同氏に対して外部弁護士によるヒアリングを実施しました。その中で、同氏からは、適法であるとの認識の下に購入したとされるサプリメントに関して、捜査が実施されたとの説明がありました。上記サプリメントの適法性の判断については、捜査中であると認識しており、当局の判断に委ねるべきと考えています。一方、サントリーグループのトップマネジメントとして、法令に抵触しないことは当然であり、サブリメントの購入に当たっては、しかるべき注意を払うことが不可欠の資質と考えます。したがって、捜査の結果を待つまでもなく、サプリメントに関する認識を欠いた新浪氏の行為は当社代表取締役会長という要職に堪えないと判断し、同氏と協議したところ、一身上の理由により役職を辞任したいとの申し出があり、9月1日付で受理したものです。なお、同氏が購入したサプリメントは当社グループ商品ではありません」と説明した。
会見中に新浪氏のコメントも読み上げられた。「会長の仕事を続けることができなくなったことは残念に思っている」としていた。