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「御三家」舟木一夫、橋幸夫さんとの別れを偲ぶ「『ご苦労様でした』とも言いたくない」

9月4日に82歳で死去した歌手の橋幸夫(本名:橋幸男)さんの通夜が9日、東京・小石川の「浄土宗 無量山 傳通院」にてしめやかに営まれた。舟木が弔問に訪れ、別れを偲んだ。
【写真】富士山をイメージした素敵な祭壇
報道陣の取材に応じた舟木は、共に御三家と呼ばれ一時代を築いた橋さんを「偉大な先輩」とし、「自分の履歴書の一部がなくなった感じです」と語った。
一方、通夜では別れの言葉を伝えなかったそう。「(別れの言葉を)言いたくない。穏やかな顔も見たくないし、『ご苦労様でした』とも言いたくないです」と胸の内を吐露した。
橋さんは、1943年5月3日生まれ、東京都出身。中学2年より歌を作曲家・遠藤実師に師事。高校1年でオーディションに合格し、60年に「潮来笠」でデビューして日本レコード大賞新人賞に輝き、舟木一夫、西郷輝彦さん(2022年死去)と「御三家」と呼ばれ、NHK紅白歌合戦に17回連続を含む通算19回出場した。「いつでも夢を」(吉永小百合とのデュエット、1962年)と「霧氷」(1966年)で日本レコード大賞を受賞するなど、多数のヒット曲を生んだ。
2023年5月に歌手活動を引退。その後ファンの声を受けて復帰。アルツハイマー型認知症を明かしながら、ステージで歌い続けていた。
橋さんの遺影には、2024年10月31日に写真家・山岸伸氏が撮影した写真が採用された。祭壇は、紫色を中心に、トルコ桔梗、カーネーション、バラ、胡蝶蘭、カサブランカを中心に約3万本の花を用い、橋さんの熱海の自宅から見えたという富士山をテーマにした。