
【エンタメ総合】
草刈正雄&阿川佐和子、フジ木曜劇場で熟年夫婦役【コメント全文】

俳優の北村有起哉が主演、仲間由紀恵が共演するフジテレビ木曜劇場『小さい頃は、神様がいて』(毎週木曜 後10:00 10月9日スタート※初回15分拡大)について、北村と仲間の脇を固める住人や小倉家の一員として、小野花梨、石井杏奈、小瀧望、近藤華、阿川佐和子、草刈正雄という実力派俳優陣の出演が決定。個性豊かなキャストが織りなす、多彩でリアルな人間模様を丁寧に紡いでいく。
【写真】夫・永島慎一役の草刈正雄
本作は、『最後から二番目の恋』シリーズなどで知られる脚本家・岡田惠和の最新作。完全オリジナル脚本となる本作は、二人の子を持つ小倉渉(おぐら・わたる/北村有起哉)と、その妻・あん(仲間由紀恵)を中心に、登場人物たちの人生模様をユーモラスかつ、温かくお届けするホームコメディー。
物語は、19年前、小倉夫婦があることがきっかけで「子どもが二十歳になったら離婚する」という約束を交わすところから始まる。その言葉をすっかり忘れてマイペースに生きてきた夫・渉と、その言葉を心の支えとして過ごしてきた妻・あん。全く異なる想いを抱えた二人の何気ない日常の中で、少しずつ心を揺らしていく姿を、繊細かつ軽やかに描いていく。
草刈が演じるのは、元・レコード会社勤務の永島慎一(ながしま・しんいち)。定年後も5年間働き続けたのち、現在は完全リタイアし、地域のラジオ体操や町内会活動に精を出す“ご近所の人気者”。毎朝のラジオ体操では、見本を務める“指導係”的な存在で、おばあちゃんたちの間では“推し”になっている。長年、仕事一筋で家庭を顧みなかった過去への“罪滅ぼし”として、今は掃除・洗濯・料理と全力投球。ただし、あまりの真面目さゆえに、時に空回りすることも。
そんな慎一の妻・さとこを演じるのは阿川。さとこもまた、若い頃は慎一と同じレコード会社で働いていた。慎一とは職場恋愛の末、結婚。一見、慎一の方がモテているように見えるが、実はモテモテだったのはさとこの方で、慎一の猛アタックが実を結んだ。現在は、やたらと家事に張り切る慎一に時折ツッコミを入れながらも、どこかうれしそうに見守っている。さとこのことが大好きな慎一と、誰よりも慎一を大切に思っているさとこ。そんな二人の間には、長年連れ添った熟年夫婦ならではの、温かい空気が流れる…。
◆阿川佐和子
Q.本作のオファーを受けて
「以前、岡田惠和さんの脚本によるドラマに出演させていただいたことがあり、その時も北村さんとご一緒させていただきました。私はアパートの管理人役だったのですが、今回は“住人”として出演させていただきます。実は前回の出演時、“ご期待に添えられなかったのかな…”と自分では反省していたのですが、今回、岡田さんが“阿川さん、どうですか?”と声をかけてくださったと聞いて、“えっ、それリップサービスじゃないの!?”と、思わず言ってしまいました(笑)。でも、ひとつのマンションで起こるささやかな出来事や幸せ、ちょっとした悲しみや喜びを分かち合う…そんな世界観は私もとても好きで、その中の“ひとつの歯車”として関われることが、何よりうれしいです」
Q.台本を読んでみて
「やっぱり岡田さんの作品はテンポが心地よくて、何気ない会話の中に面白さが散りばめられているんですよね。思わず“これ、本筋と関係ある!?”ってツッコミたくなるような、でも思わず笑ってしまうやりとりが随所にあって、そういう“仕掛け”の作り方が本当にお上手だなと思いました」
Q.永島さとこという役について
「最初に1話の台本を読んだ時、草刈正雄さん演じる“しんちゃん”との夫婦関係は、離婚まではいかないけど、“ちょっと冷え切っているのかな?”という印象でした。でも読み進めるうちに、監督ともお話しして、“さとこはしんちゃんを実はすごく憎からず思っている”と聞いて、ホッとしました。口調はちょっとキツいところもありますが(笑)、実は“しんちゃんに惚(ほ)れられている自分”がうれしくてたまらない。その感情がこの年齢まで続いているというのがステキだなと思いましたし、そんな“さとこ”を大切に、丁寧に演じたいと思っています」
Q.共演者について
「北村さんとは以前、他局ドラマでご一緒して、“またご一緒できたらいいですね”と話していたら、まさか主演として再会できるとは!それだけで“これは引き受けるしかないじゃない!”と思いました。さらに、夫役が草刈さんと聞いて、“絶対引き受けるしかない!”と思いました(笑)。草刈さんとは以前、インタビュアーとしてお話しさせていただいたことはあるのですが、映像作品での共演は初めて。こんな幸せなご縁をいただけるなんて…本当に生きててよかったです!」
Q.放送を楽しみにしている視聴者の皆様へメッセージ
「私にとっては、演技の仕事は決して頻繁なものではなく、前回の出演も2年ほど前でした。普段は基本的に、一人で書く仕事が多いので、大勢で一緒に作り上げていく“チームプレー”の現場はとても新鮮ですし、今回もその楽しさを味わいたくて参加させていただきました。岡田さんの前作『最後から二番目の恋』にも負けないくらい、ステキな作品になるよう、チーム一丸となって頑張ります。どうぞ温かく見守っていただけたらうれしいです」
◆草刈正雄
Q.本作のオファーを受けて
「岡田さんの脚本にはこれまでも何度か出演させていただいていますが、今回いただいた台本を読んで…驚きました。セリフの量がものすごくて(笑)、年寄りにはなかなかハードルが高いなあと。でも、そこはしっかり準備して、皆さんにご迷惑をおかけしないように、何より自分自身が楽しみながら臨みたいと思っています。また、久しぶりのフジテレビドラマへの出演ということもあり、自然と懐かしさがこみ上げてきました。特に印象深いのが48年前に出演した『華麗なる刑事』。当時はもう、現場がしっちゃかめっちゃかで(笑)、田中邦衛さんとの共演など、思い出がたくさん詰まった作品でした」
Q.台本を読んでみて
「岡田さんの描く台本には、毎回どこかに“温もり”が感じられるんですよね。今回の台本にもその優しさがしっかり息づいていて、とても岡田さんらしい作品だなと思いました。僕自身、コメディーが大好きなので、この世界観をしっかり表現できるよう、楽しみながら演じたいですし、見てくださる皆さんにもその楽しさが伝わればうれしいです」
Q.永島慎一という役について
「今回の役は、これまで僕が演じてきた役柄とは少し違っていて、珍しい役だなと思っています。でも、だからこそ新鮮で、魅力的だと感じました。作中ではラジオ体操をお手本として披露する場面もありまして…。実は以前、映画『体操しようよ』でかなり練習したのですが、もうすっかり忘れてしまいました(笑)。また一から教わりながら、取り組みたいと思います」
Q.共演者について
「阿川さんは、以前からステキな方だなと思っていたので、今回ご一緒できると聞いて驚きつつも、とても楽しみにしていました。演じられる“さとこさん”も、まさに“阿川さんらしい”キャラクターで、どんなやりとりになるか、今からワクワクしています。そして、共演シーンが特に多い北村さんとは今回初めてご一緒します。男同士のちょっと不器用だけれど温かい友情も描かれるので、ぜひ注目していただきたいですね」
Q.放送を楽しみにしている視聴者の皆様へメッセージ
「少し風変わりなドラマかもしれませんが、岡田さんならではの巧みな会話劇や、それぞれのキャラクターの個性が丁寧に描かれた、非常に味わい深い作品です。ぜひ楽しんでご覧下さい」