
【音楽】
KEY TO LIT、初のアリーナツアーで決意表明 猪狩蒼弥「いつかは絶対に俺たちの時代が来ます」【最後のあいさつ全文】

ジュニア内グループ・KEY TO LIT(岩崎大昇※崎=たつさき、井上瑞稀、中村嶺亜、猪狩蒼弥、佐々木大光)が5日、千葉・ららアリーナ東京ベイで単独コンサート『KEY TO LIT Arena Tour 2025 WAKE UP THE FOOL』千葉公演に開催した。
【写真】奇“天”烈を背負って登場したKEY TO LIT
公演ロゴは絵を得意とする中村が担当。タイトル「THE FOOL」はタロットカードの愚者を表しており公演前の囲み取材では中村が「“俺らこれから永遠の可能性があるぞ”と不可能と言われていた青い薔薇をもっています」と解説。
岩崎は「(自分たちは)なにでもない、でもなんにでもなれる。このタロットの愚者のカードの意味と一致した。愚者はタロット界だけど1番弱いけどなんにでもなれるから1番強くもある」と重ね合わせる。
公演内ではオープニングを飾った「WAKE UP THE FOOL」、メンバー紹介ラップを初披露した「KITERETSU FIRE」、ド派手な炎の演出で魅せる「Burn Down」など3曲の新曲を用意。さらに嵐メドレーやジャズや和コーナーなど事務所の“イズム”も感じさせるリスペクト満載の伝統のステージと、ラップ、アート、ダンス、ドラム、歌唱…ユニークな個性がスパークする彼ららしいパフォーマンスで沸かせる。
5都市20公演、約20万3000人を動員するツアーを開催中。同所では、4日7公演7万7000人を動員する。才能あふれるユニークな5人がそろい、そのグループ名らしく“奇天烈”で鮮烈なステージを2時間30分にわたって繰り広げた。ラストにはデビュー前ながら目標は「国立競技場でライブ」と高らかに掲げる5人が結成から約8ヶ月を経て今の想いを語った。
■最後のあいさつ全文(重複表現、口語はある程度省略しています)
▼猪狩蒼弥
みなさんのおかげで今日の公演も最高でした。(公演中に)転びましたけど大丈夫ですから。ここで一回清算させてください。この後、私がパフォーマンスした時に、「こいつさっき転んでた」って目で見るのだけはやめてください(笑)。お願いします。なかったことにしてください。
今回、WAKE UP THE FOOLというタイトルを冠したのも、我々がこれから何にでもなれるんじゃないかと。まだ何者でもないからこそ、何にでもなれるんじゃないかという、まあ半分その期待と願望、希望を込めたタイトルなんですけど。今回このライブを作ってて、すごく探りながらでありつつ、「KEY TO LITってこういうふうに、この方向で成長していきたいな」っていうのをうっすら5人で…いや、うっすらじゃないな。うっすらにしては固く見えた気がして。これから皆さんをどのようにして楽しませていけるのか。俺たちが掲げてる国立競技場に行きたいという目標のために、どういうステップで近づけるんだろうっていうのを、今でも本当ずっと話しながら日々俺たちは成長しています。
でも作っていて思ったのは、全然このライブに入りきらなかったアイデアとか、このライブでは収まりきらなかった俺たちの魅力みたいなのがまだまだたくさんあって、今回KEY TO LITの名刺になるようなライブだと思ったんですけども、でもKEY TO LIT、全然まだまだこれだけじゃないです。まだまだ同じぐらいの容量、2倍3倍の魅力が俺たちには眠ってます。それをずっと楽しみにしていただけたらなというふうに思ってます。
さっき嵐のメドレーを披露させていただきましたけど、嵐さんも2026年をもって活動終了。時代の移り変わりと共に、昔テレビで見てた人たちがどんどん次の道へと進まれていくなか、次は…次じゃないかもしれないけど、いつかは絶対に俺たちの時代が来ます。それは俺たちのグループだけじゃないかもしれない。いろんな俺たちの世代、この世代の人たちが新しい時代を作っていかなきゃいけない、新しい日本のエンタメを作っていかなきゃいけないっていう中で、俺たちも絶対その競争には参加するし、その競争に負けるつもりはないし、間違いなくその時代の先頭を走ってるのは俺たちKEY TO LITです。そしてその誇らしきファンの皆さんです。そして今ここにいる皆さんも、そんなKEY TO LITの第1回ライブをその目で見ることができています。はい、拍手! おめでとう! すごいじゃないですか。また、俺たちが成長していく様を、俺たちが夢に向かって進む様を一緒に楽しんでいただければなと思います。
皆さんがいなきゃ俺たちは何もできません。本当に皆さんがいることで俺たちはでっかい口を叩けます。これからも俺たちは皆さんを絶対に楽しませるんで、でっかい口叩かせてください。また遊びに来てください。今日はありがとうございました。
▼中村嶺亜
皆さん、本日は本当にありがとうございました。いや~、きょうもめっちゃ楽しかったな。大阪から始まって、大阪、新潟、どっちの地方も最高に楽しくて。でもやっぱりあっという間に終わっちゃったな。楽しかったな、あっという間だなって思ってて。千葉・ららアリーナは、みんながたくさん申し込んでくれたおかげで追加公演もできて、たっぷり7公演できるから、すごくいっぱいできてうれしいな。さすがにここは満喫できるというか、いっぱいできるだろうなと思ってたのに、気づいたらきょうは最終日で。でもそんなふうに思わせてくれるのは、やっぱりみんながこうやって一緒にライブを盛り上げてくれて、大きな声で笑ってくれて、こうやってペンライトを消すのに協力してくれたりとか、言ってないのにこうやってメンバーカラーにしてくれたりとか、そういう温かさのおかげで、僕は今アイドルっていう仕事を16年間やってますけども、本当に1日も“嫌だな”とか“辛いな”と思ったことが心の底から本当になくて。それは本当に、すてきな皆さんと出会えたおかげなんだろうなと思ってます。
なので、僕にとっての1つの目標だった、好きだったアートで個展を開くという目標も、絶対にみんなの前で発表したいなっていうのは昔から思っていて、それがきょう実現できて、きょう来てくれたのがみんなで本当に良かったなと思うし、来られなかった人にもどうしても届けたいから、おうちでSNSで発信していくんだけど、みんなのお友達とか知り合いがいたら、“こんな感じだったよ”っていう空気を伝えてもらって、どんどんそういう幸せの共有をしていけたら、僕は本当にうれしいなと思います。
この仕事をして16年って言ったけど、やっぱ仕事を始める前からいろんな人生において分岐点ってのはたくさんあるもので。でもその道って選ぶ段階では正解って1個もないなと思っていて。だから今の自分、これからの自分が進んでいった道の先でどうなるか、どう証明していくかで、過去に選んできた道すべてを肯定できるのかなと思ってます。
僕は事務所に入る前からいろんなことをやってきて、それこそスケートボードが好きだったり、アートをやったり。その中には「あの習い事しとけば今もっとステージでできたのにな」ってこともいっぱいあるけど、でもやっぱり今の自分がいちばん幸せだと思ってるし、みんなと歩んできた道はすべて俺は正解にしたいから。これから進む道でみんなと一緒に天下つかみ取りたいなと思っています。
みなさん、人生は辛いこととかいっぱいあると思うんですけど、そんな時は僕たちのことを思い出して、楽しかったことを思い出して、フッ軽にライブに遊びに来てもらったりとか、人に共有したいなって時は「みんなでこのYouTube見て」とか…。まあ、つまり、皆さんは俺らのことを考えなくていい時間は1秒もないよ、ということです(笑)。そして今だけでなく、ずっとピンクのペンライトをつけてくれる皆さま。これからどんどん活躍していって国民的超スター、本当に文字通り天下獲りに行きますけど。そっからどれぐらい時間経つかな。俺らはもう本当、身がちぎれるまで活動しようと思ってるから、長い期間になると思うけど。1秒も、0.1秒も、俺から目を離さないでください。これからもずっとよろしくお願いします。愛してるよ。ありがとうございました!
▼佐々木大光
きょうはありがとうございました。本当にライブを毎公演、毎公演やらせてもらって、このみんなの笑顔とみんなの歓声を受け取って、僕が本当に幸せをいただいてるな、それと同時にもっともっと僕たちが皆さんを笑顔に、幸せにしなければいけないなと毎回思います。
そのためにも俺はもっとバラエティーに出られるように。KEY TO LITがロボットだったとしたら、ガリ(猪狩)さんは右腕で、俺は左腕、みたいなね。そんなふうにバラエティーでどんどん活躍できる男になって、ポップでユーモアにあふれる佐々木大光にどんどんなっていきたいと思います。皆さんが泣いたりする分、僕は笑ってます。その笑った僕の顔でみんな笑っててください。これからも皆さんを幸せにしていけるように頑張ります。これからも応援のほど、よろしくお願いします。今日はありがとうございま