【経済・トレンド】
「特茶の”水バージョン”が出た」無味・無臭・無色を実現、水の機能性表示食品として初 サントリー『特水』登場

10月21日に発売される『特水』


 サントリー食品インターナショナルが、新たな機能性表示食品『特水(とくすい)』を発表した。脂肪を減らす機能が報告されている成分「HMPA(3-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)プロピオン酸)」を配合しながらも、無味・無臭・無色を実現。これまでの“味のある健康飲料”の枠を超え、日常の水分補給に溶け込む新たなアプローチとして注目される。



【写真】ほぼ水と変わらなかった…新商品発表会の会場で試飲した『特水』



 『特水』は、『伊右衛門 特茶』と同じく、体脂肪に着目した設計となっているが、最大の特徴はその“水らしさ”にある。近年、機能性ウォーターが複数発売され話題になったが、必ず「味」や「香り」や「炭酸」などのフレーバーがついていた。成分を添加すると、どうしても普段飲む水とは異なる風味を感じるため、多少のフレーバーをつけることは”苦肉の策”でもあったと思うが、ついに今回同社から「無味無臭」と「機能の両立」の2つを実現した水が登場。



 同商品に含まれるHMPAは、植物由来ポリフェノールの一種で、BMIが高めの人の内臓脂肪を減らす機能が報告されている。サントリーの社内調査によると、試飲評価では「いつもの水と変わらない」と感じた人が多数を占めたという。



 飲用時の“水らしさ”を保ちながら、内臓脂肪を減らす機能性を持つ水。それを『特茶』ブランドから出すことにこだわったと、同社SBFジャパン ブランド開発事業部 野口裕貴課長は語る。



「今回私たちは、約50種類もの機能性素材を探索するなかで、ほぼ無味・無臭・無色と呼んでもいいだろう素材に出合うことができました。そして水に何かを添加するという考え方ではなく、広く体脂肪飲料として認知を持っている「あの特茶から、水バージョンが出たのだ」と、お客様の理解の順番を変えてあげること。この2つを実現し、築くことによって、『特水』の開発は大きく前進しました」



 『特茶』ブランドとして蓄積してきたエビデンスと信頼性を活かすことで、「水への添加」という概念を超えた飲料として、「新たな価値を提案していきたい」と展望を述べた。



 ターゲットは、主に20~30代の男女。お茶のようにカフェイン等も入っていないため、軽い運動の後や就寝前など、日常のあらゆるシーンで気軽に取り入れられることを想定している。「特茶」が主に40~50代男性を中心に支持されているのに対し、「特水」はよりライト層への浸透を図る。



 600ml入りで、希望小売価格は150円(税抜)。10月21日より発売される。明日から交通広告や駅構内でのプロモーションを開始し、10月21日からテレビCMの放映をスタート。同社は、今後『特水』を『特茶』と並ぶ“2本柱”のブランドとして育成し、これまで実現が難しかった「水カテゴリーの高付加価値提案」を加速。2028年には現在比1.5倍の市場拡大を目指すとしている。

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