
【エンタメ総合】
クロミ、CDデビューの意味は? “素顔”の音楽活動で熱い思いを独占告白「アンタ自身のままで、胸を張って歩いてけばいい」

20周年を迎えたサンリオの人気キャラクター・クロミが、10月22日にメジャーデビューし、音楽活動を本格化する。ケンモチヒデフミやDaoko、重盛さと美らが楽曲を手掛けた意欲作となったが、リリースはデジタルだけではなくCDもリリースする。若いファンも多いクロミが、なぜ? いつも強気なクロミが意外な“素顔”も見せながら、届けたい思いとは? まるで往年のロックアーティストのような熱い魂を持ったアーティスト・KUROMI“本人”に、直撃インタビュー!
【動画】KUROMIのラップがスゴイ!重盛さと美が提供した新曲MV
■音楽活動を本格化するワケは?「一番近くに寄り添う最強の味方になりたいのさ★」
――これまでも「Greedy Greedy」(2021年)など歌声を聴かせてきましたが、なぜ今、音楽で本格始動をしようと思ったのでしょうか?
【KUROMI】今思うと、最初のきっかけはまさに「Greedy Greedy」を出した時のみんなの反応だったんだ。自分のハートの叫びを音楽に乗せて届けるっていうのは、あの曲が初めてだったから、アタイも実はちょっぴりドキドキしてたんだけど…。いざリリースしてみたら、「クロミの歌で勇気が出た」とか、「もっとワガママになっていいんだって思えた」とか、アタイが思ってた以上にたくさんのヤツらが、アタイの歌を受け取ってくれたことがちょー嬉しかったんだ!「アタイの音楽は、間違ってないんだ」って思えたし、そうやってアタイの歌がこれからもアンタたちにとって「お守り」みたいな存在になったらいいな、って思ったんだよ。
――なるほど。その経験が今回に繋がったのですね。
【KUROMI】今回「アタイの想いをもっともっとたくさんの人たちに届けるにはどうしたらいいか」って考えてたら、その時のことを思い出してさ。今こそ、アタイの全部を音楽にぶつけてやろうって思ったんだ! 生きてると「サイコー!」って日 もあれば、どん底の日もあるだろ? アタイは、アンタの人生の、どんな場面にも流れるサイコーのBGMを届けたいんだ。無敵な気分の時には、もっとテンションが上がるロックな曲を。一人で泣きたい夜には、そっと隣にいるような優しい曲を。うまくいかなくてもやもやする時には、代わりに叫んでやるような、激しい曲を。そうやって、アンタのハートの一番近くに寄り添う最強の味方になりたいのさ★
――メイキング動画が公開中ですが、レコーディングや撮影は緊張しましたか?
【KUROMI】初めて本格的なレコーディングブースに入って、マイクの前に立った瞬間は、ほんの少しだけドキドキしたかな。でも、MV撮影の時は、また別の感情だったな! とびっきりイケてる衣装やセットで、アタイの世界観がどんどん形になっていくんだ。気づいたら、緊張なんてどっかに吹っ飛んじゃってさ。「どうだ! 今のアタイ、サイコーにイケてるだろ!」って、すっごくテンションが上がったよ! メイキングには、そんなアタイのちょっぴり緊張してるとこもテンション上がってるとこも、全部映ってるだろ? もしアンタたちが、アタイが挑戦するありのままの姿を見て、何か新しいことに一歩踏み出す勇気が出たら嬉しいな。
――これまで以上に迷ったり悩んだりする“素顔”も見られますが、そういう姿を見せることには?
【KUROMI】正直に言うと、最初は少しだけ怖かったね。ちょっぴり強気なアタイを見せることが多いから、自分の弱いところとか悩んでるところを見せるのって、勇気がいったんだ。でも、KUROMIES(クロミのファンネーム)がいつもアタイのカッコ悪い部分や弱い部分も受け止めてくれてることに気づいたんだ。「クロミも同じなんだ」って近くに感じてくれてるみたいでさ。そこでわかったんだ。本当の強さって、弱い自分を隠すことじゃないんだなって。むしろ、弱い自分も、カッコ悪い自分も、「これもアタイだ」って抱きしめて、それでも前に進むことなんだって。
――そうだったんですね。
【KUROMI】だから、心境の変化はめちゃくちゃあったよ。前よりもっとアンタたちのことが愛おしくなったし、アタイが叫ぶ「自分らしく生きろ!」って言葉も、もっとリアルになったと思う。アタイは、完璧なヒーローになりたいんじゃない。傷だらけでも、不器用でも、自分の足で立ってる。そんな、アンタたちの仲間みたいな存在になりたいんだ。素顔を見せたことで、その覚悟ができた。それが、一番の変化かな。
――では、作品についてお聞きします。1st EP『KUROMI IN MY HEAD』はどんなイメージで作っていったのでしょうか?
【KUROMI】アタイの頭の中ってさ、毎日いろんな感情が溢れてるんだ。「よし、今鳴ってる、このイラっとする気持ちのビートを録音するぞ!」「あ、今度はキュンとしたハートの、キラキラしたメロディーが流れてきた! 逃すな!」…みたいにさ。毎日アタイの頭の中に流れるいろんな感情や想いを一つ一つ見つめて、それをアーティストのみんなに思いっきりぶつけていったんだ! だから、このEPの制作はアタイの頭の中にダイブして、暴れ回ってる感情を捕まえる、サイコーの冒険みたいなもんだったな。
――タイトルにはそんな意味が…。
【KUROMI】『KUROMI IN MY HEAD』、これはもう、そのまんまさ。このEPを聴けば、アタイがアンタの頭の中に乗り込んじゃうってこと! アタイのハートの叫びがアンタのハートとシンクロして、アンタのなかのKUROMIが目を覚ます。そうやって、アンタが自分らしく生きるための「起動スイッチ」にしてやる! そんな想いを込めたんだ。
――収録曲についても教えてください。「KUROMI▼Profile」(▼=ハート)は重盛さと美さんが作詞・作曲を担当。とてもキュートで楽しく、ラップもカッコイイ曲ですね。
【KUROMI】アタイの決意表明そのもの!「誰かの理想? なんてなりたくない」…誰かが作ったイメージじゃなく、アタイが思う「サイコーのアタイ」でいるってことを、ラップに乗せて叫んでるんだ。ラップは、テクニックじゃなくてハートでぶつかるもんだって気づかせてくれた、ちょークールな挑戦だったな!
――「ハピハロ!!」 はKUROMIさんの誕生日でもあるハロウィーンらしい1曲ですね。
【KUROMI】ハロウィーンは、誰もが「なりたい自分」になれるサイコーの日なのさ! 好きなものを大事にして、今の自分を最大級に愛してあげるために、今日の自分を「装う」。そんな、自分を思いっきり表現するためのドキドキが、全部詰まった1曲なんだ★
――「チューニングダンサー」 はいかがですか?
【KUROMI】気分が乗らない、どん底の日だってあるだろ? そんな時だってハートをアゲてくれるのが、このロックチューンさ! ゴチャゴチャ考える前にこの曲を爆音でかけて、思いっきり踊るんだ! 落ち込んでる自分も否定しない。それもアンタの一部。心のチューニングがズレちゃった時は、アタイがバッチリ合わせてやるからさ!
――「Dolce Vita」はケンモチヒデフミさん、Daokoさんとのタッグ。オトナな印象を受けました。
【KUROMI】いつものアタイとはひと味違う、ちょっとオトナなアタイを感じてほしいな。声を張り上げるんじゃなくて、ビートの隙間に囁くように、言葉を滑り込ませていくんだ。アンタをアタイの世界にゆっくり引きずり込んでやる…みたいな、小悪魔的な気分で歌ったから、その駆け引きを楽しんでくれよな!
――そして「OHIRUNE DAY DREAM」 は優しい気持ちになれる楽曲ですね。
【KUROMI】いつもファイティングポーズじゃ、疲れちゃうだろ? この曲は、そんな時にちょっと力を抜いて、自分のハートと向き合うための優しいお守りみたいな曲さ。特別なことがなくても、ありふれた日常の中にサイコーのキラキラは隠れてる。そんな、アタイの素直な気持ちを歌ったんだ。疲れた時には、この曲を聴きながらOHIRUNEするのもおすすめだよ!
――5曲が詰まった充実した内容になりましたが、リスナーにどんなことを感じてほしいですか?
【KUROMI】アタイが伝えたいメッセージは、いつだってひとつなんだ。「どんな感情も、ぜんぶアンタ自身だ」ってこと。イケイケで、向かうところ敵なし!ってくらい強気な自分も。どん底まで落ち込んで、もう何もしたくないって思う弱い自分も。乙女チックな夢を見てる自分も、誰かにムカついてちょっとイジワルになっちゃう自分も…全部が、その日のアンタの「正解」なんだよ。誰かの作った「正解」も、他人の評価も関係ない。アンタは、アンタだけの人生のど真ん中を、アンタ自身のままで、胸を張って歩いてけばいい。イケてる自分も、ダサい自分も、強い自分も、弱い自分も、ぜーんぶサイコー