【音楽】
i-dle、生バンドで深化したキラーチューンの数々 圧倒的カリスマ性で魅了した日本ツアー初日【ライブレポート】

i-dle 『2025 i-dle first japan tour [逢い-dle]』の模様 Photo by YOSHIHITO KOBA、アンザイミキ


 5人組グローバルガールズグループ・i-dleが、3日に日本1st EP『i-dle』をリリース。5年ぶりとなる日本EPを携えて、翌4日から埼玉・さいたまスーパーアリーナで初の日本ツアー『2025 i-dle first japan tour [逢い-dle]』をスタートさせた。ここではその初日公演の模様をレポートする。



【写真】圧巻の日本公演!i-dleソロショット&グループショットたっぷり



■演奏ならではのアグレッシブなアレンジ



 定刻通りに開演し、満員の観客が迎える中、5面スクリーンにメンバーが学生を演じるオープニングビデオが映し出され、ライブの幕が上がる。ステージ脇にはギター、ベース、ドラム、キーボードによる生バンドが控え、冒頭から迫力あるサウンドで会場を包み込んだ。



 オープニングナンバーは、1st EP収録曲の「どうしよっかな」。センターステージに登場したミヨンがメンバーを探す演技から始まり、メインステージで全員が合流すると一気に華やかな展開へ。爽快な原曲を生演奏ならではのアグレッシブなアレンジで届けた。続く「傷つくのは嫌いだから ※Fate(Japanese ver.)」では日本語詞に合わせた愛らしい振付も披露し、5分割スクリーンに映る5人の洗練された姿は“カリスマ”という言葉がぴったり。「Klaxon」ではシティポップ調の映像演出に合わせ、火花が上がるダイナミックなフィニッシュで前半を盛り上げた。



 爽やかな楽曲でも、凛としたスタンスで“かっこよさ”を感じさせるのがi-dleらしさ。生バンドとの融合によって、その表現力はさらに際立った。



 最初のMCでは、全員が日本語で「はじめまして!」とあいさつ。ミヨンのオープニング演技を再現して笑い合うなど、リラックスした空気のまま次のブロックへと進んだ。



 「Wife」ではセンターステージに移動し、イントロから大歓声。「Uh-Oh(Japanese ver.)」では重厚なバンドサウンドにダンサーが加わり、ソヨンの「盛り上がれますか!」というあおりに会場中がサイリウムを振って応える。圧巻のステージに、観客の熱気はさらに高まった。



 MCではミヨンが「今年初めてサマソニに出演しました。あのときお見せできなかったステージを、今日は全部お見せします」と宣言。ダンスレクチャーを交えながら観客との距離を縮め、そのまま「DUMDi DUMDi(Japanese ver.)」「Girlfriend」へ。グルーヴィーなバンド演奏で一層躍動感あるサウンドに仕上げた。



■日本へのリスペクトあふれるソロ/ユニットパート



 映像を挟んでソロ/ユニットパートへ。ミヨンは「永遠前夜(Forever Eve)」を披露。Netflixシリーズ『グラスハート』より誕生したバンドTENBLANKの楽曲で、ミヨンが出演したミュージックビデオでも知られるこの曲をカバーすると、客席からは歓声が上がった。ファンにとっても特別な瞬間となり、ミラーボールが輝く中で伸びやかな美声を響かせるミヨンの姿はまさに圧巻だった。



 続くソヨンはライダースジャケットにチェックのスカートというパンキッシュな装いで「Butter-Fly(デジモンアドベンチャーOST」をパフォーマンス。後半ではエレキギターを手に取り、力強くパワーコードを鳴らす姿で観客を沸かせた。



 ミンニ、ウギ、シュファによる「愛▽スクリ〜ム!(▽=ハート)」では、フリル衣装に身を包み、ポップでキャッチーなステージを展開。この曲は『ラブライブ!』シリーズの期間限定ユニットAiScReamによる話題曲。日本のカルチャーを象徴するこの楽曲をi-dle流にパフォーマンスしたことで、ファンからはひときわ大きな歓声が起こった。



 MCではウギとミンニが「気に入りましたか?」と呼びかけ、ソヨンも「中毒性がすごい!」と笑顔。ソヨンは「ずっと歌ってみたかった曲」と語り、「デジモン進化!」と叫ぶと、観客が色とりどりの光で応えた。日本の人気楽曲を自分たちのライブに取り入れる、そのリスペクトが感じられる場面でもあった。



 続く「愛せなかった世界へ永遠にじゃあね」は、5人それぞれの個性が際立つボーカルが印象的。ミヨンの艶やかなハイトーン、ミンニのハスキーでアンニュイな声、ソヨンの圧倒的な高音、ウギの芯のある低音、シュファの優しく癒すような声が重なり合い、観客を魅了した。



 次の映像では、メンバーが学校の“オカルト部”として謎を追う物語が描かれ、「LATATA(Japanese ver.)」へとつながる。宮殿の映像とレーザー演出、赤い衣装で魅せるダンスが融合し、炎が上がるフィナーレで最高潮の盛り上がりに。「HANN(Japanese ver.)」では伝統楽器の音色に合わせたシルエットダンスから始まり、シュファのダンスブレイクに大歓声。「Senorita(Japanese ver.)」では赤から白への早着替えもあり、クールで洗練されたステージを展開した。



 MCでシュファが「映像で演技もがんばってみましたが、どうでしたか?」と語ると、客席から大きな拍手。続く「Invincible」では炎が吹き上がる中、ステージがせり上がる。「Allergy」「Never Stop Me」ではトロッコで客席近くまで移動し、ファンと手を振り合った。



■「これからもいい曲を」i-dleのアティテュード



 後半戦は、ソヨンが「力を全部使い切ってほしいです!準備はいいですか!?」とのMCから、「MY BAG」「TOMBOY」「Queencard(Japanese ver.)」と代表曲をたたみかける構成。生演奏によるスケール感と迫力が加わり、「クイーンカード!」の大合唱の中で銀テープが舞う。MCではソヨンが「この3曲に勝てる曲はない!」と笑顔で語り、「新しい活動はここからスタートです!もっと楽しく、もっとアツくいきましょう!」という言葉に大歓声が起こった。「Good Thing」で本編を締めくくり、力強くステージをあとにした。



 アンコール映像ののち、「どうしよっかな(Remix ver.)」では撮影OKのアナウンスとともに、自由で楽しげなパフォーマンスを披露。曲を終えると、メンバー全員が日本語で観客に感謝を伝えた。



 ミンニは「日本ツアーは初めてなので、たくさん準備しました。みんなが喜んでくれたらうれしいです。ずっと一緒にいたいです。愛してます」と笑顔。ミヨンも「アルバムの発売と同時にライブができて幸せでした。準備の段階からワクワクしていましたが、楽しんでくれて本当にうれしかったです。愛してます」と続けた。



 ソヨンは「日本ツアーは初めてなので、たくさん悩みましたが、こうして喜んでくれてうれしいです。これからもたくさん会いましょう。これからもいい曲をお届けします。ありがとう!」と語りかけ、ウギは「私も同じ気持ちです。これからも一緒に楽しい思い出をつくりましょう。約束ですよ。愛してます!」と笑顔を見せた。



 最後にシュファが「いつも応援してくれてありがとう。みんながいてくれるから私もがんばれます。これからも一緒にいてください」と静かに感謝を伝え、温かい拍手が広がった。



 ラストは「Tung-Tung(Empty)」、そして「Neverland」。ミディアムテンポの優しいサウンドに合わせて観客が手を振り、穏やかな余韻を残して公演は幕を閉じた。



 生演奏によって、プロデューサーでもあるソヨンの作るキラーチューンの数々がさらに引き立ち、i-dleの個性と表現力がより際立った。最後にソヨンが残した「これからもいい曲をお届けします」という言葉には、i-dleのアティテュードが凝縮されていた。



■セットリスト

M01 どうしよっかな

M02 傷つくのは嫌いだから ※Fate(Japanese ver.)

M03 Klaxon

M04 Wife

M05 Uh-Oh(Japanese ver.)

M06 DUMDi DUMDi(Japanese ver.)

M07 Girlfriend

M08 永遠前夜(Forever Eve)/MIYEON

M09 Butter-Fly(デジモンアドベンチャーOST/Japanese ver.)/SOYEON

M10 愛▽スクリ〜ム!(▽=ハート)/MINNIE・YUQI・SHUHUA

M11 愛せなかった世界へ永遠にじゃあね

M12 LATATA(Japanese ver.)

M13 HANN(Japanese ver.)

M14 Senorita(Japanese ver.)

M15 Invincible

M16 Allergy

M17 N

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