
【映画】
堺雅人、坂元愛登を称える「カッコいいね!」 演技に対する姿勢に驚き
俳優の堺雅人(52)、井川遥(49)、坂元愛登(16)、一色香澄(15)が29日、都内で行われた映画『平場の月』(11月14日公開)の完成披露試写会に参加した。
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堺が演じるのは、妻と別れ、地元に戻り印刷会社に再就職し、慎ましく、平穏に生活する、そんなどこにでもいるような主人公・青砥健将。井川は、青砥が中学生時代に想いを寄せていた須藤葉子を演じる。坂元は青砥、一色は須藤の中学生時代を務めた。
本作の感想を問われると堺は「自分はそう冷静に見れないから僕以外良かった。この2人は特にいいから」と坂元と一色を称賛。先に中学生パートの撮影が行われたそうで坂元は「もちろんのすごくプレッシャーがあったんですけど、現場に入って香澄ちゃんが演じる須藤を見た時に、何も考えずに、そこにいる須藤から感じることに集中するだけで、分の中の青砥が出来上がっていく感覚があって。だからやる前はすごくプレッシャーあったんですけど、現場に入ってからはもうただただ須藤を追いかけてただけです」と照れながら話した。
坂元の一色に感謝する姿勢を見た堺は「カッコいいね!」とにっこり。「僕と同じ役をするので、僕の出演作品をものすごい調べてくださって、言い回しとかをものすごく準備した上で、現場で全部それを1回やめたんだよね?」と堺が確認すると坂元は「そうです」と返す。持ってきた演技プランを捨てる勇気ある行動に堺は「すごいね」と驚き、坂元は「似せなきゃいけないとは考えてはいたんですけど、僕がそれをやると大人っぽくなっちゃったり。意識しすぎない程度で、意識してやりました」と裏話。改めて堺は「カッコいいね!」と笑顔を向けていた。
『半沢直樹』(13年、20年)、『真田丸』(16年)、『VIVANT』(23年)と、その年を代表する連続ドラマで主演を務めてきた堺だが、映画では『DESTINY 鎌倉ものがたり』(17年)以来8年ぶりの主演作となる。
本作は、2018年に刊行された朝倉かすみ氏による同名小説(光文社)の映画化。男女の心の機微を繊細に描き、各紙書評にて絶賛され、第32回山本周五郎賞を受賞し、第161回直木賞にノミネートされた。35年ぶりに再会した中学時代の同級生同士。お互い独り身となり、さまざまな人生経験を積んだ2人が意気投合し、中学生以来、離れていた35年のときを埋め、心を通わせていくストーリーは「こんな“大人の恋愛小説”は読んだことがない!」と多くの話題を呼び、発売当初から映像化権のオファーが30社以上にのぼり、満を持して映画化される運びとなった。
そのほか、中村ゆり、椿鬼奴、吉瀬美智子、大森南朋、土井裕泰監督も参加した。












