【映画】
菅田将暉、『ミーツ・ザ・ワールド』声のみの出演で存在感 松居大悟監督と12年ぶり再タッグ

映画『ミーツ・ザ・ワールド』(公開中)ライの元恋人・鵠沼藤治の声を演じた菅田将暉


 芥川賞作家の金原ひとみが歌舞伎町を舞台に描き、第35回柴田錬三郎賞を受賞した同名小説を映画化した『ミーツ・ザ・ワールド』(監督:松居大悟、主演:杉咲花)が公開中だ。本作に、俳優の菅田将暉が声の出演していることが公式に発表された。



【動画】歌舞伎町で撮影を敢行した『ミーツ・ザ・ワールド』予告編



 擬人化焼肉漫画「ミート・イズ・マイン」を愛読するも、自分を好きになれない27歳の女性・由嘉里(杉咲)が、歌舞伎町で出会う人々との交流を通じて新たな世界を見つけていく物語。



 菅田が演じたのは、由嘉里が歌舞伎町で出会い、同居を始める希死念慮を抱えた美しいキャバ嬢・ライ(南琴奈)のかつての恋人である鵠沼藤治。物語の終盤、自分に新たな世界を見せてくれたライにこれからも生き続けてほしいと強く願う由嘉里は、ライが今でも想いを寄せる藤治に望みをかけて実家を訪ねるも不在。その後、家族から話を聞いた藤治から由嘉里に電話がかかってくる。約6分にわたる会話の中で、由嘉里は生きることへの渇望を、藤治はライへの思いを語り合う。



 松居監督と菅田のタッグは、山内泰延による学園ギャグ漫画が原作の映画『男子高校生の日常』(2012年)以来12年ぶり。松居監督がとある打ち合わせのために菅田が所属する芸能事務所を訪れた際、そこにたまたま菅田がいて、久しぶりに再会したことが大きなきっかけとなったという。



 監督はオファーの理由について「哀愁を漂わせながら酸いも甘いも呑み込んで第一線で闘っている“ギリギリで生きている感”が藤治と重なったんです。その上で、由嘉里が胸に抱えていた想いをぶつける相手ながら、電話のみでやり取りする役どころになるので、圧倒的に芝居が上手い人にお願いしたいと思い、菅田くんに“現代の生きづらさを代弁してもらえないか”とオファーしました」と説明。



 菅田は、収録前に松居監督と何度も打ち合わせを重ねた上で撮影現場に立ち会い、実際に杉咲の声を聞きながら収録に臨んだという。さらに、藤治としての衣装も用意され、それを着用して撮影に臨んだ。



 今回の出演を振り返り、菅田は「杉咲さんの声を聞いた瞬間に、これまでの由嘉里の日々がものすごいエネルギーで入ってきたのを覚えています。松居監督たちと作り上げてきた時間が流れ込んできた気がして、震えました。ほんとにその1秒で、素敵な現場なんだなと感じました。瑞々しく脂っこい登場人物たち、吐き出すように貪る焼肉。ずっとよくわからない自分。香ばしい思い出も愛しく感じてくる映画だと思います。参加できて幸せです」とコメントを寄せている。

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