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【RIZIN】榊原CEO「朝倉未来は勝機があると踏んでリングに上がる」シェイドゥラエフの人気に感慨&大みそか的“仕掛け”にも言及
12月31日開催の『RIZIN 師走の超強者祭り』(さいたまスーパーアリーナ)の対戦カード発表会見が、5日に東京・六本木ヒルズアリーナで開催され、ラジャブアリ・シェイドゥラエフvs.朝倉未来のフェザー級タイトルマッチが発表された。
【会見動画】朝倉未来「俺は喧嘩しにいく」最強王者シェイドゥラエフと大みそかに対戦
会場に集まった観客から大歓声が巻き起こり、SNSでも大いに盛り上がったこのカードについて、決定までの経緯から試合展開の予想、結末の予想、さらに爆発的なシェイドゥラエフの人気について、榊原信行CEOが会見後の囲み取材で語った。
以下、一問一答形式でコメントを掲載する。
――シェイドゥラエフvs.朝倉未来が正式決定したのは?
榊原CEO シェイドゥラエフは(ホベルト・)サトシでも未来でも誰でもやると考えてくれていた。我々としてこの10年を振り返って、朝倉未来という存在以上にRIZINの顔として、今も現役で戦ってくれている選手はいないので、未来からするとシェイドゥラエフは過去最強の絶対王者だと思いますけど、挑んでほしいということで。未来も行くと決めてくれた、3~4日前ですね。単純に気持ちだけじゃなく、いろんな条件的なこともあるじゃないですか。そういうものが折り合って、よし行きましょうとなった。サトシもダブルスタンバイしていて、シェイドゥラエフとサトシがやることもイメージしながら、パズルを合わせた感じです。
――榊原さんとしては、シェイドゥラエフvs.朝倉未来は勝負論がある?
榊原CEO 全然あると思いますね。未来も戦略があるというか、ちゃんと分析をして十分に勝機があると踏んでリングに上がると思いますし、格闘技なんで本当に何が起こるかわからないじゃないですか。シェイドゥラエフの直近の2試合は60秒とか33秒とかで、実力って意外にわからないかもしれない。だから、自分の目の前の敵を大きく考えず、それに気圧されずに、彼は丸裸にして準備をして勝機があると。彼の戦術とかいろんなものも聞いてますけど、僕が言っちゃうとおかしくなっちゃうんで(笑)。本当に面白いことになると思います。
――シェイドゥラエフは今日の会見でも、先日の神戸大会でも、外国人ファイターですが歓声がものすごいです。
榊原CEO RIZIN始まって以来じゃないですか?PRIDEの頃は(エメリヤーエンコ・)ヒョードルや、(アントニオ・ホドリゴ・)ノゲイラ、ミルコ(・クロコップ)などすごい人気だったし、K-1でもボブ・サップがいた。RIZINでは外国人スターを作り出せずにいたけど、本当にRIZINファンのハートを掴みだしている初の外国人選手です。(UFCで活躍する)イリー・プロハースカやマネル・ケイプも知名度は上がったけど、ファンの指示を得るところまでRIZINでキャリアが詰めたかっていうと、そこまで僕らも磨ききれなかった。1周回ってじゃないけど、RIZINのファンの人たちの見る視点も変わってきてるのかなって気はします。
――会見でメインカードを聞かれた際、少し迷っているように感じました。それは他の階級もありますけど、残酷な結末になるかもしれないという…。
榊原CEO 会場の座席表を見ていただくと、半分ぐらいが朝倉未来応援シートで、僕らはやっぱり未来のファン=RIZINファンで、かなりの部分が未来応援シートに座られるんじゃないかと想定している。そういう意味では、残酷な結果になって、みんなをお葬式のような形で帰すの得意なんです(笑)。(PRIDE.1の)高田延彦vs.ヒクソン・グレイシーの衝撃に勝るものは、今のところ僕は経験したことがない。それも含めて格闘技のダイナミズムというか魅力だと思うので、あんまりそこに抵抗がないんです。シェイドゥラエフvs.未来をメインで考えてますけど、まだ全部をまとめたわけじゃないんで最終的にはバランスを取って決定できればいいと思っています。
――タイトルマッチ6試合で正統的なマッチメイクですが、大みそか的な“仕掛け”を考えている?
榊原CEO いつまで経っても“山っ気”もあるんで(笑)、もう1発、2発、面白いことをしないなという思いも若干ありますけどね。ただ、10年の集大成としてケジメの大会なので、初制定するヘビー級も含めて6試合、自分たちの中で作り出したタイトルを持てたっていうことは、今後の未来につなげていきたいし、世界中の格闘家、ファイターたちがやっぱりRIZINのベルトを巻きたいって思わせることにしていかなくちゃいけない。格闘技のプロモーションとしてしっかり中心軸に据えることができたので、そういう意思をファンにも世界中のファイターにも伝えていけるイベントになればいいと思っています。












