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万博に続く“円形屋根”施設、飛騨市に誕生へ 藤本壮介氏が設計、宮田裕章氏がプロデュース
大阪・関西万博の大屋根リングなどを設計した藤本壮介氏、シグネチャーパビリオンを手がけた宮田裕章氏による、新たな施設が、岐阜県飛騨市に誕生する。飛騨古川駅東開発はこのほど、飛騨古川駅東に計画する複合共創拠点「soranotani」の地鎮祭をこのほど執り行った。
【写真】「soranotani」地鎮祭に参加した藤本壮介氏&宮田裕章氏
同プロジェクトは、飛騨古川駅東開発が主導し、藤本氏が設計、宮田氏がプロデューサーを務める、飛騨の新たな共創拠点。2027年度の開業を目指し、地域と連携した「知・産業・暮らし・観光」が交差する場づくりを進めていく。
施設内では、大学関連施設(ラーニングコモンズ・ワーキングスペース等)、アート展示、全天候型の子どもの遊び場・屋外芝生広場、商業・温浴・ホテル・飲食や、飛騨の地域資源(薬草・木材など)を活かした体験型コンテンツを提供する。
■建築設計:藤本 壮介氏
soranotaniは、多様な人や活動が響き合い、ひとつの“空”の下で新しい関係が生まれていく場所にしたいと考えています。飛騨という土地に立ったときに感じたのは、盆地という地形がもつ包み込むような力でした。その印象を建築に翻訳するように、お椀のように大きく広がる屋根をデザインしています。
この大屋根の下では、地域の人、学生、旅人など、異なる背景をもつ人たちが自然と交わり、
それぞれの活動が顔を出し、つながっていく。建築は単なる建物ではなく、多様性と一体性が共存する新しい風景を生み出すための“場”です。空に開かれたこの場所から、地域や世界のさまざまな問いが立ち上がり、人びとの創造や対話が生まれていく――そんな建築を目指しています。
■プロデューサー:宮田裕章氏
soranotaniを「地域を舞台に、世代や立場を越えて人々が出会い、問いを“開き”、実装へ踏み出すための共創エンジン」に育てたいと考えています。生成AIをはじめとする技術変化の只中でこそ、重要なのは問いを立てる力とともに創る力。
その力を引き出すために、地域の産業・まち・学び・文化をひとつの生態系(エコシステム)として編み直し、飛騨古川から新しい価値の連鎖を起こ――soranotaniは、そのためのプラットフォーム/実装のフロンティアとして機能します。ここでは、企業・行政・住民・来訪者が交差し、事業化や社会実装へつながる協働が日常的に芽吹くことを目指します。












