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徳永えり、仲代達矢さんを追悼「おじいちゃん、ありがとう」「さみしいです」 映画『春との旅』で共演し孫娘役を務める
俳優の仲代達矢さんが、8日に亡くなったことが11日、無名塾の公式サイトで発表された(享年92)。訃報を受け、映画『春との旅』で共演した俳優・徳永えり(37)が自身のインスタグラムで追悼コメントを寄せた。
【写真】仲代さんが祖父、徳永が孫娘を演じた映画『春との旅』での2ショット
『春との旅』は、2010年5月に公開された映画。原作・脚本・監督は、世界各国の国際映画際で多くの受賞歴を持つ小林政広氏。小林氏にとって“10年越し”に実現した企画で、主演の仲代さんは「約150本の出演作中、5本の指に入る脚本」と明言し、渾身の演技で撮影に挑んだ。徳永は仲代さん演じる主人公の孫娘・春役を務めた。
投稿で徳永は「仲代達矢さんを思い浮かべると、大きい背中が見える。ズンズン歩いて行く姿を私は必死で追いかけて、ようやく追いついたと行く手を阻んでも、ものすごい力で跳ね返されて、また歩き出してしまう。私は仲代さんと睨み合っていた。これはもちろん、映画『春との旅』の撮影中のお話。実際の仲代さんはとても優しくてあたたかい方でした」と、撮影当時を回顧。
「撮影中他者と話すことを禁止されていた私は、ひとりで黙々と撮影をこなす日々で。広いロケバスで1人、撮影時間を待っていた私のところに突然仲代さんが来て、マイクの電源を切るように指示され急いでオフにすると、優しくほほえみながら、『えり、大丈夫か』と」とエピソードを紹介し、「この言葉に私はどれだけ救われただろうと、思い出しては涙が止まりません。さみしいです」と心境をつづった。
最後には「仲代達矢さんの孫娘を演じられて幸せでした。おじいちゃん、ありがとう」と役をにじませながら感謝の気持ちを記し、「心よりご冥福をお祈りします」と追悼した。












