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NHK紅白歌合戦キービジュアル&ロゴの意味、デザイン担当者が約1000字長文で説明 「分断」そんな今だからこそ【全文】

『第76回NHK紅白歌合戦』キービジュアル(C)NHK


 NHKは14日、今年おおみそかの『第76回NHK紅白歌合戦』の出演者とともに、キービジュアル・ロゴを発表した。



【画像】「つながりから生まれる新しい未来」…第76回NHK紅白歌合戦のロゴ



 ビジュアルなどは、大阪・関西万博のデザインシステムを手がけた引地耕太氏が担当。「つなぐ、つながる、大みそか。」という今年のテーマを、円や円環をモチーフに表現。大屋根リングを彷彿とさせるものとなった。



 引地氏は同日、自身のXに「ご報告」として約1000字の長文を投稿し、紅白のデザインについて説明。「戦後80年経った今も国内外で様々な『分断』が進んでいます。そんな今だからこそ、紅白歌合戦は時代、世代、性別、言葉、人種の壁を超えつなぐ、つながる番組になる。まさに今年の万博や、万博のデザインシステムやこみゃくのコンセプトとも共鳴するようなこのメッセージをデザインとクリエイティブの力でみなさまに届けられるよう頑張りたいと思います」などとつづった。



 以下全文を掲載する。







【ご報告】今年の紅白のクリエイティブ/デザインにおけるクリエイティブディレクション/アートディレクションを担当することになりました。本日、まずはキーヴィジュアルとロゴが発表となりました。今年の紅白は、放送100年を締めくくる節目の紅白。また万博イヤーを締めくくるにふさわしい、素晴らしい紅白をつくれるようNHKの皆様と共に協力し良い番組を届けられるよう全力で頑張りたいと思います。そんな素晴らしい節目の重要な年に、このような大役にご指名いただいたこと大変光栄に思っています。



今年のテーマは「つなぐ、つながる、大みそか。」戦後80年経った今も国内外で様々な「分断」が進んでいます。そんな今だからこそ、紅白歌合戦は時代、世代、性別、言葉、人種の壁を超えつなぐ、つながる番組になる。まさに今年の万博や、万博のデザインシステムやこみゃくのコンセプトとも共鳴するようなこのメッセージをデザインとクリエイティブの力でみなさまに届けられるよう頑張りたいと思います。



今回のデザインは、節目の年ということで伝統的な国民的番組である紅白らしいオーセンティックさ、王道感を目指しました。紅白の歴史を感じさせる伝統と王道感、オーセンテックさをもちながらも、これからの紅白の可能性を感じさせるモダンで洗練したデザインを目指したものです。



ロゴは「つながりから生まれる新しい未来」をコンセプトに、かつての紅白の伝統的なロゴにリスペクトを込めてデザインしました。赤と白、世代、性別、言語、人種など多様な異なるもの同士がつながり、共に協力することで、新しい未来をつくっていこうというメッセージ込めています。また、円や円環にも見えてくるこのロゴは、地球や世界、循環し続ける未来を表現しています。シンプルでありながら、多様な展開性を持たせたこれからの紅白を象徴するような新しいロゴになっています。



また、今回のKVのデザインはロゴをモチーフにしたエレメントをバックに、オーセンティックさを意識しながらも紅白のワクワク感がパッと見た時に伝わるポップでデザインを目指しました。司会の綾瀬はるかさん、有吉弘行さん、今田美桜さん、鈴木 奈穂子アナウンサーの素敵な笑顔と、躍動感のあるグラフィックになっていると思います。写真家は宮原夢画さんです!



万博につづき、紅白という大役を担えること大変光栄でありながら、身の引き締まる想いです。引き続きデザインの力で世の中にワクワクと元気を届けられるよう頑張りたいと思います。



みなさま、大みそかをお楽しみに!



株式会社VISIONs

クリエイティブディレクター 引地耕太

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