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電子コミック利用者が回答、WEBTOONと横読み、それぞれの魅力第1位は? ~電子コミックサービス利用実態
顧客満足度調査を実施する株式会社oricon MEは、10月1日に発表した最新「2025年 電子コミックサービス(総合型/出版社)ランキング」と併せ、利用実態データも発表。調査では、同ランキングの調査対象者8,747人(総合型 6,281人/出版社 2,466人)に、電子コミックの利用頻度や課金有無、また「縦読み形式”WEBTOON”」について、その認知度や閲覧経験、魅力のほか、従来の「横読み形式」の電子コミックについても、その魅力を聞いている。
WEBTOONマンガの魅力 TOP5 ※「電子コミックサービス」利用実態データ(オリコン顧客満足度(R)調査)
1.「WEBTOON」を知っている人は約9割、うち閲覧経験ありは7割超え
「縦読み形式(WEBTOON形式)の電子コミックを知っているか(単一回答)」については、「知っており、読んだこともある」が73.2%で最多、次いで「知っているが、読んだことはない」が16.7%と、合計で約9割のが知っていることがわかった。
また、そのうちの7割を超える73.2%は「閲覧経験がある」と回答。WEBTOONは、単なる認知にとどまらず、電子コミック利用者に広く浸透していることがうかがえる結果となった。
2.WEBTOONマンガの“課金経験あり“は50.3%、「10・20代」で特に高い傾向
また、電子コミックを有料で利用し、かつWEBTOONを閲覧したことのあるユーザーに、「WEBTOON形式のデジタルマンガに課金したことはあるか(単一回答)」を聞いてみたところ、「課金経験あり」50.3%、「課金経験なし」は49.7%と、ほぼ半数ずつに分かれたものの、わずかに「課金経験あり」が上回った。
年代別では、「課金経験あり」は10・20代が57.3%で最も高く、次いで30代が51.5%、60代以上が50.7%と続いた。一方、40代は51.5%、50代は53.5%が「課金経験なし」と回答。課金割合は若年層の方が高い傾向にあるようだ。
3.WEBTOONの魅力第1位は「スクロール形式によるテンポの良さ」、横読みは「紙のマンガに近い感覚で読める」
「WEBTOONマンガの魅力(複数回答)」について閲覧経験者に聞いたところ、「スクロール形式を使った演出で、テンポよく読み進められる」が45.4%で最多となり、縦スクロールでサクサク読み進められる特性が大きな魅力であることがうかがえた。
次いで「マンガのビジュアル(フルカラーであることなど)」が34.7%、「スキマ時間に読み進めやすいボリューム」が18.3%と続き、WEBTOONは、視覚的な面や手軽さも支持を集めている一因のようだ。
一方、電子コミックサービス利用者に「横読み形式の電子コミック作品の魅力(複数回答)」について聞いてみたところ、最多は、約7割近い68.0%が「紙のマンガに近い感覚で読める」と回答。次いで「見開きやページめくりの“間”を使った演出」が40.2%、「ジャンルの幅が広い」が27.2%と続く結果となった。
調査の結果から、WEBTOONは、操作性の良さ・ビジュアルの華やかさ・短時間でも楽しめる手軽さなど、スマホに最適化された特性が、横読み形式は、紙の体験に近い読書感覚・作品ジャンルの幅広さが支持されていることがわかった。
4.電子コミックの「有料利用」、前年からほぼ横ばいも、年代別では50代が唯一の5割超えで最多に
現在利用している電子コミックサービスの「課金有無(単一回答)」について、2023年から2025年の過去3年分を比較したところ、2025年は「有料で読んでいる」が41.1%と、前年2024年の41.6%からほぼ横ばいの結果となった。
また年代別では、「50代」が53.8%と最も高く、前年の47.7%から6.1pt上昇。唯一の50%超えとなり、有料利用の割合が高いことがわかった。一方、「10・20代」は26.0%、「30代」は40.0%、「40代」は45.8%、「60代以上」は48.6%と、いずれも横ばい、もしくは微減となっている。
5.電子コミック利用頻度、「ほぼ毎日」が44.5%と最多に
「電子コミックサービスでマンガ・コミックを読んでいる頻度(単一回答)」については、「ほぼ毎日」が44.5%と最多に。次に「週に2~3日」が23.6%、「週4~6日」が16.1%、「週に1日」が15.8%と続く結果となった。
なお、最新の「2025年 電子コミックサービスランキング」では、「総合型」は【コミックシーモア】が2年連続、「出版社」は【マンガMee】が3年連続の総合1位を獲得している。












