【アニメ】
舞台『ブルーロック -EPISODE 凪-』ゲネプロ&囲み取材レポート公開 舞台写真も多数

舞台『ブルーロック -EPISODE 凪-』ゲネプロの模様(C)金城宗幸・三宮宏太・ノ村優介・講談社/舞台『ブルーロック -EPISODE 凪-』製作委員会


 舞台『ブルーロック -EPISODE 凪-』が20日、東京ドームシティ シアターGロッソにて開幕した。これに先立ち、公開ゲネプロと取材会がおこなわれ、取材会には佐藤たかみち(凪誠士郎役)、菊池修司(御影玲王役)が参加した。



【写真18点】舞台『ブルーロック -EPISODE 凪-』ゲネプロの様子ほか



 本作は、「別冊少年マガジン」(講談社)で連載されていた『ブルーロック -EPISODE 凪-』の舞台化作品。エゴイストFW育成サッカー漫画『ブルーロック』の公式スピンオフとして、原作者・金城宗幸氏が自ら手がけた“もうひとつの青い監獄(ブルーロック)”を描く。



 天才・凪誠士郎を主人公に、彼の視点から描かれる新たな物語は、2023年5月にスタートした舞台版『ブルーロック』シリーズの最新作にあたる。全国から選ばれた300人の高校生フォワードたちが、“青い監獄(ブルーロック)”で試練に挑み、W杯優勝を目指す日本最強のストライカーを育てる――。その中で、凪が見せる才能と成長が今回の物語の核となっている。



 劇場に入ると、シアターGロッソの高低差と空間を存分に生かした2段と頭上の通路、合わせて3段組になっている。時間軸的に4th STAGEの芝のピッチから“青い監獄”(ブルーロック)内に戻ったことが分かるように、緑の面はなく、無機質な空間に。また、大きな特徴として八百屋(傾斜のある舞台床)をはるかに通り越した滑り台にも近いスロープが設置され、2段目にはパルクールのようなセットも見える。これまでのシリーズでも八百屋舞台を生かして臨場感と迫力のある試合シーンが描かれていた。



 物語は、凪と玲王の出会いから丁寧に描かれる。これまで、めんどくさいと何事にも熱くなることなく生きてきた凪が、玲王に見つけられてサッカーを始めてどうやって急成長を遂げていくか。本編『ブルーロック』と舞台版のシーンやセリフを思い起こさせる展開と、ここは外してほしくないという大事なシーンはきっちりと丁寧に押さえつつもテンポよく話は進んでいく。



 原作8巻ものボリュームをぎゅっと詰めながらも、ダイジェスト感のない丁寧なストーリー展開を作り上げている脚本と演出は、舞台『ブルーロック』シリーズでも脚本と演出を担当している伊勢直弘氏。凪と玲王、2人の関係性の構築とすれ違い、変化、それぞれの成長などを伝えている。



 凪と玲王のコンビに対して存在し、比較される潔世一・蜂楽廻、烏旅人・乙夜影汰の2コンビの「関係性」も見どころ。この2組のコンビと出会った凪が、自分と玲王の関係性とあり方を振り返っていく。



 試合シーンでは、前述のスロープと、鉄棒などを使ったパルクールのセットが大活躍する。これらを使い、人間が自分の力だけで走る、飛ぶだけでは通常できない動きとスピード感の表現が可能になっている。シリーズを通して進化してきた映像、特殊効果、音響の効果もかけ合わさって生まれる2次元的な表現に、漫画やアニメの世界が目の前に現れた気持ちに。席も段差の大きいシアターGロッソらしく、床面やスロープ、3段目などに投影された点差やモノローグなどが見えやすい作りになっている。



 凪と玲王を演じるのは、舞台『ブルーロック』シリーズから同役を続投する佐藤たかみちと菊池修司。佐藤は、めんどくさいが服を着て歩いているような凪の成長する様を見事に演じ切っている。序盤では表情から始まり全てのオーラが「めんどくさい」色をしていた凪が、さまざまな人や出来事と出会い、急激に変わっていく様に息をのむ。佐藤がもともと持つ“2次元”色に、それを身体的に体現するアクションが合わさり、天才・凪誠士郎が実際にいたらこういう動きをするのだろう、と感じさせてくれる。



 菊池は、凪を見つけた時のキラキラ感、自信、希望といった全てが順調に行っていた時からガラリと変わる玲王の内面を、見ている側が苦しくなるほどに切々と、そして熱く演じている。この苦しみを踏み締め乗り越えさまざまなことを経験してこその玲王なのだが、つい手を差し伸べてしまいたくなる。



 シリーズから続投するキャラクターたちに加え、新キャラクターたちも登場。彼らが凪と玲王にどう影響を与え、そして物語にどう関わっていくのか。スピンオフ作品であることから、本編を別視点で描く本作。舞台『ブルーロック』シリーズでは描かれなかったシーンと描かれているシーンが合わさり、観劇後は、原作のすべてや舞台の映像をあらためて見返したくなる。



■ゲネプロ後囲み取材



――いよいよ初日を迎えます。今のお気持ちをお聞かせください



佐藤:原作の『ブルーロック』そして『EPISODE 凪』に出会った時、その熱さに鳥肌が立ちました。そして、僕は目立ちたがり屋なので「この作品の中に入って、話の中心になりたい!」とも思ってしまって(笑)。そんな風に思っていたこの作品が舞台化されて、ついに開幕します。凪がたくさんのエゴイストたちと出会って変わっていくのを、稽古期間で感じてきました。これから初日を迎えて、さらに新しい景色が待っていると思うんです。修司くんをはじめとしたカンパニーのみんなと一緒にこの『EPISODE 凪』の世界に飛び込んで、凪と同じく、たくさんのエゴイストやさまざまなものに出会って、僕自身もいろいろな気持ちになっていくのが楽しみです。



菊池:濃い稽古期間でした。舞台袖に行くタイミングもないほどに出番が多いんです(笑)。濃密な稽古を重ねてきたからこそ「やっとこの作品を届けられる」とワクワクした気持ちでいます。応援してくださっている皆さまがご覧になりたいであろうものが詰まっている作品になっていると思っています。早く皆さんにお見せしたいですし、感想を知りたい!と少年のような気持ちでいます。とても思い入れの強い作品なので、カンパニー一同で頑張ってお届けしていきたいです。



――本作は『ブルーロック』の登場キャラクター凪と玲王を主人公としたスピンオフの舞台化作品です。改めて凪と玲王を演じて、新しく発見したことなどはありますか?



菊池:これほどまでに強いつながりを持つ2人だったんだ…と改めて感じました。玲王と凪がお互いを思っている、それを演じられる楽しさを噛み締めながらやらせていただきました。これまでの舞台『ブルーロック』のシリーズでは自分なりに解釈して玲王を演じさせていただいていましたが、まだまだ深いものがあったのだとこの『EPISODE 凪』で発見しました。それをより表現できていたらと思っています。



佐藤:凪と玲王、2人の想いについてや、凪の新しい一面にたくさん気付きました。ここでこんなことを思っていたんだとか、こんな表情をしていたんだとか。今まで演じてきて思い付かなかった表情や気持ちになったりするんだな…と。凪は第一印象よりも感情や表情が豊かな人なんだと思いました。とても人間味があるんです。玲王に話しかける時は特にそうですね。



――凪は天才と言われていますが、稽古中などにご自分やお相手が天才だと思ったエピソードはありますか?



菊池:エゴイストらしく、安全策を取って相手のエピソードではなく自分の天才エピソードを話していきましょう(笑)!僕は、カンパニーに愛される天才です。みんな僕が大好きなんだなって。シリーズものということもありますが、とても仲の良いカンパニーで。その中において中心の一番星でいられる僕は、愛される天才だと思いました!(笑)。



佐藤:僕も同じようなことになっちゃうなあ(笑)。さっきそこで着替えている時に、千切豹馬役の佐伯 亮くんが「たかみちがいるから、みんな頑張れるんだよ」って言ってくれたんです。それを聞いて、天才って、そう言われる人間だと思うので自分もそこに近づけたのかなぁ…と。恥ずかしい!(笑)



――お互いをどんな役者だととらえていますか?



佐藤:熱い男ですね。自分の出番ではない時でも他の人のことをちゃんと見てくれている。「稽古している時に気づいたことがあって」と夜に電話をかけてきてくれて、たくさん話したこともありました。特にその時のことは僕にとって大事なことで、修司くんからそれを聞いて、次の日から何かがまた一段階上がったような気がします。稽古っていろんな宝物が落ちていて、それを見つける作業なんじゃないかと思うんです。修司くんは、それを見つけられる人なんだな、って。トレジャーハンターみたいな人です。



菊池:名言だね! たかみちは、この作品にかける想いが人一倍強い人です。稽古場に1番に来て、1番遅く帰る。誰よりも努力をしていて、一段ずつ階段をひたむきに上がっているたかみち…そういう姿を一番近くで見てきたので、本作は素敵な作品になると思いました。



――本作の見どころを教えてください。



菊池:凪と玲王の熱いつながりや線ですね。演じていて、それを強く感じました。本編の『ブルーロック』とは違う視点で描かれますが、それとはまた違う視点で

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