
【エンタメ総合】
芳根京子、AIと対峙する新人裁判官に 中山七里原作『有罪、とAIは告げた』ドラマ化
俳優の芳根京子が、裁判にAIが導入された“すぐ先の未来”を舞台にした特集ドラマ『有罪、とAIは告げた』で主演を務めることが22日、発表された。NHK BSプレミアム4K・NHK BSで2026年春の放送を予定している。原作は中山七里の同名小説で、人間とAIが向き合う司法の葛藤を描くリーガル・ミステリー。芳根はAIに慎重な姿勢を示す新人裁判官を演じる。
【画像】原作者の中山七里氏の近影
物語の主人公は、東京地裁の新人判事・高遠寺円(芳根)。公判での証人尋問、証拠や鑑定書の読み込み、判例などの抽出、判決文作成といった日々の業務に忙殺されていた。ある日、円は試験的に裁判所へ導入されるAI「法神(ほうしん)」の検証役を任される。
過去の裁判データを読み込ませた「法神」は、判決文を瞬時に生成。ベテラン裁判官が時間をかけて書いた判決と遜色のない結果を示し、劇的な業務効率化に期待が高まる。しかし円は、人間の人生を左右する“裁き”をAIが下すことへの強い警戒心を抱き続ける。
円が退官間近の裁判官・檜葉とともに担当することになったのは、18歳の少年が父親を刺殺したとされる事件。裁判長である檜葉は公判前に「法神」にデータを入力し、判決をシミュレートさせたところ、AIが弾き出した瞬時に出した判決は「死刑」だった。
AIの能力に強い関心を抱く檜葉。AIへの警戒を強める円。裁判員たちも巻き込んで、真実にたどり着くことの難しさをあらためて突きつけられることになる。真実を見極められるのは、AIか?人間か?
AIの急速な社会浸透が進む今、その利便性と危うさ、人間がAIとどう向き合うべきかを問う社会派エンターテインメントとなっている。
円は、著名な女性裁判官だった祖母・高遠寺静に育てられた。深い尊敬の念を抱く一方で、その存在は常に自身へのプレッシャーともなっている、複雑な内面を抱えた人物だ。
演じる芳根は「NHKドラマは約5年ぶりになりますが、脚本を読み進めるほどに、この物語が投げかける深い問いに強くひかれました。尊敬する先輩方とご一緒できることも心強く、撮影が楽しみです。ぜひ観ていただけるとうれしいです」とコメント。
今後発表される共演者の顔ぶれにも期待が高まる。












