【音楽】
日向坂46五期生『新参者』全10公演を完走 約30曲振り入れの不安乗り越え「未来をつくる五期生になりたい」

日向坂46五期生による単独ライブ『新参者 二〇二五 LIVE at THEATER MILANO-Za』(C)Seed & FlowerLLC


 アイドルグループ・日向坂46の五期生による単独ライブ『新参者 二〇二五 LIVE at THEATER MILANO-Za』が千秋楽を迎えた。『新参者』は、坂道シリーズの各グループの新人たちによるライブで、2023年以来の開催。今年3月にお披露目されたばかりの日向坂46五期生は、一部をのぞいて楽曲を総入れ替えするという2パターンのセットリストに挑み、10人のメンバーで全10公演を駆け抜けた。



【ライブ写真32点】圧巻のパフォーマンス!ユニット曲も披露した五期生たち



 この日の公演は、松尾桜の「新参者ラスト、行くぞー!」という声とともに「空飛ぶ車」で開演。ミドルテンポのロマンチックな曲調で、おひさま(日向坂46ファンの愛称)を魅了した。



 続いて、日向坂46の「カワイイ」の一面を象徴する楽曲「アザトカワイイ」を、アイドル性抜群の大田美月をセンターにしてパフォーマンス。さらに、体力自慢の元気少女・下田衣珠季がセンターに立って、「One choice」を笑顔いっぱいで歌唱。そのままの勢いで、グループ最年少の坂井新奈がセンターになり、「ドレミソラシド」を爽やかに歌って、会場を多幸感で包んだ。



 ここで最初のMC。五期生最年長の鶴崎仁香が、この公演にかける意気込みを語る。



「私たち日向坂46五期生は、この新参者公演に対し、「好きを超えろ」という目標を掲げさせていただいて、リハーサルに取り組んでまいりました。ただ、好きや憧れという感情のまま終わらせるのではなく、先輩方が大切に受け継いできてくださった大好きな大好きな楽曲を、五期生10名、全身全霊でパフォーマンスさせていただきますので、どうぞ最後の最後までよろしくお願いいたします!」



 そして松尾が、ファンの声出しを担当。「私たち五期生と一緒に、好きを超えられますか!」と問いかけると、「イエー!」という大声援が返ってきた。



 会場が暗転し、「こんなに好きになっちゃっていいの?」のイントロが流れると、一転してしっとりした雰囲気に。鶴崎をセンターに、切ない恋心を歌ったラブソングを熱唱した。そして蔵盛妃那乃のセンターで「孤独たちよ」。ライブでもほとんど披露されたことのないレアなカップリング曲を、気持ちを込めてパフォーマンスした。



 続いて、高井俐香のセンターで、今ではグループの新人の登竜門になっている応援ソング「青春の馬」。五期生にとっても、お披露目前の合宿で練習していた想い出深い楽曲で、新人らしい勢いのあるパフォーマンスを見せた。



 そして「絶対的第六感」へ。四期生の正源司陽子と藤嶌果歩がセンターを務めるシングル表題曲を、ともに五期生曲でセンターを務めたことがある大野愛実と松尾を中心に披露。ロングバージョンにアレンジされた間奏では、二手に分かれて激しいダンスバトルも見せた。



 ここで、大田、大野、佐藤優、下田、松尾の5人によるMCへ。ここでは、「おひさま質問コーナー」が行われた。ファンからの質問に答える形で、新参者にまつわるエピソードを明かしていく。「THEATER MILANO-Za」に置かれているロボット犬「ミラノくん」にメンバーがみんなメロメロになっていた話や、大野に対して過剰にデレているという大田と高井が、本番直前の舞台袖でも大野を挟んで取り合いをしていた話などが暴露されていた。



 ここからはユニット曲のコーナー。二期生の小坂菜緒と金村美玖による「なおみく」の人気曲「See through」を、鶴崎と松尾が歌う。そして、佐藤をセンターにして「夜明けのスピード」。四期生のユニット曲「What you like!」を、大野と坂井、高井がパフォーマンスした。



 そして片山、蔵盛、高井、鶴崎、松尾によるMC。このパートのテーマは、先輩メンバーからの指令に応える「アイドルミッションチャレンジ」。日向坂46のキャプテン・高橋未来虹(高=はしごだか)からの指令は、ファンのジェスチャーから楽曲タイトルを当てるという協力型のミッションだった。メンバーは、「ママのドレス」のタイトルを当てるのに苦戦するも、5問全問正解してファンとの絆を確かめた。



 これで本来、罰ゲームは免れたはずだが、ぶりっ子でファンへの感謝の気持ちを伝えることに。「いつもー、ありがチュ」(松尾)、「ほんまに好きやね〜ん」(蔵盛)など、それぞれのパターンでぶりっ子セリフを言った。



 ここからラストスパートへ。五期生のあおり番長・片山の「おひさま、楽しむ準備できてるのか! 全員、五期生について来い!」という気合いの入った言葉とともに、「あの娘にグイグイ」。最後はメンバーとファンが一緒になって大ジャンプを決めた。



 続いて松尾センターで「卒業写真だけが知ってる」。自身の「桜」という名前にふさわしい桜の季節を歌った楽曲を、伸びやかに歌う。その松尾の「ラストスパートだからって、気ぃ抜いてんじゃねーだろうなー! 今日一の盛り上がりで、会場揺らせー!」というアオリで、続けて「愛はこっちのものだ 2025」。メンバーとファンがタオルをぶん回して踊った。間奏では、10人全員のソロダンスも披露された。



 そして本編最後の楽曲「僕に続け」へ。未知の未来へと踏み出すこの応援歌を歌いながら、大野や鶴崎は目に涙を浮かべていた。



 五期生が一旦退場すると、すぐに「日向坂」「五期生」というアンコールの声が響く。それを受けて登場したメンバーたちは、「HEY!OHISAMA!」をパフォーマンス。間奏では、片山のリードでファンとコール&レスポンスを楽しむ。



 歌い終わったメンバーたちは、今日の公演を振り返る。そして五期生を代表し、大野愛実がこの新参者公演を総括した。



「日向坂46五期生の大野愛実です。本日は新参者公演にお越し下さり、そして配信ライブビューイングをご覧下さり、誠にありがとうございます。そして改めて、私を(涙で声を詰まらせながら)、日向坂46に出会わせてくれて、好きにさせてくれて、加入させてくれて、本当にありがとうございます。



 私たちは、今、目の前に壁があります。その壁は、小さいものもあるし、大きいものもあるし、何個も連なっていたり、時によってまちまちですが、私の目に今映っているのは、とても壮大で、なかなか簡単には超えられなくて、おひさまの前で言葉にするのは悔しいくらい、本当に本当に大きな壁です。



 だからこそ、悔しくて、悔しくて。私は大好きなものを否定されたり、誰かにバカにされたり、そういうことが本っ当に大嫌いで。だからこそ五期生、この新参者で絶っ対に、日向坂の五期生がすごいって周りに認めてもらえるように、頑張ってきました。



 だから、初めてセットリストを見たとき、ABパターン、2パターンあって、約30曲振りを入れること、ツアーと同時並行であること、すっごく不安でしたが、でもそれ以上に、これを武器にしたら最高の日向坂五期生になれるんじゃないかなと思って、とってもワクワクしていました。



 でも、いざとなると、つらくて、苦しくて、今まで私たちが大事にしていた、大好きだった曲たちが、仲間が、グループがこんなに、こうも一瞬に、自分の中で壊れかけてしまうんじゃないかと心配になることが、何度もありました。でも、好きだからこそ生まれる苦しさや辛さは、決して嫌いになることと同等ではなくて、本気で向き合っている証拠なんだと、今私の横にいる9人が教えてくれました。



 これから大きな試練に立ち向かって、その壁にぶち当たってぶち当たって、乗り越えたその先にまた大きな試練があって。でも私たちは、いつまでも限界を疑い続けて、未来をつくる日向坂五期生になりたいです。(笑顔で)好きという感情だけでどこまで進めるのか、私たちが証明してみせます。



 本日まで新参者公演を応援してくださった皆さん、本当に本当にありがとうございました。これからも、日向坂46の応援を、よろしくお願いいたします!」



 最後に歌ったのは、五期生のデビュー曲「ジャーマンアイリス」。大野をセンターに、指先までキレイに揃った一糸乱れぬパフォーマンスを見せた。多くのメンバーが涙をこらえつつ、笑顔でライブを終えた。



 しかし、この日はダブルアンコールを敢行。メンバーは再びステージに登場すると、ここまで五期生のまとめ役を務めてきた鶴崎がマイクで語りかけた。



「皆さん、ダブルアンコールありがとうございます。私たち日向坂46五期生は、この新参者公演に対し、『好きを超えろ』という目標を、みんなで話し合って決めて、掲げて、ここまでリハーサル、そして本番に取り組んできました。



 最初はバラバラだったみんなも、どうすればこの大好きなグループの楽曲を、おひさまの皆さんに届けることができるんだろう、どうすればもっと良くなるかな、そんな思いからどんどん話し合いが進んで、好きを超えるため

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