
【その他】
農作業に励む小学生、それを横目に柴犬たちは…「落差がすごい!」「優雅なわんこ達かわいい」
“新人作業員”と名付けられた小学3年生が必死に農作業をする中、ふかふかのもみ殻の上で気持ち良さそうに寝ている監督たち(2匹の柴犬)。この対照的な姿を収めた写真が、116.8万回表示を超える反響を呼び、「寝心地の良さが伝わります」「頑張れ、新人作業員さん」「酵素風呂だ!」「天日干し食パン」「優雅なわんこ達かわいい」などと、コメントが寄せられた。写真を撮ったときの状況や息子さんと2匹の柴犬との関係性など、お父さんに話を聞いた。
【写真】頑張る小学生と他人事のような柴犬の様子
◆「対比がとても面白かった」 農作業に励む小学生をよそに寝っ転がる柴犬2匹
――息子さんが農作業を手伝うようになったきっかけは?
「小さな頃から植物や昆虫、砂遊びが好きで、畑に来るのが好きでした。その流れで作物を育てて収穫する喜びも知り、自然と一緒に作業をするようになりました」
――“新人作業員”がワンオペで農作業をする中、2匹の柴犬が寝っ転がって休んでいる写真が話題になりました。写真を撮影した当時の様子を教えてください。
「夏場の作業は暑すぎて日が陰った夕方しかできませんが、安納芋の苗を植える作業は迫っていたので、急ピッチで作業を進めていました。そんな人間の都合などお構いなしに、自分たちの快適さだけを考えて過ごす犬たちと、せっせと耕す“新人作業員”(息子さん)の対比がとても面白かったので、写真に収めました」
――ふかふかの穀物は夏の疲れを癒すそうですね。
「米は作っていないのですが、隣の米農家さんから大量の米のもみ殻をいただいています。もみ殻は土に混ぜると土がフカフカになる効果があるので、土づくりに使っています。マットレスのように柔らかい感触で体にフィットしますし、断熱性があるので夏でも全く熱くありません」
――ほかには、どんな作物を育てているのでしょうか?
「自家消費用に赤いキウイ、安納芋、珍しい品種のジャガイモ、菊芋を育てています」
――息子さんと2匹の愛犬、それぞれの性格を教えてください。
「柴犬のはっちゃく(兄)は柴犬らしく、人犬問わず、なかなか心を許さない性格です。家族は大好きで、子どもたちに対しては良いお兄ちゃんとして接してくれています。息子の“新人作業員”はいつも明るく天真爛漫で、ずっとおしゃべりをしたり歌ったりしています。しんえもん(弟)ははっちゃくとは真逆の性格で、家族以外の人や犬、誰に対してもフレンドリーで、『実はラブラドールレトリバーじゃないか?』と疑うほどです」
◆「農作業のプロセスを楽しんでもらいたい」 試行錯誤しながら作物を栽培する畑好きの小学生
――普段はどういった様子なのですか?
「“新人作業員”としんえもんは家族のムードメーカーで、2人でワチャワチャして遊ぶ様子は、いつも家族を笑顔にしてくれます。2人ともはっちゃくが大好きで、遊びを仕掛けていきますが、おじいちゃんのはっちゃくはそのテンションに全く応じず、柴距離を取っていつも2人を見守ることにしています。ただ、寝るときは暑くても必ず姉弟子も含めて川の字に寄り添って寝ていて、その姿はとても微笑ましいです」
――農作業を通して息子さんに伝えたいことはありますか?
「作物の栽培には農薬を全く使わず、自然素材や善玉菌を使って理科の実験のように試行錯誤しながら育てています。成果が収穫につながってくるのですが、収穫だけではなく、それまでの作業のプロセスを楽しんでもらいたいと思っています」
――近年は気候変動により猛暑の日が多いですが、真夏の農作業で気をつけていることはありますか?
「真夏の農作業は、基本的に夕方の涼しい時間帯にやるようにしていますが、やむを得ず日中の作業になる場合は、水風呂としてビニールプールに水を張ったり、強力な業務用扇風機を常時回したりして、体を冷やせるようにしています」
――息子さんや2匹の柴犬の猛暑対策についても教えてください。
「犬たちの対策は、水で湿らせていれば冷たくなる服を着せていて、必ず扇風機の前に陣取るので、気化熱効果で涼しそうにしています。子どもには、口の中が乾いたらすぐに飲み物を飲むことと、作業前には塩タブレット舐めるように伝えています」
◆「人間関係にも活かしてもらいたい」 犬との関係を通して子どもたちに学んでほしい
――柴犬のはっちゃくとしんえもん姉弟は、仲良く並んで寝ていたり、くっついていたりする姿が、度々写真に収められています。2匹の普段の様子を教えてください。
「2人の関係性はしんえもんの片思いで、いつもはっちゃくに遊びを仕掛けては、ウザがられて距離を取られます。しんえもんはめげずに誘いますが、本気で怒られる前に空気を読んでやめるところが賢い子だと感じます。そんな日常ですが、投稿している写真のように、一緒にいてまったりとして穏やかな様子は、いつも見ていて癒されます」
――子育てや動物と生活する中で、大切にしていることはありますか?
「無償の愛をくれる犬とどう接して信頼関係を築いていくのか。日常の犬との関係を通して、子どもたちにはこれから成長していく中での人間関係にも活かしてもらいたいと思っています」
――幸せを感じる瞬間は?
「1日の終わりに子どもたちと犬が寄り添ってリラックスしたり、一緒に川の字に寝ていたりする様子や、仕事で疲れて帰ってくると狂喜乱舞して迎えに来てくれるルーティーンに、たまらなく幸せを感じています」












