【エンタメ総合】
Mrs. GREEN APPLEドキュメンタリー豊島監督、「今から(大森)元貴くんが作曲するって」高揚した瞬間も…撮影を回顧【インタビュー】

『MGA MAGICAL 10 YEARS DOCUMENTARY FILM 〜THE ORIGIN〜』(C)2025 MGA Film Partners


 Mrs. GREEN APPLEによる、ライブフィルム『MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE ~FJORD~ ON SCREEN』とドキュメンタリー『MGA MAGICAL 10 YEARS DOCUMENTARY FILM ~THE ORIGIN~』が同時公開された。



【画像】ドキュメンタリーで描かれた、ミセス3人の“重要シーン”



 ドキュメンタリー「THE ORIGIN」は、『MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE ~FJORD~』に向けて生まれた新曲「Variety」が誕生し、観客に届くまでの約300日に密着した内容。大森元貴(Vo/Gt)が同曲をゼロから創り上げる制作の瞬間までも初公開した。数々の記録を塗り替え、前代未聞のプロジェクトを次々と生み出すバンド「ミセス」のフロントマン・大森の才能について、豊島圭介監督は「誰にも比べることができない」と表現する。詳しく話を聞いた。



■“作曲シーン”大森元貴は「楽しそうに見えました」



――ドキュメンタリー「THE ORIGIN」を監督することになったいきさつを教えてください。豊島監督は、大森さんと菊池(風磨)(timelesz)さんがW主演を務めた映画『#真相をお話しします』で監督を務めていました。



 辻本珠子プロデューサーが僕を誘ってくれたんです。『#真相』で関係性ができているし、もし興味があればやってみないかと言われて。



 興味はもちろんありました。ただ、例えば三島由紀夫のドキュメンタリー(2020年公開の監督作『三島由紀夫VS東大全共闘~50年目の真実~』)は、歴史的な背景などを調べ上げた上で、その当事者に話を聞きに行くという内容でした。つまり、同じドキュメンタリーでも、密着とは全然違っていたんです。最初は度胸がなくて…。その時はまだ、ゴールが見えてなくて、ミセスにどれだけの期間密着するかも決まってなかったんです。



 躊躇ではないけど、勇気がいる企画だなとは思いました。ただ、しばらく悩んだ挙げ句、よく考えたら日本を代表するようなバンドのビハインドが見られるということの“価値”みたいなことに気がついて。密着してこそ本当のドキュメンタリーだとも思っていたので、自分の人生においてやっておかなきゃいけないんじゃないかと思って参加を決めました。



――「THE ORIGIN」は、バンドの強い結束力と3人の信頼関係が伝わって、約300日(の密着)と思えないくらい濃厚な内容でした。密着の内容を作品としてまとめるうえで、とくに意識したことは何ですか。



 今回のドキュメンタリーにはメインプロットとサブプロットがあって、この場合のメインプロットは新曲「Variety」を作曲・録音して、観客に届けること。その様子がないと(作品として)成立しないわけです。そういう意味では、彼が作曲する瞬間はぜひ撮りたいと思っていました。でも、それが撮れないこともあるだろうという構えでいたんです。ドキュメンタリーだし、一期一会だし…。



 それが、イタリアに帯同した監督補の渡邊貴文から「すごいの撮れたよ」って連絡が来たんです。それが、あの“ジェラート屋”のシーンだったわけです。その瞬間が撮れたということで高揚しました。そしてある日、「今から元貴くんが作曲するっていうけど来られるか」って連絡が来て。「行くに決まってんじゃん!」って言って、タクシーで向かったわけです。

※「THE ORIGIN」では、ジェラート店でのメンバーのやり取りがとくに重要なシーンとなっている。



――息を呑むような作曲シーンは圧巻でした。ずっとあの場にいらっしゃったんですよね。



 はい、後ろに(いました)。イメージでは正座していましたよ。「この瞬間だけは撮りたい、撮れるものなら撮りたい!」と思っていたものが撮れたので、それでこの映画は成立するという、ある安心感みたいなものが生まれました。



――作曲シーンを見せるということについて、大森さんとどんなやり取りをしたのでしょうか。



 彼は、僕らのカメラを入れると決めた瞬間に、今までと違う状況のなかで“どうやったら楽しめるか”ということを考えたみたいです。我々のような“観客”がいる中で、作曲するという儀式…というか場を、彼は作ろうとしたんですね。「こういう場を楽しむって、どういうことだろう」ってことを、きっと探りながらやったんじゃないかなと思いました。



 もしかしたら最初は緊張していたのかもしれません。でも途中から楽しそうに見えましたし、「これ若井や涼ちゃんは弾けるかな、ニヤニヤ」みたいな感じもあった。そんないたずらっ子のような楽しみを、自分だけではなく、その場にいた人と共有するっていうのを面白がっていたようにも見えました。



■「不思議な3人」ミセスというバンドのすごみ



――豊島監督はこれまで、俳優や撮影スタッフなどクリエイティブな方々とさまざまな仕事をされてきたわけですが、大森さんのクリエイティブな瞬間を目の当たりにしてどんな印象を抱きましたか。



 僕が大森元貴という才能から感じたことを全部残そうと思って「THE ORIGIN」を作りました。だから、曲を作るという一本線以外に、クリエイターとしての孤独みたいなことも描きたかったんです。同時に、ミセスは“3人だけで成り立っているわけではない”ということも、バンド活動を追っているなかで、僕が感じた大きなことのひとつでした。



 大勢を巻き込んだ巨大なプロジェクトを進めていることを知って、「日本を代表するバンドをけん引するためには、これだけの才能ある人間が必要なのか」ということが知れたんです。そこで彼は、陣頭指揮をとるわけです。



 プロジェクトをけん引するリーダーでもあるので、そういう意味では「THE ORIGIN」という作品は、ミセスのファンだけでなく、それこそ中小企業の社長さんとか、リーダーを務める人たちにも届く内容になっていると思うんです。彼の才能はそれほどまでに大きいものであって、誰にも比べることができないものだなと感じましたね。



――豊島監督は、映画『#真相をお話しします』で監督を務めていました。「THE ORIGIN」撮影において、大森さんとはそこで関係が構築できていたと思いますが、若井滉斗さん、藤澤涼架さんとは、どのように距離を縮めていったのですか。



 若井さん、藤澤さんとは、距離を詰めていくというか…“慣れ親しんでいく”ということが最初のテーマでした。



 藤澤さんは大森さんいわく、入口はガラ空き。みんなが親しく、友達になれるような気分でドアを開けるんだけど、そのドアの外はコンクリートの壁というようなことを言ってて。まあ、コンクリの壁は感じませんでしたけど、柔らかい雰囲気の中でも、なかなか芯の部分にたどり着くことはできなくて…。



 若井さんは、どちらかというと人見知りで。友達になってしまえばめちゃくちゃ面白いんだけど、その友達にはなかなか、なれないみたいな感じでしょうか。



 僕は『#真相』からの関係なので、どこか“大森元貴のお客さん”みたいなところがあったわけで。だから、なかなかフラットな感じで2人と接するのに時間がかかりました。だけど、結果的に日参していろんな場所に顔を出したことによって、単独のインタビューであれだけの話をしてもらえたということは、密着して帯同したことに意味があったんじゃないかなというふうに、インタビューを終えた時に思えたという感じです。



――密着している間、メンバー同士が「友達っぽい」と感じた瞬間はありましたか。



 何度も見たことはあります。じゃれている瞬間とか、“怖いもっくん”じゃない瞬間とか。本編中、新曲「Variety」のデモを2人(若井、藤澤)に聴かせる瞬間を描いているんですけど、その時の大森さんは僕でも怖いと感じました。つまり、そういう緊張感のある関係性の中で3人は(バンド活動を)やっていて。でも、それが解けて子どものようにじゃれている瞬間もあって…。



 だから、そういう(友達のような)瞬間もたくさん見たんですけど、彼らっていつもカメラが回ってる中でいろんなことをしているんですよね。全ての瞬間にメイキングカメラがあったりするから。



 もう慣れているだろうし、それがナチュラルなんでしょうけど、本当の本当が何なのかはちょっとわからない感じですかね。全てがある種の“演じること”みたいなものなのかもしれない。彼らもその区別がついてないんじゃないかぐらいの…。不思議な3人だなと思いました。



――ミセスは “国民的バンド”として、3世代にわたって楽しむファンもいるほど注目を集めています。ドキュメンタリーを手掛けることになり、そのファンの熱量に応えないと、

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