
【アニメ】
『呪術廻戦』キャスト4人が作品への思い語る 木村昴は東堂役でまさかの変化「上裸の役を…」
アニメ『劇場版 呪術廻戦「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』(公開中)のパンフレットより、虎杖悠仁役の榎木淳弥、真人役の島崎信長(※=崎=たつさき)、釘崎野薔薇役の瀬戸麻沙美、東堂葵役の木村昴のインタビューが一部公開された。
【画像】コワすぎ!いやらしい笑みを浮かべる真人
『呪術廻戦』は、ある強力な「呪物」の封印が解かれたことで、主人公の高校生・虎杖悠仁が、呪いをめぐる戦いの世界へと足を踏み入れるダークファンタジー。2018年3月~24年9月にかけて『週刊少年ジャンプ』で連載されていた漫画が原作で、コミックスは累計発行部数1億部を突破。
テレビアニメ第1期が20年10月~21年3月に放送され、21年12月には劇場アニメ劇場版 呪術廻戦 0』が公開されると、全世界興収265億円の大ヒットを記録。23年7月~12月にはテレビアニメ第2期が放送された。そして、シリーズ続編となる第3期『呪術廻戦 死滅回游 前編』が2026年1月より放送される。
――今年の10月で『呪術廻戦』のアニメが5周年を迎えました。改めてアニメ『呪術廻戦』に対する思いをお聞かせください。
島崎:僕にとって『呪術廻戦』は最初からご縁を感じていた作品です。同い年の榎木くんが主人公の虎杖で、その虎杖とどこか対をなすようなキャラクターの真人を僕が担当する。2人でこうした役柄をやらせていただけることに不思議なご縁を感じました。それに、自分のキャリアにおいても、真人のおかげで役者としての幅が広がったと思っています。いろいろなものをいただいたので、これからもこの作品に恩返ししていきたいです。
木村:どんどん変化していくキャラクターを5年間も演じられる機会は、そう多くないので、すごくやり甲斐を感じています。ただ、アフレコはかなり期間が空いたりもするので、その間に自分自身も成長したり、環境が変わったりもします。それでも、ご覧の皆さまには同じキャラクターが成長していく姿を観ていただきたいので、前のシリーズを振り返って「こういう演じ方をしていたな」と確かめることもあります。それで、「今の僕ならどうできるかな」と考えていく。その作業もとても楽しいです。また、『呪術廻戦』は周りの人たちが僕を見る目が変わった作品でもあります。東堂をやったあとに、2役くらい上裸の役をいただきました。
榎木:そういう目で見られるようになったんだ(笑)。
木村:「ムキムキ上裸といえば木村くん」みたいな(笑)。「渋谷事変」で東堂は大きな怪我を負いましたが、このあと、どういう状態で登場してくるのかも楽しみです。
瀬戸:オーディションを受けたときから野薔薇はすごくやってみたいと思っていた役でした。そのときまでは、こういう少し乱暴な物言いやドスの利いたセリフ回しをするキャラクターをやったことがなかったんです。演者として、これまでのイメージを打ち破りたいと思っていた時期に出会えた役だったので、決まったときはすごくうれしかったです。また、野薔薇に関しては最初から「渋谷事変」が一つ山だと思っていたので、そこを越えた今は、やりきったなという気持ちが自分の中にはありますね。
――「渋谷事変」の後半を皆さんに振り返っていただこうと思います。虎杖と釘崎はそれぞれ別の場所で真人と戦っていましたが、真人の作戦によって釘崎は虎杖が戦っている場所に向かうことになります。
榎木:あそこは3人揃って収録できたところでした。すごく見せ場が続くシーンで、原作を読んでいる方からの期待も高いシーンだと思うので、役者としては大きなプレッシャーがかかった回でした。でも、そのハードルが高い部分を2人がすごく助けてくれたので、そこはすごくありがたかったです。
島崎:こちらこそですよ。でも、ここはやっぱり瀬戸さんあっての回ですね。気合と言ってしまうと少し安易な言葉ですが、ものすごく強い思いをひしひしと感じました。七海の最期のところでも同じものを津田(健次郎)さんから感じましたが、真人はやり切った七海や釘崎を最後にチョンと摘み取るような役どころなんですよ。なので、どうやろうとかではなく、「最後だけ失礼するよ」という気持ちでした。
瀬戸:ここの3人のアフレコ現場もそうでしたが、「渋谷事変」の収録には常に高い緊張感がありましたね。自分がやるべきことをとにかくやり切ろうと思っていましたが、「この一言に乗せたい」と思っていた感情をうまく映像のテンポ感に乗せられなかったりして、リテイクを重ねた部分もありました。ただ、そういうことを悩みながら作っていくのが楽しかったので、苦しくはなかったです。
それに、野薔薇は最後に「悪くなかった」という言葉を虎杖の顔を見ながら言うじゃないですか。原作であの場面を読んだとき、あれは優しさからなのか、それとも別の感情からなのかをすごく考えました。虎杖を傷つけないため深い印象を残さないようにするなら、きっと目は見ないだろうとか、最期だと思ったからこそ目を見て話したのかなとか、ぐるぐると考えていました。答えは必ずしも見つからなくていいと思いつつも、演じるときにはいろいろな可能性を考えた方がおもしろいので。












