
【音楽】
AKB48、20周年記念コンサート4日間完走 最後は総勢183人で歌う史上例を見ない奇跡のステージに【出演者一覧&セットリストあり】
AKB48は7日、東京・日本武道館で結成20周年を記念したコンサート『AKB48 20th Year Live Tour2025 in 日本武道館~あの頃、青春でした。これから、青春です~ 20周年記念コンサート Part3」を開催した。4日間にわたり6公演で4万8000人を動員した20周年記念コンサート。大千秋楽となる本公演には、現役メンバー48人と、OG・移籍メンバー135人が集結し、AKB48史上例を見ない同窓会規模の奇跡のステージが実現した。
【ライブ写真】奇跡の復活!あつゆうが8年ぶりにそろいWセンター曲披露
ライブの始まりは、総合プロデューサー・秋元康氏が映像で登場。「新しいメンバーがこれからが私たちの青春だと思ってほしいし、応援してくれる人がこれからも青春だと思ってほしい」とコンサートタイトルに込めた想いを明かした。Overtureが鳴り止むと、公演は「桜の木になろう」で静かに幕開け。シルエットで浮かび上がった前田敦子がそっと語りかけるように歌い始め、高橋みなみ・板野友美・篠田麻里子・峯岸みなみ・小嶋陽菜と第1期生が歌い繋ぐように登場。早くも高橋みなみが感極まって涙し、会場は一気に“あの頃の青春”へと引き戻された。
続く「フライングゲット」では柏木由紀・指原莉乃、現役メンバーから小栗有以・倉野尾成美・伊藤百花ら8人が加わり、会場はお祭り騒ぎの熱狂に。さらに、現役メンバー全員が加わった「PARTYが始まるよ」、野呂佳代をセンターに「会いたかった」、そして「少女たちよ」を立て続けに披露。AKB48の原点とも言える楽曲たちでオープニングを華やかに彩った。
ユニットパートでは、大島優子が井上ヨシマサ氏のピアノ伴奏にのせて、自身のソロ曲「泣きながら微笑んで」をしっとりと歌い上げる。そして、指原莉乃・北原里英・横山由依もステージに登場し、かつての派生ユニット「Not yet」が復活。「週末Not yet」「波乗りかき氷」のメドレーを披露した。
さらに、本公演に駆けつけることがかなわなかった川栄李奈・宮脇咲良からのビデオメッセージも。川栄は「1番の思い出はMVの2時間前に振り入れを行なったことです。それがあったからこそ、卒業して10年経ちますが、何に対しても臨機応変に対応することができました」、宮脇は「私にとってAKB48は夢を見ること、挑戦すること、努力し続けることを教えてくれた場所です。AKB48で学んだことは私の支柱になっています」と温かいメッセージで20周年を祝った。
中盤には、OGと現役メンバーが混合で歴代のチーム楽曲をパフォーマンス。そして終盤には、松井咲子のピアノ前奏から始まる「ポニーテールとシュシュ」、さらに「Everyday、カチューシャ」を披露。「言い訳Maybe」では、前田・大島が「優子ちゃん〜!」「あっちゃん〜!」と声を掛け合い、”あつゆう”2人がセンターに並ぶと、会場は歓喜の渦に包まれた。その後のMCで、高橋は「敦子と優子が向き合うところやばかったよ」と大興奮。2人は少し照れくさそうに顔を見つめ合い、「なんか噛み締めちゃったね。良い記念になったわ」と笑顔を輝かせた。
そして、本編最後は大島をセンターに「ヘビーローテーション」を披露。大島の「ワン・ツー・スリー・フォー!」の掛け声、そして大島と前田が顔を近づけて歌うお馴染みのシーンに会場の盛り上がりも最高潮となった。
アンコールでは、8月にリリースした20周年記念シングル「Oh my pumpkin!」、「10年桜」を歌唱。高橋は「20周年だから卒業生が揃うというのは、当たり前のことではないです。今日この場所になんで集まったのか、それは『AKB48が、私たちにとっての青春だから』です。この景色を見れたことは当たり前ではなく、現役メンバー、そしてファンの皆さんがAKB48を愛し、20年繋いできてくれたからです。卒業生を代表し、感謝を伝えさせてください。ありがとうございます!」と感謝を伝えた。
その言葉に、前田は号泣しながら「私はやっぱり秋元先生にお礼を言いたいです。20年もがんばって、娘がたくさんいて大変だと思う。(20周年で)たかみなに秋元先生が乗り移ったかのように人を集めていたけど、私は簡単な気持ちでは立てないと思いました」と20周年企画に参加することに迷いがあったことを告白。
「でも秋元先生から『もう1度力を貸してほしい。もう1回AKB48を、みんなに大きく届けられるように背中を押してほしい』って言ってもらって、最後まで頑張ろうと思いました。12月31日の紅白歌合戦まではOGが頑張って、そこから先は現役メンバーの背中を押したいなと思っています」と胸にずっと抱えていた熱い想いをまっすぐに伝えました。その言葉を受けて、倉野尾は「卒業生のみなさんは、あの時のままのAKB48を見せてくれました。全てが一つになったような夢のようなステージで、いろんな時期がありましたけど、自分たちの時代を繋げることができて本当によかったです」と胸を張った。
そして観覧出演ゲストもステージに登場し、総勢183人で「桜の花びらたち」を大合唱。高橋は倉野尾の肩をたたき「ここからだ!頑張ってね!絶対にみんななら良い21年が始められると思います!」とエールをおくり、ステージを後にした。
ここで終幕かと思いきや、AKB48に今まで在籍した361人がエンドロールで流れ、公演はWアンコールへ。OGから未来へのバトンを託された現役メンバーで「緞帳を上げてくれ!」「次のSeason」披露。全身全霊を込めたパフォーマンスで、20年間の歴史を受け継ぐ者としての決意を示した。
するとここで倉野尾が「ここでお知らせがあります」と切り出し、2026年2月25日(水)に67thシングルを発売すること、2026年4月3日(金)〜5日(日)に「AKB48 春コンサート」を代々木競技場 第一体育館で行うことを発表。21年目第1弾となるシングルで新センターを務めるのは、4日に正規メンバーに昇格したばかりの19期生・伊藤百花。18期生・工藤華純、同じく昇格したばかりの19期生・川村結衣が初選抜入りを果たした。
伊藤は「20周年コンサートの期間中、先輩たちは本当に偉大で、歴史の重みを感じました。20周年でこんなに素敵な経験をさせていただいて、たくさん盗もうと思って頑張って練習しました。20年間の歴史をたくさん感じて、ここにいらっしゃる(ファンの)皆さんは、私のことを知らない方がほとんどだと思うんですけれど、先輩方が築いてくださった歴史とともに、私たちAKB48はもっともっと上を目指しています!私たちをここで知ってくださった方で、AKB48っていいなって思ってくださった皆さん、これから一緒についてきてくださったらうれしいです!」と涙ながらに呼びかけた。
そして、現役メンバー全員による「ここからだ」で感動の大フィナーレを迎えた。倉野尾は「21年目は自分たちの力で作り上げてきます!第二期黄金時代を築いてきます」と力強く宣言。AKB48が積み重ねてきた20年間の青春、これから始まる新たな青春が1つのステージで交錯した、まさに伝説の夜となった。
AKB48は、2005年12月8日に東京・秋葉原の専用劇場、AKB48劇場で活動を開始し、今月8日に20周年を迎える。日本のアイドル界に革命を起こし、オリコンランキングでも数々の記録を打ち立ててきた。今年は6年ぶり13回目の『紅白歌合戦』出場も決定。現役メンバーと共に、前田敦子・高橋みなみ・小嶋陽菜・板野友美・峯岸みなみ・大島優子・柏木由紀・指原莉乃らOG8人も集結し、スペシャルヒットメドレーを披露することが発表されている。
▼「AKB48 20th Year Live Tour2025 in 日本武道館~あの頃、青春でした。これから、青春です~」20周年記念コンサート Part3
セットリスト
M00. overture ※旧overture
M01. 桜の木になろう
M02. フライングゲット
M03. PARTYが始まるよ
M04. 会いたかった
M05. 少女たちよ
M06. ツンデレ!
M07. Blue rose
M08. Bird
M09. アボガドじゃね〜し…
M10. てもでもの涙
M11. ハート型ウイルス
M12. 泣きながら微笑んで 〜 週末 Not yet 〜 波乗りかき氷(メドレー)
M13. 脳内パラダイス
M14. 転がる石になれ
M15. LOVE 修行
M16. 初日
M17. Pioneer
M18. Only today
M19. 真夏の Sounds good !
M20. ポニーテールとシュシュ
M21. Everyday、カチューシャ
M22. 言い訳 Ma












